近未来の海底探査をテーマにしたクトゥルフ系アドベンチャー「Cthulhu: The Cosmic Abyss」の制作発表

　NaconとBig Bad Wolfは，新作タイトル「Cthulhu: The Cosmic Abyss」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）の制作を発表し，トレイラーを公開した。発売は2026年が予定されている。

「Cthulhu: The Cosmic Abyss」公式サイト

　「Cthulhu: The Cosmic Abyss」は，1928年にH.P.ラブクラフトが上梓したホラー小説の古典「クトゥルフの呼び声」をモチーフとしたアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは，小説にも描かれた，南太平洋に沈んだというクトゥルフ神の眠る島「ルルイエ」。2035年，海底採掘基地で鉱夫たちが謎の失踪を遂げたことから，国際刑事警察機構インターポールのオカルト部門，アンシル（Ancile）から派遣された調査員ノアとなったプレイヤーが，単身乗り込んでいくことになる。


　頼れるAIパートナーの「キー」（Key）と共に，失踪者たちの手がかりを追い，散らばった証拠を集めながら，複雑な謎を追っていくという本作。現時点でゲームの詳細はあまり明らかにはなっていないものの，探索や調査を重視する，「探偵アドベンチャー」と呼ばれるサブジャンルの作品になると思われる。


　公開されたトレイラーではノアの右手が機械化されていることが分かるが，これはかつて，不気味な森の中にある屋敷から一冊の本を盗み出した際に大ケガを負ったことを思わせる。孤独な閉鎖環境でクトゥルフの影響による狂気に抗いつつ，幻影なのか現実なのか判然としない物語が展開するようだ。映像の最後には，「ルルイエでは，すべての夢が終わる」というメッセージが表示される。

　「Unreal Engine 5」で描かれるリアルなグラフィックスが高い緊迫感を生み出す「Cthulhu: The Cosmic Abyss」のリリースはしばらく先のことになるが，今後も情報を追いかけてみたくなるタイトルだ。