本作は,コーエーテクモゲームスの「信長の野望」シリーズの1作「信長の野望·天道」の正式ライセンスを受けて,テンダゲームスとKingnetが開発する,モバイル向けMMO歴史戦略シミュレーションだ。
プレイヤーは戦国時代の大名に仕える領主の1人となり,仲間と協力しながら領地拡大を目指す。シリーズおなじみの重厚な戦国時代の空気感と,MMO戦略シムならではの戦略性が特徴となる。
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現在はさまざまなゲーム進捗がリセットされた,新シーズンが始まったばかり。加えて,シーズン3は新要素も盛りだくさんで,おもしろさにさらなる磨きをかけてきたと言える。
ということで今回も,本作の魅力をあらためて紹介しつつ,「シーズン3ではなにが変わるのか」を確認していこう。
「道」を制するもの,天下を制する!
まずは,あらためてゲーム紹介と参ろう。
本作の目標は,たった1つ。プレイヤーは領主となって戦乱の世をわたり,自身の所属する勢力をなるべく天下統一に近づけていく。そのための領土拡大を目指すには,同勢力の仲間との協力が大切だ。
天下は1日にしてならず。内政での資源拡充や,武将の育成をはじめとする軍備を整え,小さな一歩を積み上げていこう。こうした領主のコツコツ采配こそが,天下へと続く道の礎となる。
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本作の最大の特徴は「道」の概念だ。
自勢力の領土を拡大するには,拠点の霧を晴らし(=マップのアンロック),その場所へとつながる道を切り拓く必要がある。これは,道がつながっていない拠点は攻められないルールだからである。
また,道に点在する築城地には「付城」または「支城」を建設できる。これらは攻め込むときの一時拠点になったり,逆に他勢力の進行を抑える要衝になったりと,戦略的に大きな価値を生み出す。
道があることにより,他勢力の動きから「どの勢力がどの拠点を狙っているか」を分析する余地も生まれているため,この道システムにこそ,大局観が重要な戦略シムの醍醐味が詰まっている。
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多くのMMO戦略シムは,拠点を強者に一方的に攻撃されるイメージが強く,初心者にとってハードルが高いところがある。
しかし本作は,マップが「不可侵地域」と「争覇地域」という2つの地域に分けられている。不可侵地域では他プレイヤーから攻撃されることなく,初心者でもヌクヌクと内政に注力できる。
おかげで自分のペースで城や町,武将を育てて,軍備を思う存分整えられるようになっている。この安心感が本作のキモだ。
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対して争覇地域は,安心安全な不可侵地域とは真逆の,勢力同士がガチでぶつかり合うGvGエリアとなる。なかでも,数百の部隊がリアルタイムで攻防を繰り広げる「攻城戦」は激アツだ。
攻城戦は1人のプレイヤーが単独で勝ちきることが困難であり,仲間との連携や役割分担,どのルートで攻めるかといった作戦会議が必要不可欠である。己の知略を生かし,味方と一体となって戦う体験には,MMO戦略シムならではの楽しさが凝縮されている。
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道システムに比肩する奥深さを備えるのが,100人を超える戦国武将たちの育成だ。基礎能力を高めるレベルアップやランクアップも重要だが,戦の勝敗を分ける最も重要な要素は「戦法」にある。
戦法は,戦闘中に発動するスキルに相当し,武将は自前の「固有戦法」に加え,自由に付け替えられる戦法を2種類まで習得できる。この組み合わせをひたすら考えさせられる時間は,実にたまらない。
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前回シーズンの2025年9月アップデートでは,武将を“上級職”へと昇進させられる機能が開放されたほか,特別な効果を持つ「職効果」を2つ習得させられるようになった。
また,武将たちは武器・鎧・兜・名馬といったアイテムを装備できる。部隊は3人の武将まで編制できるが,どの武将を選ぶか,どんな戦法と職効果を習得させるか,装備でどの能力を伸ばすのか……。
ここまでくると,熟考してもきりがなく延々と悩めてしまう。
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不可侵地域のような初心者でも遊びやすい仕様のほかにも,ユーザーフレンドリーな機能が多いのが本作の魅力だ。
例えば,仲間同士の「軍団」のサポート機能では,攻城戦の日程を多数決で決められる「寄合所」や,参加者の点呼を取れる「軍団点呼」など,ゲーム内にあるとうれしい機能が完備されている。
また,夜間の勢力進行を制限するシステム「夜戦の刻」もある。
これは,午前2時から早朝にかけて,武将の体力や時間の消費が最大5倍になるというもので,夜の奇襲や襲撃がしづらくなっている。おかげで,このゲームには戦局を気にせずに安心して眠れる人が多い。
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そして本作は,ゲーム進捗が一定期間でリセットされる「シーズン制」が採用されている。戦況が膠着した盤面もシーズンごとにリセットがかかることで,毎回手に汗握る新しい乱世を楽しめてしまう。
なにより,武将の育成度合いがリセットされることで,単純に「強い人が高レベル武将だらけで太刀打ちできない」といった事態がかなり緩和される。シーズン開始時点なら,誰でも気軽に参加・再開しやすいことで,今がまさに領主生活を始めるのに絶好の機会となっている。
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小早川隆景ら,8人の新武将が参戦!
ここからシーズン3で追加された,8人の新武将を見ていこう。
■小早川隆景(こばやかわ たかかげ)
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統御値:6
職:策士
戦法:周到な反計
兵種適性は弓で,敵の通常攻撃に反応して味方が攻撃する戦法を持つ。高い統率と武勇を生かし,火力と耐久の両立編制を組み立てたい。
■山県昌景(やまがた まさかげ)
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統御値:6
職:先手組
戦法:強走進壊
騎馬が高適性で,部隊兵種が騎馬の場合にのみ効果を発揮する戦法を持つ。火力支援としては戦局を制する勢いでかなり優秀なので,ぜひとも騎馬部隊で実践投入していきたいところ。
■佐竹義重(さたけ よししげ)
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統御値:6
職:馬廻衆
戦法:鬼義重の圧倒
足軽適性が高く,能力も非常に高い。被ダメージを抑えつつ,範囲攻撃を付与する攻守に優れた戦法により,雑に使っても活躍してくれそう。
■長尾為景(ながお ためかげ)
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統御値:6
職:馬廻衆
戦法:二重咆哮
騎馬適性があり,武勇が極めて高い。戦法の二重咆哮はランダム要素が絡むものの,敵大将に甚大なダメージを与えられる可能性を秘めており,なかなかロマンを感じる性能になっている。
■島津家久(しまづ いえひさ)
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統御値:6
職:先手組
戦法:薩摩の兵法
統率が高く,敵全体に挑発を付与する戦法で部隊を守ってくれる。反撃効果も付いているので,ある程度ダメージにも期待できそう。
■吉川元春(きっかわ もとはる)
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統御値:6
職:足軽大将
戦法:苛烈強攻
能力値は統率と武勇がそこそこ高いくらいで特筆すべき点はないが,敵武将のダメージを0にする強力な効果「虚弱」を付与できる戦法が魅力。被害を抑えつつダメージを出す,攻防一体の強みがある。
■太原雪斎(たいげん せっさい)
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統御値:6
職:策士
戦法:無力の策
吉川元春と同じく虚弱の使い手だが,こちらは自身とランダムな敵2体を虚弱にするというトリッキーな戦法になる。部隊1枠分のダメージはなくなるが,実質的に部隊の耐久力を高められる選択肢だ。
■尼子国久(あまご くにひさ)
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統御値:5
職:先手組
戦法:烈攻の構え
新武将のなかでは唯一となる統御値5の武将。足軽武将のみを対象として発動する指揮戦法がユニークだ。強力な武勇ダメージ支援の代償として統率が下がっていくため,短期決戦で使ったり,受けるダメージを抑える手段を用意したりと,サポート体制は忘れずに。
新要素もモリモリある!
ここからはシーズン3で実装された新要素を紹介する。
まず「抜擢武将」は,所持している複数のSSR武将を計12人預けることで,進化段階が6回ある強力な武将がランダムで手に入る。里で居眠りしているSSR武将たちに,三顧の礼のお仕事を与えよう。
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「典籍戦法」は,条件を満たすSSR武将を複数消費すると獲得できる。いずれも特定の武将をイメージした強力な性能がウリだ。
獲得した戦法は通常の伝授戦法と同じく,全武将に習得させられる。条件は厳しいものの,ステップアップの手段として覚えておこう。
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戦略面では新要素「道路敷設政策」が追加される。これは,特定の関所と関所の間に,新たな道路を敷設できる政策だ。
流れとしては,関所間の新たな中立建築「城砦」を占領することで,道路が接続できるようになり,できた道は全勢力の領主が通行可能になる。道路敷設を駆使すれば,より戦略の幅が広がるが,利するのは自分たちだけじゃないというところはちゃんと見通そう。
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新しい政策としてはもう1つ,「猛将出撃」が追加された。これを公布すると,指定した敵拠点に対してランダムなNPC部隊「猛将部隊」を攻め込ませられる。政策終了時に猛将部隊が生存していれば,対象拠点の耐久値を減少させられる効果を備える。
猛将部隊はレベルアップも可能で,兵力数も非常に多い。うまく使いこなすことで,拠点攻略の助攻になるだろう。
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PvEのチャレンジコンテンツとして,新たに「試練」が登場した。こちらは演習内に追加された新規コンテンツで,敵NPC部隊が現れるステージを攻略し,次のステージに進んでいくというもの。1部隊による連続戦闘になるので,より長く戦える編制を考えるのが大事だ。
報酬としては,最高到達ステージ数と競うランキング報酬と,特定のステージに到達するともらえる進捗報酬がある。
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勢力には新たな役職「次席家老」が追加される。
次席家老はその名のとおり,筆頭家老に近い権限を持ち,筆頭の問責が困難な状況を打開できる職位である。
権限は役職の任命・解任を除き,筆頭家老と同等で,筆頭家老に対する特別問責を発起できる。筆頭家老が所属する軍団を除く,勢力内軍団ランキング1位の軍団長が立候補すれば次席家老に就任できるため,筆頭が積極的に乱世乱世してくれない勢力は,次席から改善を促そう。
武将の装備には,新たな強化「鍍金(めっき)」が登場した。こちらは砂金を消費し,最大レベルの珍品装備をさらに強化できる機能だ。
鍍金した装備はステータスが向上するうえ,確率で特技を獲得するが,特技獲得済みの装備にも追加で特技が付く。厳選の沼がニチャァと笑いかけてくるが,さらなる高みのために踏み入ろう。
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シーズン3でさらに面白くなった,天下への道!
シーズン2でもさまざまな変更点があった本作だが,その勢いはシーズン3でもまったく衰えることなく,さらに研ぎ澄ませてきた。
ゲーム体験の改善も精力的だが,次席家老の役職追加など,プレイヤーコミュニティで起きうる課題の解決にも着手しており,プレイヤーがより遊びやすい環境を用意したいという姿勢が表れている。
シーズンの切り替わり直後で,新要素が大量に追加された今は,本作を始める絶好のタイミング。初心者にも優しいシステムが満載なので,「MMOの戦略シムは難しそうだし,時間もかかりそうだし……」と食わず嫌いをしているゲーマーこそ,天を見上げるべきである。


























































