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ブラジル発の中世アクションRPGタイトル「BlackThorne Keep」の最新プレイアブルデモをチェック。2027年発売を目標にグラフィックスも大きく進化
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ヨーロッパ人が南米大陸に入植し始めた時代を背景にし,新たな領主として名乗りを上げたアトス・ブラックソーン(Athos BlackThorne)が生き残りをかけて足掻く姿を描いていくという。
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早くに新天地にたどり着いて勢力を築いていたブラックソーンは城持ちではあるものの,教会からは非難され,帝国は拡張してきており,ブラックフォレストの先住民の抵抗にも翻弄されているという四面楚歌の状態で,反逆や欺瞞,さらには陰謀の渦に巻き込まれていくことになってしまう。
ブラックソーンは自分の領地を守るために,これまで一族を何度も危機から救ってきた秘宝に頼り,無法の時代の最後の夜明けとも言えるこの時を,生き延びようと奔走していく。
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会場で披露していたデモは,ゲームのスタートからしばらく進行した状態にあり,旧友を訪ねてWatery Rockという村にやってきたことから始まる。
川べりに建てられた海賊の住居とも言うべき木造の建造物が立体的に並んでいるが,正面の門が閉ざされているために横側から潜入していく。すると,すでにDurkonian Slaverと呼ばれる何人かの暴漢たちに占拠されてしまっていることに気付く。
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アクションはXboxコントローラのXボタンでアイテム(剣を携帯していた)を引き出し,右トリガーでアタック,左トリガーはガードという比較的シンプルな操作性にまとめられている。
ただし,一気に4〜5人の敵に囲まれるので,相手が攻撃してくるのを見極めて剣を構えたり,攻撃に転じて前に出たりといった,タイミングを合わせながらのスキルベースのアクションが楽しめるようになっていた。
こうしたアクションは,ゲーム中に獲得していくカードをいくつか選択しておくことにより,プレイヤーの好みにカスタマイズできるようになっている。カードの中には,投げナイフを5本携帯できるというようなオプションを持つものがあった。
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ブラックソーンはすでに,ランタンのような「Luz」(光)と呼ばれる秘宝を腰に携帯している。このアイテムはダイヤル式のメニューを引き出すことによって,様々な能力に変化させられる。
基本的な効果は,洞窟内部などを移動するときに便利な明かりとして利用したり,そのエネルギーを使って傷ついた肉体を治癒したりするというものだ。
さらにプレイヤーは,マップ中に点在していたり,隠されていたりする光の破片を収集していくことにより,この秘宝に新しい能力を与えてアップグレードできる。今回のデモでは,相手に電撃攻撃を仕掛けることが可能になっていた。
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パルクール要素もあり,周囲を見渡せる建物群の屋根に上がったり,崖にしがみ付きながら移動を続けていくことで,普通のルートでは目にしない抜け道を見つけられたりと,プレイヤーに探索する楽しさを与えているのも好印象だ。
まだプレα版ということだったがグラフィックスもかなり洗練されている。アマゾンの密林を舞台にしつつも,現地の伝承を混ぜ合わせたような,ユニークなゲーム体験ができそうだ。
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Limiar Studiosは,ブラジル北東部にあるペルナンブーコ州を活動の拠点としている,先住民コミュニティのメンバーでもあるという研究者を迎え入れ,16世紀初頭をリアルに描いていくことを重視しているようだ。
開発も佳境に入りつつあるが,ガルシア氏は2027年までにはPCやコンシューマ機向けにリリースできるよう,パブリッシャとの提携を模索しながら開発に励んでいるとのことだった。
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これまで,わりと小粒なゲームが多い印象のブラジルだが,「BlackThorne Keep」は見映えのかなり良い本格派のアクションRPGと言える。まだ英語とポルトガル語以外の言語サポートは行われていないものの,パブリッシャが早く見つかれば,多言語化に期待できそうだ。
気になる人は,すでに公開されているSteamストアページでウィッシュリストに追加し,その続報も楽しみにしておくといいだろう。
「BlackThorne Keep」Steamストアページ
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BlackThorne Keep
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