北米時間2017年6月12日,Microsoftは,6月11日にプレスカンファレンス「Xbox E3 2017 Briefing」を行ったのと同じロサンゼルス市内の会場で報道関係者向けのイベントを開催し,「Xbox One X」の本体や,Xbox One用新作タイトルの試遊展示などを行った。
この会場では,Xbox One Xの本体をじっくりと確認できたほか,Xbox One Xの新機能や,2017年におけるXbox One関連の新情報に関するブリーフィングに参加できた。そこで本稿では,Xbox One Xの本体や新機能についてレポートしよう。
なお,Xbox One Xの詳細な解説は,掲載済みの筆者によるレポート記事を参照してもらいたい。
会場で人だかりが絶えなかったXbox One Xの実機展示コーナーだが,実のところ,直接手で触れることはできず,一部の展示はモックアップだった。とはいえ,サイズやインタフェース類を確認することはできた。また,ガラスケースの中ではあったものの,分解状態の展示もあり,なかなか興味深かった。
ここでは写真を中心にXbox One Xを紹介していこう。
Xbox One X本体。今のところカラーバリエーションはなく,色は黒のみ。付属のゲームパッドはXbox One Sと共通とのこと
本体前面。デザイン自体はXbox One Sとよく似ている。下側の左端に見えるボタンは,その上にある光ディスクドライブのイジェクト用ボタン。下側右端のUSB Type-Aポートの隣にあるのは,ゲームパッドのペアリング用ボタンだ。Xboxロゴの部分が電源ボタンなのはいつもどおり
Xbox One Sは,天板にも吸気用の開口部が空いていたが,Xbox One Xの天板には開口部がない点に注目してほしい
本体背面。インタフェース類は左から電源コネクタ,HDMI 2.0b出力,HDMI 1.4b入力,USB 3.0 Type-Aが2つ,IRレシーバー用ポート,光デジタルサウンド出力,1000BASE-T対応のRJ-45ポートが並ぶ。ポート類の数と並びは,Xbox One Sと同じだ。初代Xbox Oneにあった「Xbox One Kinect Sensor」接続専用端子はない
こちらは既存のXbox One S
Xbox One S(左)とXbox One X(右)を並べて。パッと見のサイズは似たようなものだが,実はXbox One Xのほうがフットプリントは大きい。ただ,Xbox One Xは高さがやや低いこともあって,体積は小さいという
2017年3月末に提供されたシステムアップデート(関連記事)で,Xbox OneとXbox One Sは,Blu-rayビデオ再生でサラウンドサウンド技術「Dolby Atmos」と「DTS:X」のオーディオトラックをビットストリーム出力できるようになった。これはXbox One Xでも同様だ。
さらに,すべてのXbox Oneシリーズは,リリース時期未定の次期システムアップデートで,ゲームのサウンドでもDolby Atmosを利用できるようになる。
Xbox Oneシリーズは,全機種でゲームサウンドがDolby Atmosに対応する
現在のXbox Oneシリーズにおけるゲームサウンドは,5.1ch出力の「Dolby Digital」,7.1ch出力の「Dolby Digital Plus」や「Dolby TrueHD」といった,スピーカーを特定のポジションに配置した状態でサウンドを鳴らす仕組みを採用している。
たとえば,「右側やや前より」の音像は,右スピーカーには強めに,前方のセンタースピーカーには弱めに出力するようなミキシングを行う。ただ,このやり方だと,スピーカーの配置次第では,実際に出したい音像の定位からずれる場合がありうるのだ。
現時点で明らかになっているXbox One用ゲームでは,「Gears of War 4」がXbox One X Enhanced対応アップデート(関連記事)でDolby Atmosに対応する予定であるほか,北米では2017年11月7日に発売予定のアクションゲーム「Crackdown 3」がDolby Atmos対応を謳っている。
なお,これらのタイトルが対応するのはDolby Atmosだけで,今のところDTS:Xに対応するのかは情報がない。
余談気味だが,Gears of War 4はXbox One X Enhanced対応アップデートで,HDR表示だけでなく,広色域表示にも対応するという情報が,今回のイベントで明らかになった。おそらくは色域の規格である「ITU-R BT.2020」に対応すると思うのだが,具体的に何がどう対応するのかといった情報は得られていない