
プレイレポート
[プレイレポ]探索アクション「Shadow Labyrinth」は,黒いパックマンがボスを食い尽くす。広大な迷宮の先に,「ディグダグ」のキャラと,ゼビ語を見た
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本作は,突如として召喚された剣士がPUCKを名乗るサポートロボットと謎めいた世界を旅する探索アクションゲームだ。PUCKには何やら秘めた目的があり,剣士を利用してこれを達成しようとしているらしい。謎が謎を呼ぶなか,2人の旅が始まるのだ。
本作は横視点のアクションゲームで,プレイヤーは剣士を操作する。今回プレイしたデモ版ではスタート時点からさまざまな特殊能力を使え,広大な迷宮を自由に駆け巡ることができた。
剣士は腕が義手のようになっており,これを撃ちだす「ACTIVショット」を使えば,空中に点在する「アンカーポイント」に掴まって身体を引き寄せ,ポイントからポイントへと飛び移れる。
迷宮の空間は上下に大きく広がっており,ポイントを飛び移っていくのは爽快だ。また,空中に浮島のような場所があり,アイテムが置かれていることがあるため,探索をするモチベーションもあがる。
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本作は公式に「パックマンの遺伝子を宿した探索型2Dアクションゲーム」と紹介されているが,これを最も強く意識できるのが「Dレーン」の走行だ。
迷宮の天井や壁にはネオンカラーのDレーンが走っていることがあり,ジャンプで触れると剣士は「ミニパック」に変身してDレーン上を疾走する。この時は重力を無視できるため,天井や壁にはりついた状態で走行することも可能だ。
Dレーンには,パックマンのクッキーを思わせる丸い物体が配されていることもある。ミニパックが口を開閉しつつ,これを食べる様子は,効果音と相まって本当のパックマンのようだ。
本作は通常なら移動の対象とならない高所や壁や天井といったエリアにも行けるため,マップの密度がかなり高く感じられた。探索アクションらしい謎解きもあり,あちらこちらとさまよってみたくなる。
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迷宮には謎の敵がいる。「ESPソード」による連続斬りや急降下突きで攻め,ACTIVショットの義手で掴んで急接近するなど,さまざまなアクションで倒して道を拓こう。
迷宮の探索を進めると,ESPソードは強くなっていく。あちこちにあるセーブポイントで攻撃力を上げられるほか,「剣の前の持ち主」を探し出せれば「ESPブラスト」でエネルギー波を放てるようになる。果たしてESPソードや迷宮にはどんな謎が隠されているのだろうか。
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そして剣士のアクションを奥深いものとしているのが,「プロテクション」「パリィ」という2つの防御アクションである。
プロテクションは,バリアを張って攻撃を防ぐローリスクローリターンの行動だ。一方のパリィはタイミングがシビアだが,決まれば敵をしばらく硬直させられる。特にパリィは動きがわかりやすい巨大ボスで役に立つため,積極的に狙っていきたい。
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剣士はPUCKと融合することでロボットのような姿になる「GAIA」形態を奥の手として持っている。
変身には「DP」という専用ゲージが必要だが,GAIA状態は無敵なので,好き放題に暴れ回れる。そして,DPを全消費する「Dフィールドキャノン」を撃てば,行く手を阻む壁も吹っ飛ばせる。戦闘と謎解きの両面で役に立ってくれるはずだ。
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敵を倒したあとの死体は,「捕食」することができる。捕食すると「骨片」や「イル・ドークト小片」といったさまざまな素材を得られる。
体験版の時点では,素材の用途は不明だったが,製品版では剣士の強化に使うのかもしれない。死体はもちろん,スタンさせた敵も捕食できるため,うまく使えば敵を素早く処理できるだろう。
そして,捕食はボスにも行える。このときのPUCKは通常とは違った「真っ黒で巨大なパックマン」とでもいうべき姿になり,ボスの巨体を残さず食べてしまう。その姿は禍々しく,味方といえど不穏な雰囲気が漂う。
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体験版の最後には,驚きの展開が待ち受けていた。「真っ赤な風船のような敵」や「火を吹く怪獣のような敵」が主人公とPUCKに襲い掛かってきたのだ。
これらの敵を倒すには,ACTIVショットを放ち,敵の体内に空気を送り込み爆発させる必要がある。ESPソード,ESPブラスト,捕食,そしてGAIA形態の攻撃すら無効化してしまうので,注意が必要だ。
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本作は,アンカーポイントやミニレーンで縦横無尽に迷宮を駆け巡る探索,軽快なバトル,パリィや防御,そして「黒いパックマン」による敵の捕食など,遊びやすくインパクトのある探索アクションゲームという印象だった。
そして気になるのは,物語の各所にナムコ作品のキーワードが散りばめられている点である。
パックマン45周年を記念した「パックマンの遺伝子を宿した探索型2Dアクションゲーム」に,パックマンのような姿をしたキャラクターが登場する……とここまでは予想の範疇ではあるが,本作のPUCKには何やら怪しいところがある。
前述のとおり,ボスを倒した際に「黒いパックマン」に変身して死体を貪り,げっぷまでする姿は従来の明るくメルヘンチックな「パックマン」世界とは明らかに異なっており,インパクトがある。
そもそもパックマンのスペルは「PAC-MAN」なのだが,彼の名前は「PUCK」と微妙に違っている。そして,パックマンは発売当初「PUCKMAN」と綴られていたものの,わずかな期間でPAC-MANに変更されたという経緯がある。どうにもPUCKは,単にパックマンをモチーフにしたキャラクターではないようにも思えるのだ。
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また,体験版のラストに登場した「真っ赤な風船のような敵」や「火を吹く怪獣のような敵」は,明らかに「ディグダグ」の敵キャラ「プーカァ」と「ファイガー」である。
眼のような姿に変身して壁をすり抜けるのも完全に原作と同じだし,彼らが出てくるところでは小さく「ディグダグ」のBGMが鳴っているのだから,偶然の一致ではないだろう。
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「ゼビウス」ともつながりがあるような描写もあった。ボスが出現する際には四角形のような謎の記号が表示されるのだが,これは「ゼビウス」の世界にある架空言語「ゼビ語」だ。
これがもしゼビ語であればボス「プレジオダイト」は,「BILENEE」と読み取れる。「ゼビウス」では,敵キャラに正式名とコードネームが設定されており,「アンドアジェネシス」が「アドーアギレネス」とも呼ばれるが,そういった関係性を想起させられる。
また,浮遊しながら不規則に浮かぶ円盤状の敵を倒すとイル・ドークト小片という素材を入手できる。
この円盤は「ゼビウス」の「ゾシー」を思わせるし,「イル・ドークト」とは敵ゼビウス軍の兵器に使われる金属である。また,剣士の能力がESPであるあたり,「ゼビウス」の背景ストーリーを連想させる。
さらに,敵の中には「バラデューク」の「オクティ」を思わせるものもいて,壁に張り付いて弾を撃ってくる挙動もそっくりだ。
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さまざまなナムコ作品のキーワードがありとあらゆるところに散りばめられており,謎が謎を呼ぶ「Shadow Labyrinth」,どのような物語になるのか,2025年7月17日の発売が楽しみだ。
なお,5月22日から東急プラザ原宿「ハラカド」4階の特設イベントスペースで開催される「PAC-MAN 45TH ANNIVERSARY 1980↗ IN SHIBUYA-HARAJUKU」にて,本作の試遊版が国内最速で出展されるとのことなので,こちらもチェックしておこう。
「パックマン45周年記念サイト
「Shadow Labyrinth」公式サイト
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- ライター:箭本進一
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Shadow LabyrinthTM & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.

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