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[プレイレポ]地下100万階を目指すローグライトアクション「Million Depth」は,ブロックを組み合わせ,自分だけの武器作るのが楽しい
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印刷2025/11/26 14:12

プレイレポート

[プレイレポ]地下100万階を目指すローグライトアクション「Million Depth」は,ブロックを組み合わせ,自分だけの武器作るのが楽しい

 PLAYISMは2025年11月12日,ローグライトアクション「Million Depth」を配信した。

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 本作は,主人公の少女「モマ」が危険を避けつつ,地下100万階を目指すタイトルだ。舞台は,人々が宇宙と地球に分断された未来の世界。宇宙に一人取り残された少女「モマ」は,地球に住む「キミ」に会うため,地上に降りることを決意する。人間が住む地下世界「ミリオンデプス」では何が起こるか分からない。危険をかえりみず飛び込んだモマは,果たして“キミ”と会えるのだろうか。

地下100万階と聞くと永遠に終わらないゲームのように感じられるかもしれないが,数万階単位で降りていくので心配は無用
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 見どころの1つは,自分で武器をクラフト(制作)するシステムである。本作のクラフトは,正方形のブロックを思うままに組み合わせて形を作っていく。
 作中での名称こそ「クラフト」であるが,ニュアンスとしてはブロック遊びに近い。一般的なクラフトシステムでは完成するものが決まっているが,本作で何ができあがるかはプレイヤーの想像力と手持ちのブロック次第なのだ。

 自由度の高いエディットシステムではあるが,初心者でも遊びやすい。武器は正方形をしたブロック状の「パーツ」を組み合わせて作り,形に応じて性能が変わるという大原則がある。そのうえで「尖った部分が多いと,攻撃力が上がる」「パーツを固めて置くと耐久力が上がる」「細くすると移動が速くなる」というルールが決められている。

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 ミリオンデプスのあちこちにある「ファクトリー」や,アイテム「クラフトキット」を使うことで,武器のクラフトが可能になる。
 パーツを並べて凸の字のように尖った部分を作れば「攻撃力」が上がり,敵に叩きつけた際のダメージもより大きくなる。例えば,魚の骨のようにブロックを配置すれば,トゲがたくさんあることになり,攻撃力も上がっていく。

 しかし,この並べ方では武器の耐久力が低くなる。本作のバトルでは武器を使って敵の攻撃を防ぐ必要が出てくる。攻撃を受けた部分の耐久力は減っていき,尽きてしまうと武器が壊れてしばらく使えなくなってしまう。
 前述した魚の骨型だと細い部分が多いため,その分武器が壊れやすくなるが,パーツを矩形に固めて置くと細い部分がなくなり,壊れにくくなるというわけだ。

限られたパーツで凸の字を作るには,どうしても細い部分が増える。耐久力も低く,攻撃を受けると不利だ
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チュートリアルの概念図。尖った部分を敵に当てるとそれだけ威力も上がる
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 また,武器を細身にすれば移動速度が上がり,バトルも有利になる。本作で細くするには,縦と横のブロック数にある程度差をつけなければならない。そのためには多くのパーツが必要になるし,細い部分が増えると前述のとおり耐久力に不安が出てくる。

 凸の字を作って火力を上げるか,固めて耐久力を重視するか,細くしてスピードを上げるか。パーツの数が限られているため,すべてを満たせないのが面白い部分だ。
 パーツは敵を倒したり道中のイベントをクリアしたりすると入手できるが,どのパーツが何個手に入るかは運次第となる。
 つまり,手持ちのパーツをやりくりし,アドリブで武器組まなければならないということ。できあがる形は運と自分の気まぐれで毎回変わってくるのだ。

クラフトは,手持ちの「クラフトキット」を使うほか,商人からキットを借りたり,特定の階層にあるクラフトマシーンを利用したりと,さまざまな方法で行える
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ファクトリーではパーツを置けるスペースを広げられる。初期状態はスペースも狭く,置けるパーツの数も限られている
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 クラフトの可能性は,ゲームを進めるとアンロックされる新パーツや,レシピどおりにパーツを組み合わせると変化する「アップグレードパーツ」でどんどん広がっていく。

 例えば「爆弾」パーツは,4個を矩形に組み合わせることで文字どおりの爆弾となる。この部分を敵に叩きつけると爆発して大ダメージを与えられるが,爆発後はしばらく使えなくなってしまうため,これをカバーする立ち回りも考えなければならない。

 また,「支柱パーツ」の周囲にブロックを配すると,鉄筋コンクリートの如く耐久力が格段に上がったりもする。

 さらに,アップグレードパーツの「トゲ」を2つ並べると大きなスパイクとなって攻撃力がアップするが,この部分は耐久力を持たないため,武器全体としては脆くなってしまう。
 銅のパーツと銀のパーツを組み合わせれば剣の刃のような形となり,刃の方から敵にぶつけると斬撃となってダメージがより大きくなるなど,アップグレードパーツの効果はさまざまだ。

 見た目と性能の両面に影響を及ぼすため,実用性を追求するか,見た目をカッコよくするかを悩めるのである。
 主人公のモマは素直で一途な少女漫画的ヒロインなのだが,プレイヤー側がクラフトにハマると「もっとトゲを!刃を!塊を!」とより強力な武器を求めていくことになる。当然,その形はゴツゴツとした凶悪なものになっていき,可憐なモマとのギャップが出てくる。

武器はどんどん大きくなる。モマとのギャップがすごい
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 バトルではモマ本体や浮遊する武器を動かして戦う。そのシステムはプレイヤーが操作しない限りは時間が動かないという独特なものだ。
 例えば,敵が弾を撃ったとしよう。通常のアクションゲームなら,こちらが何をしていようと関係なく弾は動き続ける。しかし,本作ではモマや武器を動かさない限り弾はその場に留まったままだし,少しずつ動かせばコマ送りのように飛んでいくアクションでありつつ,じっくり考えながら動かせるわけだ。

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 モマと武器は独立して操作可能で,敵にぶつけると攻撃となる。両者は特性が異なっており,その違いが重要だ。
 武器は空中を自由に飛び回れ,たとえ壊れても一定時間で再生する。逆にモマは重力の影響を受けるし,攻撃を受けてHPが尽きるとゲームオーバーになる。そのため,基本は武器でモマ本体を守り,どうしても対処できない攻撃はモマを動かして避けるというものになる。時には武器で敵の弾に体当たりして破壊するような戦術も有効だ。

 ここで,どんなクラフトをしたかがバトルに大きな影響を及ぼす。攻撃力に全振りした武器はすぐに壊れてモマが無防備になるし,耐久力に偏り過ぎると敵を倒せず攻撃を許すことになる。ならばと両方を追求してもどっちつかずになってしまう。ちょっとしたクラフトの影響がバトルに現れるので,工夫しがいがあるのだ。

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 バトルで重要になるのが,武器や敵のノックバックを使って複数回の攻撃を当てる「コンボ」である。
 敵に武器を当てると逆方向にノックバックし,その先にいる別の敵がいればコンボが成立する。また,モマ自身が体当たりしても攻撃できるため,モマと武器で相手を挟み込むことでもコンボとなる。

 ノックバック中は時間が止まったままなので,複数の敵に対して一方的にダメージを与えられる。さらに、ノーダメージで敵を倒すことで「恩寵」ゲージが溜まり,レアなアイテムが出やすくなる。

 前述のとおり,モマや武器を動かさなければ時間は動かないため,アクションが苦手な人でもじっくりと考えられる。多数の敵の攻撃をさばきつつ,コンボの準備を進めるという,アクションとストラテジーの両方が重要になる戦いができるのだ。
 公称ジャンルである「深層墜下アクションストラテジー」のとおり,アクションとストラテジーがうまく組み合わさっているという印象だ。

敵と敵のあいだに武器を滑り込ませれば,武器がノックバックしてピンボールのように跳ねてコンボとなる。写真のようにモマと武器で敵を挟み込むのも有効だ
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 バトルを彩ってくれるのが,探索中に手に入る「レリック」である。「武器の移動を速くする」「奇数の攻撃力を持つ敵弾を無効化する」「トゲ系パーツが与えるダメージが上がる」「モマがダッシュで体当たりした際の威力が上がる」など,その影響はバトルの立ち回りからクラフトまで広範囲に及ぶ。
 パーツと同様,プレイを繰り返すと新しいものがアンロックされていくため,もう1回,もう1回とプレイしたくなってくるはずだ。

さまざまなレリックがランダムで登場,特殊な能力を与えてくれる。強力なレリックはマイナス効果も併せ持つ
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 本作は物語もプレイヤーを惹きつけてくれる。素直なモマがキミに会うため一途に突っ走るさまには少女漫画的なテイストがあり,応援したくなってくる。

ミリオンデプスには広大な自然が広がる
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 ミリオンデプスの謎も大きな見どころだ。ここでは人間やアンドロイドたちが独自の文化を築いており,厳しい環境の中で懸命に生きている。
 彼らの上に君臨するのが「ビィ」という女神で,住人を守ると同時に容赦なく殺すという矛盾した行動を取る。彼女はどのような存在で,なぜ住民たちを殺すのだろうか。

人間からアンドロイドまで,皆が一生懸命に生きている。原始的なトレードも行われており,相場より多く払うと住人たちの機嫌も良くなる
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厳しい環境に適応するため,人間は身体を段階的に機械パーツへ置き換えつつ生きている。死者が出ると残った者がパーツを受け継ぎ,そこには元の持ち主の魂が宿ると信じられている
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「ビィ」は人々に崇められているが,人間を容赦なく殺す
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 そして,モマは苦難の末にキミと出会う。キミはビィを止めるために旅を続けており,モマは協力を申し出る。しかし,その表情はなぜか暗い。ビィが住むという地下100万階には果たして何が待っているのだろう……。

2人の戦いはどのような結末を迎えるのだろうか
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 ローグライトものでは“1回エンディングを迎えてからが本番”といわれることが多いが,本作もその例に漏れない。本作ではプレイするほど多くのパーツやレリックがアンロックされるのに加え,いろいろな選択をして物語の分岐を埋めていく楽しさがある。つまり,繰り返しプレイの恩恵が大きいわけだ。

ついに100万階層を踏破したが,これは始まりに過ぎない
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新たな「設計図」も解禁され,より多彩なパワーアップパーツのレシピとなる
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クリア後には「分岐図」が解禁される。クリックするだけでフラグの状態が変化し,別のルートへ行ける
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 本作の面白さは,直感的かつ工夫の結果がすぐに表れるクラフト,アクションだが時間が止まっているバトル,周回を繰り返すことで新たな展開を見られるストーリーテリングと多岐にわたっている。

 クラフトは四角いパーツを組み合わせていくドット絵的なルックスに加え,パーツの数が限られているため整った見た目になりにくく,良い意味で子供の絵のような感じになるのが楽しい。
 尖らせたり,大きくしたりといった「ぼくのかんがえたさいきょうのぶき」で敵をガンガンぶっ叩くのは童心を刺激してくれる楽しさがあり,「もっと尖らせたらどうなるんだろう?」「もっとデカくすればどうなるんだろう?」とクラフトへの意欲も湧いてくる。
 そして,クラフトの結果は分かりやすい形でバトルに反映される。バトルに勝つと先へ進め,新たなパーツもアンロックされる。するとまたクラフトがしたくなり……と,クラフトとバトルが両輪として回っている感がある。Steamで体験版も配信されているため,気になる人は気軽に試してみよう。

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