幕張メッセで血蝕解放！　「桃源暗鬼 Crimson Inferno」を遊んだら，鬼と桃が力を合わせて一緒に戦ってたんだけど［TGS2025］【PR】

　血蝕解放ならやっぱり「銃葬神器」が好きだ。だって赤くてデカい銃とか勝ち確すぎる。そのうちもっととんでもねえ進化もするし。もちろん「雨過転生」派も多いだろうが，そこはまあまあまあ。

　で，キミは誰のどれが好き？　もしや細菌派？　桃退治する？

　というわけでお気づきのとおり「桃源暗鬼」の話をしよう。それも漫画や夏季のTVアニメのことではない，ゲームの話だ。


　よく人から「冷静沈着で無駄なことが嫌いな性格なんだね」と言われながら傘を片手にローラースケートを履いている私ゆえ，いきなり本題から入りたいところだが，そろそろ痛々しいので襟を正す。

　東京ゲームショウ2025（TGS 2025）のCom2uSブースで，新作RPG「桃源暗鬼 Crimson Inferno」（iOS / Android / PC）を遊んだ。

　現地，幕張メッセでのブース番号は，ホール8（08-N05）だ。


　本作は，週刊少年チャンピオンで連載中の人気漫画を原作とし，2025年7月から放送されているTVアニメのゲーム化タイトルだ。原作漫画のほうは現在，累計発行部数400万部を突破している。

　物語の主題は，昔話「桃太郎」。桃太郎といえば，正義の桃太郎が悪い鬼を退治する，勧善懲悪の観念を日本人のDNAに刻み込んだ誰もが知るおとぎ話だ。しかし――「もし，桃太郎が悪だったら？」。

　このひと言を読者に投げかけた「桃源暗鬼」は，現代物のダークヒーロー鬼譚として，“鬼の血を引く者たち”と“桃太郎の血を引く者たち”の，善悪だけでは語りきれない熾烈な抗争を描いている。

　作中では登場人物の死や，過激なゴア表現もあり，随所でシリアスさが顔をのぞかせる。だが，作品としてはドストレートな王道の少年漫画。主人公「一ノ瀬四季」の葛藤や成長，友情が正面からぶつけられる。

　それが今度は漫画でもアニメでもなく，ゲームでも見られるというのだから，念のため全身と衣服を透明にして潜入してきた。

「桃源暗鬼 Crimson Inferno」公式サイト

ゲームでも鬼vs.桃！

　現地のブースは，赤くて黒い。まさに「桃源暗鬼」なイメージである。ここではゲームの試遊のほか，ステージイベントとして，一ノ瀬四季役の浦 和希さんと皇后崎迅役の西山宏太朗さんなどが登壇するトークショーや，コスプレイヤーのフォトセッションも行われる。


　あらためてゲーム概要に迫ると，本作は“TVアニメに準拠したターン制RPG”だ。そのため，提供内容はアニメの進捗に準じる。

　けれども，本作独自のオリジナルシナリオ＆キャラクターも提供するというので，IPの世界観を広げる1作でもある。

　ここでまずは，試遊版の登場キャラクターから見ていこう。


　人選は「はじまり〜練馬編」までだ。アニメも10月放送の第2クールから次章「練馬編」が描かれていくが，もしも知らないキャラクターが映っていたなら，薄め目で見てほしい。

　逆に，アニメと足並みをそろえるゆえ“原作漫画の範囲”には至らないので，私も銃葬神器より好きな血蝕解放の名は控えておいた。


　ゲームとしては，ホーム画面から「ストーリーモード」や「クエストモード」にアクセスし，物語や戦闘を楽しむモバイルRPGの構造だ。

　前者では，TVアニメの展開を“3D表現”で楽しめる。後者では，「アグリ」の討伐や，人命救助などのバトルコンテンツを楽しめる。

　なんとなしに気付いたが，（漫画では長らく存在感が風化していた）アグリの存在も，ちょうど原作漫画・アニメ・ゲームでフィーチャーが重なった時期だったか。誰もがなじみのある時期と言えよう。


　ストーリーパートでは，3Dビジュアルのキャラクターたちがさまざまなカットで話し合う。バストアップの立ち絵を表示して，テキストウインドウで会話文を流していく，いわゆる紙芝居形式ではない。発言時のリップシンクも滑らかで，ドラマの臨場感がよく伝わってくる。

　それと，ホーム画面ではキャラクターや背景，カメラの視点を変えられるが，人物の目線が自然とこちらに向くようになっている。
　この視線の動きは，ファンにはなかなかたまらないかもしれない。




　キャラクターはステータスやスキルのほか，SSR/SR/Rのレアリティ，頭脳・狂気・感覚・探索・感情・幸運の属性で差別化されている。

　パーティ編成はコンテンツごとにルールが異なるようだが，おもしろいのは「戦闘部隊」と「援護部隊」で編成枠が分かれている点だ。

　本作では戦闘部隊が前線に立ち，援護部隊がバフなどで彼らをサポートする。これはちょうど，アニメの練馬編で大きく関わってくる原作要素なので，アニメで予習しておけばスルッと理解できるだろう。


　バトルでは，編成したパーティメンバーを行動させるために，手札となる「カード」を操っていく。カードはキャラクターごとに，通常スキル2種と必殺技相当の「インフェルノスキル」の計3種がある。

　どのカードも，人物ごとの固有アクション（ダメージ倍率，単体・範囲攻撃，属性など）が備わっているのが特徴だ。

　カードは毎ターン，一定枚数が配られ（モード次第），そのうち3枚（か4枚）を使用する。手札の切り方で発動スキルが変わるほか，「色」や「アイコン」をそろえることで，スキル効果が強化される。
　属性を考慮しながら手札を組み合わせて切りつつ，次ターンに持ち越したい手札をいかに温存するか。この駆け引きが印象的だ。

　仕組み自体はシンプルだが，「うーん」とうなるほどに考えさせられるプレイは実に楽しい。このゲームは誰しもファーストインプレッションで「バトルシステムが凝ってるな」と思うことだろう。


　個人的に驚いたのは，なんといっても「鬼と桃が同一パーティに編成できる」点だ。原作漫画やアニメのストーリーで考えると，なかなか想像し得ない仕様である。ゆえにゲームならではな感覚を味わえる。

　なお，このパーティ編成もコンテンツ次第で制限があり（鬼でしか組めないなど），完全にごちゃ混ぜで遊ばせるわけではないようだ。
　まあ，物語への没入感を損ないたくない人は鬼縛りをすればいいし，桃のおもしろカッコいいイケメンたちで「（ボス扱いでいそうな）無陀野の成敗！」に挑んでもいいし，ゲーマーなら数値だけ見て編成してもいい。ここは人それぞれの遊び方と考えればいいだろう。

　それでもだ。人物名は書かないが，四季とマッドな桃だったり，皇后崎と許せない相手だったりを一緒に編成したら，果たしてどんな空気感になるのか？　作中では人物同士の「絶対に許し合えないだろう因縁」もめちゃくちゃあるだけに，もしもを想像するとゾクゾクしてくる。


　本作はモバイルとPCのクロスプラットフォーム対応で，どちらの環境でもプレイデータを共有できるらしい。現状，配信スケジュールは決まっていないようだが，TGS以降にテストプレイを予定しているのだとか。

　といった話は，現地でさせてもらった「後日掲載のインタビュー」で紹介していく。気になる人は引き続き，桃太郎機関に見つからないよう潜伏している鬼機関のように，情報収集に励んでいただきたい。

　最後に，一般公開日のイベントスケジュールも掲載しておく。夏の暑さも引いてきた幕張メッセまで歩いて，血色もよくしてしまおう。

「桃源暗鬼 Crimson Inferno」公式サイト

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