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[プレイレポ]シビアな判断が求められる半オートバトルがアツい。「伝説の旅団」の世界観を引き継いだ新作「サフォと月の戦士ら」
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印刷2024/07/22 11:43

プレイレポート

[プレイレポ]シビアな判断が求められる半オートバトルがアツい。「伝説の旅団」の世界観を引き継いだ新作「サフォと月の戦士ら」

 国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit Drift」で,オインクゲームズが「サフォと月の戦士ら」PC / Nintendo Switch)の体験版を出展していた。

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 本作は,2015年にリリースされたスマートフォン向けタイトル「伝説の旅団」の世界観を引き継ぎ,ゲームシステムとストーリーを一新した作品だ。

 オインクゲームズといえばボードゲーム出版社としてのイメージが強いが,同社が手掛けたボードゲームを収録した「レッツプレイ!オインクゲームズ」をはじめ,デジタルゲームの制作と販売も行っている。公式サイトのタイトル一覧で“ビデオゲーム”を絞り込むと,意外といろいろあるのが分かるだろう。

 元となった「伝説の旅団」は基本プレイ無料のゲームで,当初は本作の開発にあたってクラウドファンディングが実施される予定だった。しかし,2023年11月にキャンペーンの中止が発表され,その後の動きが気になっていた人もいることだろう。というわけで,スタンドアロンのゲームへと生まれ変わった本作がどんなゲームになったのか,実際に遊んで確認してみた。

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「サフォと月の戦士ら」公式サイト


ヘイト管理と戦士たちの特性がカギ

戦略で強烈な攻撃をさばききれ!


 物語の舞台となるのは,太陽が隠れ,月が空を照らす唯一の光となった世界だ。動物の姿をとる種族が繁栄していたが,暗闇の訪れとともに「アーガス」と呼ばれるひとつ目の怪物が出現し,少しずつ人々の居場所が失われてきている。

 小さな集落を作って暮らしていたヒツジ族たちも,アーガスの襲撃で大打撃を受けた種族の1つだ。襲撃の際,アーガスに姉をさらわれ,残るはわずかな住民と王子サフォだけとなってしまった。アーガスの暴力を目の当たりにしたサフォは奮起し,姉を取り戻す旅に出ることになる。

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 戦闘は半リアルタイムで進行し,各キャラクターに指示を出すとアクションがオートで実行される。指示できる内容は「ターゲットを指定する」「スキルを使う」「その場で防御する」の3種類だけと非常にシンプル。こちらの戦士がすべて倒れる前に,敵をすべて撃退すれば勝利となる。

 やってみて驚いたのは,敵から受ける1発1発のダメージがかなりデカいことだ。前衛向けの戦士で防御をすれば複数回の攻撃を受け止められるが,体力や防御力の低い戦士が攻撃を受けると一瞬で倒れてしまう。コマンドを開いている間は時間が止まるので,じっくりと考えながら戦闘を進めよう。

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 被害を抑えるにあたって大事になるのが,ヘイト管理とバックアタックによる火力確保だ。まず,アーガスは自分を攻撃してきた相手を狙い,一度狙いを定めた相手にはある程度固執する性質を持つ。そのため,後衛の攻撃で戦いを始めてしまうと,アーガスが前衛を無視して後衛に突っ込んできてしまうのだ。後衛を潰されないためにも,まずは前衛が接敵し,注意を引きつけてから戦いを始めるように心がけたい。

 また,敵味方には“前面”と“背面”の概念があり,背面から攻撃すると威力が大幅に向上する。さらに,戦士たちはスキル以外の基礎ステータスにもかなり大きな違いがあり,運用次第では難敵をあっさりと倒すことも可能だ。基本システムは非常にシンプルながら,組み合わせ次第で爆発的な力を発揮できるのは,なかなか面白い仕組みだと感じられた。

戦闘終了時には,ステータスを向上させるアイテムを戦士に付与できる。これは出撃している戦士にしか与えられないので注意しよう
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 ただ,ヘイト管理がダメージのやり取りによって行われる関係上,戦闘を重ねるとある程度のダメージを受けるのは免れない。戦士が受けたダメージは戦闘終了後に少し回復する(戦闘不能になった戦士も引き続き戦える)ものの,あまりに大きなダメージを受けてしまうと続投は難しい。そのため,ある程度は戦士をローテーションしつつ戦う必要がある。

 また,まったく同じ戦略を使い続けるのも難しい。敵の中にも遠距離攻撃を仕掛けてくるものが存在するため,相手に合わせてこちらも構成を変えなければいけない。

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プログラマーの金谷文洋氏
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 一方で,戦闘の合間には味方をまとめて回復する「休息」というコマンドが利用でき,これを使えば毎回安定した状態で戦闘を開始できる。とくに縛りなどは存在しないが,休息を行った回数はゲームを通じて記録されるので,より歯ごたえのあるゲームプレイを求めるのであれば“縛り”を設けて遊ぶことになるだろう。

 本作には,物語にそって仲間を集めていく通常のゲームモードに加えて,最初からすべての戦士が使える「レジェンドモード」も用意されている。レジェンドモードではストーリーを追えないが,ローテーションの楽しさが映えるのはこちらだと思うので,通常モードの攻略後にはチャレンジしてみたい。

 現地で解説を担当してくれた金谷文洋氏によると,本作のアートワークの多くは描き直されており,キャラクターと世界観を除けばほぼ異なる作品になっているという。また,PC/Switch向けにプログラムを再構築したため,スマートフォン向けのリリースは現在のところ予定していないとのこと。

 今は2025年内の発売に向けて開発を進めており,今後の情報は公式Xやプレスリリースなどを通じて発表される予定だ。Xアカウントでは登場キャラクターのイラストなどが掲載されているので,興味を持った人はそれらをチェックしがてらフォローしておこう。


「サフォと月の戦士ら」Xアカウント

「サフォと月の戦士ら」公式サイト


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