![]() |
それに合わせて7月18日に初のファンイベントが都内某所で開催された。会場には,事前に観覧応募したユーザーたちが集まり,1周年を祝った。本稿ではその模様をお届けしよう。
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
●「ペルソナ5: The Phantom X 1周年記念ファンミーティング」出席者一覧
・明坂聡美さん(野毛朋子役)
・宇田洋輔氏(アトラス 『P5X』チーフプロデューサー)
・松永 純氏(セガ 『P5X』開発プロデューサー)
・酒井祐太氏(セガ 『P5X』運営ディレクター)
・松澤ネキさん(司会)
初のオフラインイベントは6時間を超える大ボリュームに
イベントのオープニングを飾ったのは,今年6月から行われた「第1回『P5X』キャラクター人気投票」(関連リンク)の結果発表だ。対象となるのは「P5X」オリジナルキャラクター63人だ。
15位までのキャラクターは壁紙が配布され,3位以内にランクインした「怪ドル」はショートムービー「『P5X』もしも劇場〜○○が怪盗だったら?」が制作されることもあり,結果に注目が集まっていた。
トップ5は以下のとおり。15位までのキャラクターについては,ライターからのコメントも披露された。
1位:北里基良
2位:主人公
3位:坂井綾香
4位:メロペ
5位:神山嶺央
![]() |
![]() |
![]() |
明坂さんが演じる野毛朋子は14位で,ライターからのコメントの末尾にある「このまま笑顔でいてほしいですね」という一言に対し,明坂さんは(『ペルソナ』シリーズだけに)最後に曇らせようとしていないかと戦々恐々だった。
![]() |
11位の椎名悠美はバーテンダーだが,宇田氏いわく「『ペルソナ』シリーズで大人を出す場合,(主人公の)身近な人になりがちだが,街を歩いてすれ違うような人と交流できたらうれしい」ということで登場させたキャラクターだとのこと。
![]() |
フィギュアスケーターの琴音・モンターニュは8位で,制作時は開発スタッフがフィギュア競技をずっと動画で研究し続けていたという。5位の神山嶺央は海外からの支持も多かったとのこと。そして,2位になった主人公を作るうえでは「歴代主人公のどの性格とも違った個性」が大変だったそうだ。
![]() |
![]() |
![]() |
歴代作にはそれぞれに個性があり魅力的な主人公がいて,その後に登場するのだから,制作の苦労がうかがえる。その甲斐あり,松澤さんも「選択肢がきれい。面白いこともいうけれど,本当に相手に寄り添う優しさを感じる」と絶賛していた。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
そして,栄えある1位は北里基良だ。「外見からは少々近づきにくい印象を受けるが,芯の部分には温かさがあり,他者に対して愛情を持っているキャラクター」として制作されたという。この日はCVである岡本信彦さんの録り下ろしメッセージが披露され,来場したファンたちは大いに盛り上がっていた。
![]() |
この結果を受け,「『P5X』もしも劇場〜○○が怪盗だったら?」は1位の北里基良(メッサー)と3位の坂井綾香(コード)をフィーチャーしたものに決定した。また,「『北里基良に解剖される!?』ASMR」も発表された。
「基良として破壊力のあるものを用意したい」(酒井氏)ということで「ペルソナ」シリーズでは初となるASMRに決定,ライターもノリノリで原稿を書き,すでに収録も終わっているとのこと。リリース時期などは続報を待とう。
![]() |
![]() |
続く「1周年を振り返る」コーナーでは,グローバル版を1年間運営してのさまざまな思い出が語られた。明坂さんによると,ボイスの収録自体は3年ほど前から行われており,その時点ではグローバル版がいつサービスできるかは不明であったという。
反響の大きさから2025年6月のサービスインとなり,明坂さんも作品が皆さんの手元に届いて良かったと感慨深げだった。
「ペルソナ5」(以下,P5)のイベントも早い時期に行われているが,両作品の「クロス感」をテーマに,「P5X」でシリーズを知った人への紹介的な内容が志向されたという。
![]() |
![]() |
ハーフアニバーサリーでは「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」(以下,P5R)のジュスティーヌとカロリーヌが登場している。これまで中国アジア版が実装内容と情報ともに先行していたなか,全世界で同時に実装するには専門チームが新たに必要となるほどの労力を要するが,そうもいかないため皆が仕事を兼任しつつ作業を進めていったのだそう。
2人がバトルでプレイアブルになるのも初で,すでに2人と戦った人が納得できる性能を目指しての調整が行われた。
ジュスティーヌとカロリーヌは,アトラスにとっても特別なキャラクターであるだけに,非常に厳しい監修のもとで開発されていったが,作業が進んだ段階で2人の立ち位置が公式が基本としているものとは逆であることが判明,大幅な手直しが必要になったという。
![]() |
そして年も明けて第3章がスタート,メインシナリオプランナーである新田祐介氏のメッセージによると「『P5X』とはどういう物語性になるか」に重点を置き,「面白いと思えるものはすべて取り入れる」という体制で,頭脳を使った戦いや「複合パレス」などの展開が作られることになった。
「『P5X』は章を重ねるごとに物語が面白くなるし,妥協はしない」という信念のもと「P5」や「P5R」とのつながりも強くなっていくとのことなので,今後の展開にも注目したい。
![]() |
初となるバレンタインイベントも行われているが,明坂さんと宇田氏によれば,中国アジア版では恋人か親友かを曖昧に演じていたところ,グローバル版ではより“甘い”演技にするなど,国によってセリフの内容を書き換えたり,異なる方向性の演技を行ったりしたという。
「ペルソナ3 リロード」コラボでは,「タルタロス」が「P5X」に登場した。先行する中国アジア版はPCでプレイする人が多く,日本ではスマートフォンでのプレイヤーがメインだという。その環境の違いを踏まえ,移動スピードを上げたり,実力差のある相手を「瞬殺」できるようにしたりするなどの調整が行われた。テストも難航し,松永氏いわく「原作終盤で慌ててタルタロスに潜るような感じで皆が調整していた」というのだから,いかに大変であるかがうかがえる。
イベントでは,初音ミク実装時に配信された特別番組についても触れられた。酒井氏は「『ペルソナ』シリーズのキャラクターともっと出会いたいという意見がある中,すべての意見や要望に応えられず,本当にすみませんでした」「初音ミクの魅力を出し切ることについてはやり切れたが,ストーリーが少なくなってしまった」と改めて説明と謝罪を行った。
![]() |
イベント後半はクイズ「『P5X』検定」でスタートしている。問題の中からいくつかピックアップしているので,我と思わん人は挑戦してほしい。なお,答えは記事の末尾に掲載している。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
そして「みなさんからの質問にガチ回答!」コーナーでは,イベントに先立ってユーザーから募集された質問に開発陣が答えている。
![]() |
Q:「ペルソナ」シリーズの他作品とのコラボはありますか? また,アトラス作品の「ペルソナ」以外とのコラボはありますか?
![]() |
宇田氏:
「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」「ペルソナ5 タクティカ」「ペルソナ4 リバイバル」「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ」「ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス」といったシリーズ作や「メタファー」「真・女神転生」シリーズといったアトラスタイトルにコラボしたいというお声をいただくことがあり,我々としてもやってみたい気持ちはあります。人修羅も出したいです。
開発にはコストも時間もかかるので,SNSなどでお声を上げていただければうれしいです。現実的なラインとしては,3Dモデルがあるものがやりやすいと思います。
Q:「P5X」には個性的なキャラクターがたくさんいますが,キャラクターを生み出すために心がけていることはありますか? また今後こんなキャラが作りたいなどあれば教えてください。
![]() |
宇田氏:
リアリティがあるキャラクターを作ることを心掛けていますね。アトラスには「リアルとリアリティは違う」という見解があります。リアルなだけでは面白みがない。けれど,「こんなキャラクターは本当にいないはずなのに,実在しているように感じられる」のがリアリティです。
たとえばアニメ「ザ・シンプソンズ」では,現実的には起こりそうもないことで街がドタバタに巻き込まれ,その中では実際に起きそうなことが次々に発生します。これがリアリティで,我々が前のめりになって「こんな事件が起こりそう」「こんなキャラクターがいそう」と感じられるものを重視しています。
松永氏:
「P5X」のメインキャラクターたちやコラボキャラクターたちにも見劣りしないような存在感を出すため,特徴づけをし過ぎるとリアルとリアリティがぶつかり合うことになります。
例えば夏川 澪は消防士ですが,当初はもっと消防服的な衣装を着せようという案もありました。しかし,街で消防服を着て歩く人はいませんから,これはリアルではないわけです。このように,リアルとリアリティが相反する中,キャラ立てとリアリティを両立できるよう,皆が頭を絞って考えてくれています。
宇田氏:
若いキャラクターは成長速度が速いので大きく自分を変えられ,大人の場合は変化こそ小さいけれど変わっていく……といった違いも大切にしています。男性キャラクターももっと作っていきたいですし,同様のご意見をいただいてもいるので,引き続き後押しするお声をいただければ可能性があがると思います。
Q:開発に至るきっかけや一番大変だったエピソードなど聞きたいです。
![]() |
宇田氏:
Perfect Worldさんから「P5」をベースにしたゲームを作りたいとご提案いただいたのがきっかけです。Perfect Worldさんの熱量が高く,いろいろなものをご提案いただく中,アトラスではオンラインゲームの仕様として適切かどうかが分からなかったため,知見をお持ちのセガさんにお声がけをしました。
松永氏:
新田さんから「モバイルでずっと楽しみ続けられる『ペルソナ』をやりたい」というお話をいただき,「ペルソナ」が好きな我々としても,すごくいいコンセプトなのでぜひやりましょう,となりましたが,開発は大変でした。
Q:中国アジア版が先行していて基礎部分が存在していることは理解していますが,どうしても中国アジア版の情報をSNS等で目にしてしまうとネタバレを食らった気分であまりいい気持ちはしません。放送でも「中国アジア版の情報は知ってるよね?」って体で話をしているのも少しモヤモヤするところではあります。 中国アジア版とグローバル版で棲み分けをする予定はないでしょうか。
![]() |
松永氏:
放送などで中国アジア版の情報を取り上げることには,我々も正直悩みながらというところはあります。グローバル版で実装する際に改善や上方修正をしているところもあり,こうした部分が分かった方がいいという方もおられますので,補足という形でお話をさせていただきました。必要ではあるけれど,モヤモヤするという方がおられるのも理解しています。
酒井氏:
上方修正や改修部分については,中国アジア版をプレイされている方やグローバル版をプレイされている方に,その理由まで説明させていただいた方がご納得いただけると思っています。中国アジア版が前提であるという状態にもなっていて,このバランスは悩みながら放送しているところです。
Q:中国アジア版に追い付くために実装スケジュールを早めていると認識していますが,このペースがこのまま続くのでしょうか。
![]() |
酒井氏:
「実装ペースが早い」「中国アジア版に早く追いついてほしい」という両方のお声をいただいています。現在は中途半端な状態になっていますので,どういった考え方で現在のスケジュールになっているかを説明させてください。
中国アジア版からグローバル版までには,バランス調整や改善を行っています。その際は,中国アジア版のユーザーさんのミッション達成率や,ストーリーをどこまで読んでくださったかといったところまでも見ています。
グローバル版で実装する際には,周回の回数を減らすなどの改修を行いましたが,単純に短縮するのではなく,3周目や4周目になっても遊べるようなものを提供することが必要だと思っています。
「ペルソナ」シリーズで最も重要なのがメインストーリーで,そのクライマックスについて先に実装された中国アジア版の情報を目にしてしまうような事態は絶対に避けるべきだと思っています。メインストーリーの状況がイベントに絡んでいることもあるので,メインストーリーだけを先に実装するというわけにもいきません。この場では明確にお答えできてはいないのですが,より良い形にできるよう,調整をしているところです。
イベントの最後には,今後のアップデート予定について情報が発表された。鹿野 苺と片山久未が怪ドルとして実装され,体育祭をフィーチャーしたイベントが行われる予定だ。
そして,新たな要素としてバトルコンテンツ「欲望画廊(仮称)」,育成要素「核心心象(仮称)」「ランキングメニュー(仮称)」が登場する。「欲望画廊(仮称)」ではシーズンごとに異なる属性にバフがかかり,「核心心象(仮称)」用の素材を入手できる。「核心心象(仮称)」は「イメジャリー」の拡張要素であり,キャラクターのレベル上限がさらに上がるという。
そして「ランキングメニュー(仮称)」は主人公のレベルや「クオリア」の育成状況などがランキングで表示される。こちらは達成状況によって有利不利が出るようなものではないとのこと。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
また,「ペルソナ3 ポータブル」とのコラボイベントについて,会場ではアレンジ中の楽曲も披露された。時期は未定であるものの,「Wiping All Out」や「A Way of Life」といった,同作の楽曲がゲーム内で楽しめるようになるという。そして,イベントストーリーに加えて女性主人公・汐見琴音のサイドストーリーも存在するとのことだ。
![]() |
制作秘話から今後の展望,そして「P5X」に存在する中国アジア版とグローバル版の違いといったところまで,多岐にわたる話題が取り上げられ,実に濃厚な6時間だった。夏や体育祭,新たなコラボなど,1周年を迎えてさらに盛り上がる「P5X」だけに,今後も目が離せない日々が続きそうだ。
![]() |
![]() |
![]() |
●クイズの回答
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |






















































































