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「CrossCode」チームの最新作「Alabaster Dawn」をプレイ。グラフィックスとアクションの両面が強化された正統進化作[BitSummit]
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スーパーファミコンスタイルのドットアートと,こだわりのアクション要素が高く評価された「CrossCode」をベースに,よりパワーアップを施したタイトルとして制作されているという本作。まだまだ情報は少ないが,公開中の映像やスクリーンショットを見るだけでも,その力の入りっぷりが察せられる。
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それだけに,手触りが気になっていた人は多いはず。会場では体験版が公開されていたので,その試遊レポートをお届けする。
「Alabaster Dawn」公式サイト
グラフィックスだけじゃない。手触りが大幅に改善された正統進化作品
本作の舞台となるのは,Nyxと呼ばれる脅威によって荒廃した世界だ。神々は姿を消し,生き残った数少ない人々は身を隠して暮らしていた。プレイヤーは,あるシェルターから地上に現れた少女・Junoとなり,世界を取り戻すための戦いに身を投じることになる。
JunoはChosen(選ばれしもの)と呼ばれていたが,曰く「村から追放されてしまった」そうで,かつて住んでいた村が無事なのか,自身も気にしている様子だった。シェルターに入る前後の状況は判然としないが,ともあれNyxによる被害が想像以上に大きいものだったのは間違いなさそうである。
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操作は非常にシンプルで,アクションはボタン連打で発動できる通常攻撃,長押しで発動する強攻撃,右スティックで照準をあわせて撃つ射撃攻撃の使い分けが基本となる。長押し系のアクションにリソースなどは不要なので,気持ちよくブンブンと武器を振り回せる。
ただし防御態勢をとりやすい敵や,タフな敵は攻撃を受けても怯みにくいので注意が必要だ。敵にはスタン値のような概念があり,それが最大値になると一定時間無防備になるので,そのタイミングに畳み掛けるのが戦い方の基本になるだろう。
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近接武器は自由なタイミングで切り替えられるほか,それぞれが固有の特性を持っている。今回は,攻撃範囲と攻撃速度のバランスがいい剣「Claio Solas」,スタン値を溜めるのが得意なハンマー「Ortrom Solas」の2種類が使用できた。
武器ごとのモーションは多彩で,操作次第でいろいろなアクションを繰り出せる。ボタン長押しをコンボ中にするか,攻撃の最初にするかでモーションが変わる要素もあり,状況に応じたアクションを選ぶのもなかなか楽しい。
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また,アクションそのものの手触りがより良くなっているのも注目点だ。防御系アクションの操作優先度が高くなり,ほとんどのアクションを防御でキャンセル(上書き)できるようになったことで,攻撃を躊躇せずに戦えるようになったのはとくにありがたい。
攻撃の着弾に合わせてガードすることでダメージ軽減率を大幅に上げられる仕様も前作から引き継がれているので,敵のモーションをよく見る重要性も増している。試遊の後半では強力なボスとの戦いも体験できたのだが,この仕様のおかげでスムーズに試行錯誤を楽しめた。
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基本的な操作や演出は「CrossCode」に近いが,グラフィックスは大幅にクオリティアップしており,それに伴いシステム面も遊びやすく改良されている。どの面から見ても本作は,「CrossCode」からの正統進化と呼ぶに相応しいタイトルになりそうだ。
正式リリース版では全8種類の武器が登場し,属性の概念との組み合わせによって多彩な戦い方が可能になるという。武器自体をカスタマイズする要素もあるようで,アクション部分だけを見てもまだまだ深みが増しそうな予感がする。
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現在はSteamのストアページがすでにオープンしており,ニュースページでは開発状況の報告や,映像による紹介も行われている。残念ながら日本語化の予定は公表されておらず,現地でも今後の動きが語られなかったが,前作の翻訳が丁寧かつ良質だっただけに,どうしても期待せずにはいられない。より多くの情報を得たい人は,ウィッシュリストに加えつつ,今後の動向をチェックしておこう。
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「Alabaster Dawn」公式サイト
「BitSummit the 13th」公式サイト
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Alabaster Dawn
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