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印刷2025/11/13 12:10

プレイレポート

[プレイレポ]不思議な2Dパズルゲーム「CYCLIA JOURNEY」を紹介。“くりかえしの力”でステージや自分自身をコピーしてゴールへと突き進む

 ワンダーファイは,2Dパズルゲーム「CYCLIA JOURNEY(サイクリアジャーニー)」PC / Switch)を本日(2025年11月13日)に配信した。

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / [プレイレポ]不思議な2Dパズルゲーム「CYCLIA JOURNEY」を紹介。“くりかえしの力”でステージや自分自身をコピーしてゴールへと突き進む

 ワンダーファイは,教育関係の教材やアプリなどを提供している会社だ(公式サイト)。知育アプリ「Think!Think!(シンクシンク)」を展開しているほか,ポケモンたちとひらめき問題を楽しむ「ポケモンフレンズ」の一部開発と問題提供も行っている。

 オリジナルのゲームソフトの開発・販売は今回が初となるが,本作のルールは独特かつ直感的で,オリジナリティが高い。ゲーム専門では“ない”メーカーの発想力が生かされた,不思議なゲームとなっている。本稿で詳しく紹介しよう。

パズルは100ステージが収録されている。各エリアにはステージが20個存在する
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 本作の主人公はイースターエッグのような模様を持つ鳥(?)である。プレイヤーは,鳥を操作して各ステージに置かれているカギを取り,ゴールである錠前に持っていくのが目的だ。

 もちろん,カギや錠前は簡単にはたどり着けない位置にあるのだが,これを解決するのが「くりかえし」の力だ。くりかえしの力は,「自分自身を含めてステージを無数にコピーし,そのコピーを自由に配置できる」という能力で,これを駆使してカギやゴールへの道筋を作り出していく。ステージのコピーが無数に現れる様子は,まるで合わせ鏡のようだ。

くりかえしの力を発動させるためには,ステージに配置された光球に触れる必要がある
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 例えば,左にある壁の向こうにカギとゴールがあったとしよう。壁は高く,鳥のジャンプ力でも越えられないし,右に歩いても,ステージの端から落ちるだけで,とてもゴールにはたどり着けない。

 ここでくりかえしの力を使うと,ステージのコピーが左右に作り出される。つまり,ステージの右側とコピーのステージの左側がつながる。
 先ほどまでは右に歩くとステージの端から落ちてしまうだけだったが,今やその先には,コピーのステージの左側がある。コピーのステージにあるカギやゴールを使ってもクリア判定になるので,元の世界とコピーの世界をうまくつなげながらパズルを解いていくのだ。
 文章ではピンとこないかもしれないが,以下のスクリーンショットを見れば一目瞭然だろう。

ステージの開始直後。左には壁がそびえ立っていて行けない。右へ行ってもステージの端から落ちるだけ。目の前にある光球に触れて「くりかえし」の力を使うと……
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ステージの左右に,ステージと自分自身のコピーが出現した。自分自身のコピーは自分が動くのと同じように動くが,このステージではひとまず考えなくていい
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画面中央にあるのがオリジナルのステージ。左右に配されたのがくりかえしの力によるコピーだ。オリジナルとコピーのステージはつながっているため,そのまま歩いてカギを取りに行ける
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 合わせ鏡では2枚の鏡の角度を変えると,鏡に映る鏡像の位置関係も変わっているように見えるし,自分が動けば,合わせ鏡の中の自分も同じように動く。これはくりかえし後からも同様で,オリジナルとコピーのステージの位置関係を考えることが重要となる。

 例えば,とあるステージでは地形が階段状になっている。左には高い位置にカギがあり,ジャンプでは登れない。単にくりかえしの力でステージのコピーを作っただけでは,地形は階段状になっているため,右側が塞がってしまう。

左に置かれたカギには届かないが,単にくりかえしの力を使っただけでは,行き止まりになってしまう
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 こういうときは,コピーの位置をズラして“階段”を作ってやればいい。階段状になっているオリジナルのステージの右に新たな階段が続くようにし,右へ向かって“階段”を降りると,コピーされたステージにいる自分のコピーがカギを取り,ゴールへたどり着ける。
 このようにステージだけでなくコピーされた自分自身を使ってパズルを解くこともあるのだ。こちらも文章にすると長くなってしまうが,スクリーンショットを見れば分かりやすいだろう。

コピーを上下にズラすと階段状の地形を作れる
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こうすれば,新たにできた階段を通り,カギを取ってゴールへとたどり着ける。コピーしたステージにも自分自身がコピーされており,本物の自分と同期して動く。便宜上「コピー」「本物」という表現をしたが,同一の存在だ
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 そして,くりかえしの力を使ってできるコピーの性質は,エリアごとに異なるものが出てくる。
 あるエリアではオリジナルの拡大及び縮小がコピーされる,大きなコピーから小さなコピーへとぐるりと円を描いて並ぶ様子は,まるでアンモナイトのようだ。

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 「縮小されて小さくなった自分」を連れてきて狭い通路を通り抜けたり,普通なら届かないところにあるカギやゴールに「拡大されて大きくなった自分」でアクセスしたりするギミックなど,本作ならではの謎解きも多数存在する。

 コピーが左右逆になったり,上下反対になって重力も逆転したりするエリアなど,ゲームが進むとプレイ感も変わっていく。
 1つのステージに性質が異なるくりかえしの力が複数出現することもあり,後半になるとパズルは複雑になっていく。それだけに,ステージを解けたときは気分は爽快で,もっと先のステージを見たくなるし,もう1面,もう1面と止め時を見失う面白さがある。

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 一見すると覚えづらそうなルールだが,ゲームの中で段階を踏みながらじっくりと学べるようになっているので心配はご無用。まずは誰でも解けそうな基本から始まり,そこから少しずつ難しくなっていくため,パズルゲームをあまり遊ばない人も安心してプレイできるはずだ。

 1つのエリアで10ステージをクリアすると,新たなエリアに移れるほか,続けて応用編とでもいうべき難関に挑むこともできる。応用編は解いても解かなくてもよく,複数ステージを自由に選択できるため,別のステージをプレイして気分転換なんてことも可能だ。

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 ゲーム中にテキストメッセージが一切出現しないのも特徴的だ。プレイしていて自由に想像できるし,ゲーム進行に合わせてモザイクタイルの壁画を思わせる光景に色がついていくさまは達成感を覚えると同時に不思議な体験だ。

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 本作は,くりかえしの力に良い意味で幻惑されるゲームであると同時に,試行錯誤を通してこれを使いこなすゲームといえる。ときには頭がこんがらがることもあるが,そうした混乱を解きほぐしていく過程は非常に楽しい。

 個人的にはステージのやり直し機能だけでなく,「コピーを配置した段階まで戻る」機能が欲しいと感じた。本作は「コピーを配置する」「主人公を動かしてゴールへ向かう」という2つのフェイズを繰り返すため,リセット機能だけだと少しやり直しが億劫に感じてしまうからだ。

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 本稿ではネタバレになるため,パズルのギミックについては最低限の紹介にとどめているが,そのオリジナリティが高いルールはパズル好きの人ほど驚かされるはずだ。アクション性も高くなく,年齢を問わずに楽しめるタイトルと言えるだろう。



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