
プレイレポート
[プレイレポ]「クリスタル・オブ・アトラン」を“出航テスト”で体験。お手軽コンボでザコ敵をなぎ倒し,強力なボスとは熱いバトルが楽しめる期待のアクションRPG
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素早い近接攻撃を繰り出す「剣士」,射撃スキルのスペシャリスト「銃士」,魔導機械(マリオネット)と呼ばれる人形を使役する「パペッティア」など特色豊かなキャラクターを自由自在に操れるだけでなく,お手軽なコンボで激しいバトルを繰り広げる爽快感も見逃せない本作。今回はテスト期間にPC版をプレイしたので,その内容をお届けしよう。
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魔法と機械が融合する世界アトラン。一見平和に見える世界には,とある変異が迫っていた
本作の舞台は魔法技術と機械文明が融合し,独自の発展を遂げている世界だ。
“マジックパンク”とも呼ばれる世界観は,スタンダードな剣と魔法のファンタジーの世界のように魔術師による炎や氷の魔法が飛び交いつつも,一般的な移動に飛空挺が使われたり,鍛冶屋は複雑な機械を扱ったり,各地にロボットの作業員が配置されていたりと,一風変わった雰囲気に仕上がっている。
ゲームはプレイヤーが冒険者協会の新人として,片田舎の小さな集落ルミ村に,協力者エリーと共に任務を帯びて訪れるところから始まる。
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話によると,世界の各地に「劣化体」と呼ばれる凶悪なモンスターが現れつつあり,このルミ村でも鉱山にこの劣化体が現れ,大きな混乱が発生しているとのこと。さらに一部の工員は鉱山内に取り残されたあげく,鍛冶屋の娘も行方不明になっており,村には動揺が広がっていた。
主人公の目的はこの事態を収拾し,さらなる混乱の拡大を防ぐこと。しかし下級の劣化体の退治で終わると思われたこのミッションには,さらに大きなトラブルが待っていた……というのが導入部の物語だ。
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本作は,三人称視点(視点変更で斜め見下ろしに近い形も可能)のアクションRPGとなる。プレイヤーは個性豊かなクラスに就くキャラクターの中からひとりを選び,リアルタイムで激しいバトルや各地の探索に挑んでいく。PC版ではキーボードとマウスの操作のほか,USB接続のXinputタイプのコントローラも問題なく使用できたので,コンソール機に慣れたゲーマーでも問題なくすぐに楽しめるはずだ。
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ゲームの流れは,メインやサブのクエストを好きなタイミングで引き受けてこなしていく,スタンダードなもの。なお,スマホなどでのプレイに考慮されているためか,メインクエストはかなり細かくチャプター分けされており,それぞれ数分から十数分程度でクリアできるようになっていた。
これらは一気にクリアをしてもいいし,適宜休憩を取ってもいい。短めのストーリーを挟みつつリニアに進んでいくので,テンポはいい印象だ。
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一方のサブクエストは何かを集めたり,指定の場所に行ったりとこちらもお馴染みの形式だが,プレイした範囲ではコンテンツのチュートリアルを兼ねているものも多かった。
一部のクエストではバトルが非常に難しいなんてこともあったが,これは単純に育成不足が原因なので,メインクエストを進めてレベルを上げて再挑戦すればいいはずだ。各種装備も,メインクエストのなかでいろいろと入手できるので,とりあえず進められる範囲までこなしていくといいだろう。
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ストーリーは導入部の雰囲気から若干コミカルな感じかと思いきや,道中ではなかなかシリアスな展開になることもある。マジックパンクの世界観は,現実をベースにしたリアルな世界と,クラシカルな剣と魔法の世界が混ざり合っており,どこか懐かしく感じるところがありつつも,これまでにない異世界感も同時に楽しめる。
全体的なデザインは,キャラクターイラストの雰囲気をそのままに,アニメ調で3D化することに成功しており再現度も高い。フィールドを含め写実的なリアルさはないものの,総じてクオリティは高い印象だ。
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軽快なコンボを繰り出し道中を進みつつ,強力な敵の攻撃はしっかりとかわす。メリハリが効いた本作のバトル
本作では,複数のクラスのキャラクターから好きなものを選び,冒険を楽しめる。それぞれのクラスは個性的で,使用する武器やスキルが異なるため,バトルの立ち回りも大きく異なる。
一定のレベルになると,派生するクラスに転職でき,さらに特性を生かした戦いを繰り広げられるようになる。また,途中までは制限なしにいつでも転職できる(スキルポイントなども即座に払い戻される)ため,自分に合ったビルドを繰り返し何度も試せる。
今回のテストで体験できたものを,それぞれ簡単に説明しておこう。
・剣士
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接近戦を得意とするイメージどおりの前衛型。剣で複数の敵を一気に攻撃することができるだけでなく,スキルは少し離れた敵に当てられるものも多いうえ,ダメージそのものも大きいため近距離から中距離までの戦いをストレスなくこなすことが可能だ。
レベルが上がればより素早さに磨きをかけた「魔剣士」か,一撃が重めの「バーサーカー」に転職して,さらに戦闘力を底上げできる。
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・銃士
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銃器をメイン装備として扱うクラス。遠距離からダメージを与えることを得意とするが,近距離用のスキルも持っており,意外と接近戦でも戦える。通常攻撃が直進する弾丸である関係上,敵の数が多いときは,範囲タイプのスキルを有効活用したい。
転職先は,より弾丸の連射力や効果範囲を強化させた「バウンティハンター」か,重火器に持ち替えて攻撃力や爆発力を高めた「ガンナー」のどちらか。
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・魔導士
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いわゆるソーサラー系のクラス。銃士よりも若干敵に近い位置取りがベストポジションで,範囲攻撃を得意とする。広範囲にダメージを与えられるのでザコ戦に強く,敵にそれほど近づく必要もないので,相手によってはかなり安全に戦える。スキルを組み合わせるのはもちろん,通常攻撃のコンボをある程度気軽に出しているだけでも,結構戦えてしまう。
転職時にはより一層,属性攻撃が強力になる「エレメンタリスト」か,魔法を呪術に変えて闇の力を発動する「ウォーロック」を選ぶことになる。
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・パペッティア
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自らが操るマリオネットと一心同体で戦う少女。魔導士以上の巨大な攻撃範囲を誇り,例えある程度囲まれても,気持ちよく多数の敵をなぎ倒していける。一方で射程はそれほど長くなく,見た目に反してどちらかといえば近接型だ。
転職先は,スキルごとに特定のマーカーを敵に付与し,タイプによって違った効果を発揮できる「サイスガード」と,マリオネットとの多重攻撃や雷属性攻撃を得意とする「ブレードメイデン」に分かれている。
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バトルに関しては,どのクラスでもコンボが重要だが,基本となる地上での連続攻撃をはじめ,当てやすいスキルを重ねてぶつけたり,敵を空中に打ち上げたあとにまとめて地面に叩きつけたりと,簡単操作で爽快なコンボを叩き込める。
空中コンボにも力が入っており,打ち上げたあとにそのまま浮かし続けて,ひたすらコンボ数を稼ぐなど,ザコ相手ならまとめて容易に一掃できる。キャラクター自体もキビキビ動くので,操作時の感触も良好に感じた。
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その一方でボスに関しては,攻撃と回避のメリハリがかなり重要になり,攻撃一辺倒ではこちらのライフもかなりの勢いで減っていってしまう。ボスの攻撃は大げさなモーションだったり,あるいは赤いマーカーが危険なゾーンを示したりするので,まずは回避に専念したい。強敵にひたすらスキルを叩きつけるのは,スタンしてからでも遅くはない。
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ステージは戦闘以外にも,浮いている足場を乗り継いだり,高い場所のスイッチを押したりと,アクションが必要なシーンも多い。二段ジャンプや空中ダッシュといった移動アクションは,ゲーム開始時からできるので,そんなに難しいと感じる場面はないはずだ。また何度も失敗していると,任意でNPCの助けを借りられるなど,救済措置も存在していた。
今回プレイできた範囲ではしっかり検証できなかったが,バフ要素になる料理などのクラフト要素もあるので,バトルが厳しいときや難度が高いクエストに挑むときは,事前に準備しておくと役に立ちそうだ。
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オンラインゲームという特性を生かし,「艦隊」という名称のギルドに加入したり,PvPのランクマッチに参加したり,複数人で共闘して強い敵の討伐作戦に挑んだりと,ほかのプレイヤーとの交流要素も当然用意されている。こちらはプレイスタイルに応じて参加すれば良さそうだ。
プレイしていて少し気になったのは,キャラクターの強化はレベル制+スキルツリーというスタンダードな仕組みでわかりやすい一方,装備の強化に関しては複数の手段と必要アイテムが混在しており,少々理解しづらい仕組みなっていることだろうか。これらはひととおりチュートアルで学べるのだが,利用するリソースが多いと,どうしても把握しづらいと感じてしまう。
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ただ今回プレイした範囲では,大きな不具合は見られず,全体的な完成度は高く感じた。強すぎる敵には(レベルや装備が足りないと)まったく手も足も出ないこともあるが,表示される適正レベルのコンテンツをプレイする場合においては,軽快なアクションでザコを蹴散らしつつ,ボスにはきっちりと対処する必要があるなど,メリハリが効いたプレイが楽しめる。ローカライズもテスト時点でクオリティは十分に高く,国内でも人気を集めそうな印象だ。
さらに範囲を広げたテストや正式なサービス開始など,今後の展開を楽しみに待ちたい。
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