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リアルタイムタクティクスの先駆けとなったシリーズの最新作「コマンドス オリジンズ」をプレイしてきた[TGS2024]
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印刷2024/09/27 14:55

プレイレポート

リアルタイムタクティクスの先駆けとなったシリーズの最新作「コマンドス オリジンズ」をプレイしてきた[TGS2024]

 Kalypso Mediaが2024年内のリリースを予定している「コマンドス」シリーズの最新作「コマンドス オリジンズ」(原題「Commandos: Origins」。PC / PS5 / Xbox Series X|S)。ドイツで開催されたgamescom 2024で初の試遊展示が行われたが,9月26日から9月29日に掛けて開催中の東京ゲームショウ2024でもデモ版をプレイできる。

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 制作はドイツのClaymore Game Studiosが担当しており,Kalypso Mediaの本拠地が存在するのもドイツということで,ホール3 / 03-N02,German Pavilion内に出展が行われているのだが,正直この「コマンドス」,あまり国内では馴染みがないタイトルである。ただ,先述したgamescom 2024では試遊に長蛇の列ができるほどの大盛況っぷりだったらしく,(Kalypso Media Japan担当者曰く)「欧州では大人気なんですが,日本国内では本当に知る人ぞ知るタイトル」という一言が,すべてを物語っていると言えよう。

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 さて,そんな本シリーズのスタートは1998年にEidos Interactiveがリリースした「Commandos: Behind Enemy Lines」にまで遡る。その内容は第二次世界大戦を背景とし,能力の異なる6人の特殊部隊員を操作,指揮して,さまざまなミッションに挑んでいくというもの。パッと見る感じは俯瞰視点でのリアルタイムストラテジーだが,生産要素がなく,限られたアイテムでやりくりしなければならない,敵に見つかるとヤバい(重要)と,ステルスアクションの要素も非常に強い。
 こうしたゲーム性から“リアルタイムタクティクス”などと呼ばれるようになり,2016年の「Commandos: Strike Force」まで,シリーズタイトルが作られた。

 今回,予定どおりに2024年内にリリースされるとすれば,約8年越しのカムバックを果たすシリーズとなるわけだが,タイトルに冠した「Origins」の名のとおり,リアルタイムタクティクスというシリーズの原点に立ち返り,ゲームのストーリー的な意味でも原点に立ち返るという,まさに“オリジン”な作品である。
 グリーンベレー,工兵,スナイパー,ドライバー,マリーン,スパイが結集し,ほかの誰もが引き受けようとしないような任務を遂行するために結成された精鋭部隊「コマンドス」の物語が装い新たに幕を開けるのである。


マッチョマンvs.無数の軍勢。筋肉は地へ散り,ドラム缶へ愛を届ける


 今回のデモプレイで楽しめたのは「OPERATION PRELUDE」というステージだ。前奏曲の名にピッタリな,まさにチュートリアル的なステージになっていて,目標は奥に設置されたナチス・ドイツのレーダー施設を破壊することである。

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 なお,最初に断っておくと,開発途中のデモ版ということで動作がややもっさりとしており,全体的に少々不安定であった(見たこともない奇妙なバグが発生し,筆者と担当者は爆笑に包まれたりもした)。担当者曰く「今後もちろん修正されます」とのことだが,ゲームの雰囲気や仕組みを掴むには十分なクオリティであったことは記しておく。また,製品版では日本語にローカライズ(字幕・UI)がされるので,その点もご安心を。

 まずはスタート地点を見てみよう。屈強なマッチョマン,通称“グリーンベレー”が草むらをいそいそと匍匐前進している。そう,このマッチョマンは筋肉モリモリのくせにめちゃくちゃ撃たれ弱い。あの“大佐”のようなタフさを期待してはいけない。撃たれればすぐ瀕死,囲まれれば大体戦死。というわけで,ステルス行動が重要である。

特定の(画面中央にもっとも近い)敵の視界を表示できる。視界に入ると勘づかれるエリア,確実に発見されるエリアに分かれている
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 チュートリアル的なステージということもあり,各種ガジェットも解説付きで使用できた。音を出して敵をおびき寄せる遠隔操作のラジオだったり,土に潜って姿を隠すスコップだったりするわけだが,さらになんと序盤も序盤にハンドガンを入手できた。
 確かにステルスは重要だが,それは目撃者がいればの話である。いなければステルスなんて気にする必要もない。というわけで,燃料満載のドラム缶近くで休憩していた哀れな兵士たちは,謎の爆発事故に巻き込まれた。ファーストルック,ファーストシューティング,ファーストキル。KIA3名。

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とくに意味のない暴力が敵兵を襲う
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 そうして筆者がステルスを履き違えていると,とても屈強な外見の,とても撃たれ弱い男では,どうしても突破できないエリアが出現する。すると,水面にボートが出現してきたではないか。というわけで今度は潜水装備をつけた男,マリーンを操作し,グリーンベレーの行く手を阻む障害を排除するのである。

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 マリーン(撃たれ弱いのに変わりはない)の活躍により,めでたく2人は合流。このタイミングから「どちらかのキャラクターを操作し,操作しないキャラクターはその場に待機させる」「操作するキャラクターに,操作しないキャラクターを追従させる」という2つのスタイルを駆使して進めるようになる。時に高所から家財を倒して敵兵を下敷きにしたり,グリーンベレーのラジオを使って陽動を掛け,マリーンがナイフで仕留めに行ったりしていく。

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 結論,ミッションをクリアすればいいので,それに至る手段は本当に自由だ。筆者は道端でたまたま拾ったハンドグレネードに抗いがたい魅力を感じ,最終的にはなぜかレーダーのもとへ大量に置かれているドラム缶に対して愛(ハンドグレネードとも言う)を届けたわけだが,別にこれはハンドグレネードでなくとも,たまたま拾ったハンドガンでバンでもいいわけである。
 道中も片っ端からナイフで暗殺していくスタイルだったが,不殺を貫いてもいい。敵をおびき出す方法一つにもさまざまな手段があり,プレイヤーの数だけ攻略法はある。

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 リアルタイムストラテジー要素を含みつつ,ステルスアクションとしての性質が強いこともあり,筆者のゲーム遍歴でいうと,「メタルギア」シリーズや,RPG系システム導入前の「アサシン クリード」シリーズなどを思い起こさせる側面もあったが,これは人によって異なるだろう。

 いまではゲームのジャンルとして確立され,ゲーマーに浸透した“ステルスゲー”だが,本作は容赦がない。プレイヤーに救いの手が差し伸べられることはなく,失敗すれば死を待つのみ。いい意味で古臭く,システムはシンプルなものだが,シンプルだからこそプレイヤーの行動の幅が広い。ゲーム側で変に行動を制限されることはなく,自分だけのミッションを着々と進められる。
 チュートリアル的なステージということで操作するのは2人だが,ゲームが進めばさらに多くのキャラクターを操作することになるようで,トライ&エラーを繰り返しながら,さながら詰将棋のように作戦を練っていくことになるのだろう。

 製品版ではオンラインおよび画面分割によるローカルのCo-opに対応しているとのこと。友人やゲームフレンドと「おいッ!おいおいおいおいおい!ア〜〜〜〜〜〜!!!バカッ!!!!」などと大騒ぎしながらプレイするのも楽しそうだ。

 Kalypso Mediaブースでは,本稿で紹介した「コマンドス オリジンズ」のほか,2024年10月24日発売予定「ダンジョンズ 4 Nintendo Switchエディション」の世界最速体験,限定キャンペーンなども実施中だ。詳細は公式サイト公式Xアカウントをチェックしよう。

「コマンドス オリジンズ」公式サイト


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