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[プレイレポ]組み替えられたイラストから答えを導く「ドゥードルパズル」を紹介。フィルター越しの視界がヒントになる,ユニークな一作
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「ゲームマーケット」公式サイト
絵を描く姿を見てOK。異色のお描き系推理ゲーム
ドゥードルパズルは,いわゆる“お絵描き系”のパーティーゲームだ。プレイヤーはお題に沿って絵を描く「エガコ」,絵にイタズラを仕掛けて妨害をする「ワルコ」,完成した絵を見てお題を当てる「アテッコ」に分かれ,それぞれの目標達成を目指す。
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ただ,アテッコはエガコが完成させた絵を,そのまま見ることはできない。本作のキャンパスは6つのピースで構成されており,それをバラバラにして,エガコ全員分のピースを組み合わせた1枚から,元の絵を推理を行わなければならないのだ。
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さらに,ワルコは完成した絵を構成するピースを「1つを選んで一部を消す」「1つを選んで要素を足す」の2アクションを実行できる。それゆえエガコの人数が少なければまだしも,3種類以上のイラストが組み合わさっていると,スパッと正解を出すのは容易ではない。
そうしてアテッコが正解すれば,アテッコとエガコに各2点,不正解ならワルコに2点が入り,役割を入れ替えつつ勝利点を稼いでいく流れとなる。そして全5ラウンドが終わって,もっとも勝利点を稼いだプレイヤーの勝ちとなる仕組みだ。
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正直,これだけならかなり運要素が強いゲームで,絵を組み替えるパズル部分以外はそこまで珍しいシステムでもない。しかし,もう1つの要素が本作の体験を非常にユニークなものにしている。驚くべきことに,アテッコはエガコが個別の絵を描く過程を観察できるのだ。
もちろん,いくら絵がバラバラなるといっても,描いている場面を見ていたら間違えようがないので制限はある。その“制限”が,アテッコに渡される「赤いフィルター」だ。
アテッコがエガコの作業を見るのは,必ず必ずこのフィルター越しでなくてはならない。本作のペンはすべて黄色で統一されているので,フィルターを通すと絵の内容はまったく判別できない。つまり確認できるのは,エガコの“筆はこび”のみである。これを手がかりに,元の絵を判別するわけだ。
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手がかりとしてやや心許ないと感じるかもしれないが,組み替えられた絵に含まれないピースの情報が得られるので,これが決定的な判断材料になることも少なくない。
キャンパスの区切りも情報として有用で,よく観察していれば「線がどの境界を跨いだか」といったものもヒントになり得る。何を覚えておくべきで,どの筆運びが重要なのかを考えながら,エガコたちが絵を描いている様子を眺めるのは,かなり楽しい体験だった。
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誰かが絵を描き,妨害役が邪魔をして,回答役がそれを当てるというのは,このジャンルでは定番のメカニクスだが,フィルターという要素を組み込んだのは,本作のユニークなところだ。しっかり新しいゲーム体験になっていて,カジュアルながらも遊びごたえがあるタイトルとなっていた。
また回答をパズルのように繋ぎ合わせるシステムは,推理ゲームとしての楽しさを増すと同時に,「プレイヤー各人の絵の巧拙」の影響を自然な形で薄めている。フィルターといい,パズルといい,非常にスマートなデザインではないだろうか。
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「ドゥードルパズル」は一般発売がすでにスタートしており,各種ボードゲーム取り扱い店での購入が可能となっている。価格は6050円(税込)だ。また最新情報はPlay With Us Designの公式X(旧Twitter)で確認できるので,興味を持った人はこちらもチェックしておこう。
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