
プレイレポート
[プレイレポ]最大4人で遊べるMOBA風ローグライク「Shape of Dreams」は,ソロでも中毒性が高い新感覚アクションゲーム
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本作は,複数のプレイヤーが役割を果たしながら攻略していくMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)のシステムに,ローグライク要素を融合した新機軸のアクションゲーム。最大4人の協力プレイだけでなく,ソロプレイでも遊べるという触れ込みだ。
今回,リリース前にプレイする機会を得たので,ソロプレイの感想をお伝えしたい。
マップや展開だけでなく,
戦い方も毎回異なるローグライクアクション
本作の舞台は,夢と現実の間にある「急流」と呼ばれる世界。悪夢にしか存在しないはずの怪物たちが現実世界に飛び出して暴れ始めたが,一部の者たちは逆にこれを好機と見た。狭間の世界である急流を通り,「夢」に到達する者には,想像を現実に具体化する力が与えられるというのだ。
多くの者が,それぞれの理由を胸に急流へと向かう……これが本作のバックストーリーである。
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まずは8体の中からプレイヤーキャラクターを選択するのだが,最初は2体しか選べず,ほかのキャラクターは条件を満たすことでアンロックされる。
ひとまず,「ラセルタ」と呼ばれるリザードマンのガンナー風キャラクターを選んでみた。
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本作は見下ろし型の画面構成だ。通常攻撃と回避に加えて,「旅人記憶」という攻撃スキルのようなものがある。旅人記憶による攻撃はクールタイムがあるため,連続して使い続けることはできない。クールタイム中を通常攻撃や回避により,しのいでいくというわけだ。
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敵を倒すと,少量のお金(ゴールド)や「ドリームダスト」が手に入る。ゴールドはマップに時々出現する商人との買い物や,体力を回復してくれるオブジェクト「導きの聖堂」などで消費する。一方,ドリームダストは記憶を強化できるオブジェクト「輝く井戸」で使うことになる。
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各地には「記憶の残滓」と呼ばれるオブジェクトがあり,これを起動すると新たな記憶が手に入る。その場に爆弾を設置して自身はバックステップで後方へ飛ぶもの,発動後に移動した経路に毒を撒きさらすものなど,その種類はさまざま。初期装備である2種の記憶に加え,道中に手に入れた記憶を2種をセットできるので,プレイヤーは4種の記憶を使い分けて進んでいくことになる。
本作はゲームプレイを繰り返し,積み重ねていくゲームだが,毎回の攻撃手段が変化するため,新鮮に攻略を楽しめる。
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ステージ内の敵を殲滅してクリアすると,ゴール地点に「亀裂」が生まれ,マップ画面に移行。ここで,次に向かうステージを選択する。
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ステージマップは星座のようになっていて,どこかに次のエリアにつながる出口がある。大抵はスタート地点から最も遠いあたりにあるので,そこを目指しながら進めばいいのだが,モタモタしていると「ハンター」と呼ばれる者たちが迫ってくる。
バトロワゲームに「円形の安全地帯が縮小していく」ルールは多いが,本作の場合は後方から徐々にハンターが近づいてくるというわけだ。
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では,サッサと次のエリアに向かえばいい……というわけでもない。敵を倒せば倒すほど,ゴールドやドリームダストを獲得したり,記憶の残滓を見つける機会が増えたりするため,なるべく多くのステージをまわったほうがキャラクターを強化できる。
体力を回復できる導きの聖堂を見つけたとしても,ゴールドを持っていなければ窮地を脱せないかもしれない。
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あまりノンビリと多くのステージをまわっていると,ハンターに追いつかれる危険があるし,早くゴールに着きすぎると,強い記憶を得る機会を失い,ゴールドもドリームダストも乏しい状態に陥る。
つまり,ほどほどにステージをまわりつつも,ハンターには追いつかれない程度のタイムマネジメントも重要だ。このあたりのゲームデザインは,ひじょうによくできていると感じた。
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いくつかのステージをクリアしていき,次のエリアにつながる出口に到達するとボス戦が待っている。
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ボス戦では,数秒後にダメージが発生する場所を示すマークが表示されるので,そこを避けつつ,移動と回避を駆使して被害を抑えていく。むやみに回避を使ってしまうと,肝心なときにクールタイム中になったりもするので,なるべく通常の移動で回避したいところだ。攻撃後にバックステップで後方へ飛ぶ記憶があれば,攻撃ではなく回避目的で使うのもいい。
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本作では体力回復の効果がある記憶を持っていない限り,戦闘中に体力を回復する手段がない。通常の敵であれば撃破時にポーションが出現することもあるが,ボス戦ではそうもいかない。そのため,防御と回避が重要になるのだ。
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ボスを倒せば次のエリアに進めるが,もちろん敵も強くなっていく。筆者の初回プレイでは,火山弾が降り注ぐようなエリアで戸惑っているうちに,炎上ダメージも発生してゴリゴリと体力を削られ,あえなくゲームオーバーとなった。
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1回のゲームプレイを終えるとタイトル画面に戻り,選択したキャラクターに「旅人熟練度」が蓄積される。また,ボスを倒して手に入れたスターダストと引き換えに,キャラクターの強化も可能になる。
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各キャラクターには星座を模したスキルツリーがあり,スターダストを消費して能力を開放後,その能力をスキルツリーにセットしていく。キャラクターを使い込むほどに強化の幅が広がるので,次回のゲームプレイは確実に以前よりラクになるのが嬉しいところだ。
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何度かプレイしていると,「無垢な想像力」という実績の条件を満たしたことで,新たなキャラクター「ユバール」が開放された。遠距離メイジタイプだが,同じ遠距離攻撃キャラのラセルタと比べると,攻撃手段がクセ強だ。やや上級者向けだろうか。
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キャラクターが変わればゲームプレイも大きく変化するので,新たなキャラクターをアンロックするために,繰り返しステージに挑むのも楽しい。もちろん,各キャラクターの強化状況は個別に保存されているので,その日の気分で変更してもいいだろう。
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繰り返しダンジョンに潜るような中毒性
1プレイを比較的短時間で楽しめるのもGOOD!
ステージマップの構成や入手する記憶がランダムになっているため,ローグライクの要素もあるわけだが,前述したように「次回のゲームプレイは,今回よりも確実に強くなった状態で挑める」という確かな安心感,そして成長の実感がある。
とりあえず最初のエリアのボスを倒せば,コツコツとスターダストを溜められるし,デイリーチャレンジでもスターダストは得られる。ローグライク系には「力尽きると,多くがロストする」という印象が強いが,プレイすればするほど,ちゃんとしたリターンがあるのはモチベーションになる。
なお,リリース当日からさっそくアップデートが行われており,デイリーチャレンジのスターダスト入手量が上方修正されている。デモ版のフィードバックを反映したとのことで,迅速な対応速度とプレイヤーに寄り添う姿勢は今後に期待を抱かせる。
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最初のボス戦はカンタンではないが,難しすぎるということもなく,個人的にはちょうどいい強さだと思う。ただ,「自分にはちょっと難しいな」と感じたら,難度を下げるのもアリだ。高い難度のほうが,獲得できるスターダストは多くなるが……。
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敵を蹴散らす爽快感をベースに,繰り返しプレイによる強化が加わり,たとえ倒されてもその時間ががムダにはならない。“次につながる積み重ね感”があるため,プレイヤーの意欲を削がないところが絶妙だ。
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能力や戦い方がまったく異なる複数のプレイアブルキャラクター,100種以上の記憶のコレクションなど,やり込み要素も多い。ローカライズもしっかりしていて,おかしな点は見当たらなかった。
本作は体験版も配信されているので,ちょっとでも興味を持ったのであれば,ぜひ遊んでみてほしい。
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