デジタル産業1863億円規模に成長したマレーシア，TGS2025にパビリオン出展を発表

　マレーシア外貿開発公社（MATRADE）およびマレーシアデジタルエコノミー公社（MDEC）は9月22日，2025年9月25日から28日まで幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2025に，マレーシアの9つのゲームスタジオが参加すると発表した。


　今回参加するスタジオは，Metropolice Studio，Nimbus Games，Youniverse Games，Magnus Games Studio，Les' Copaque Production，Kotakoren Games Studio，Fuloso，Studio Raksa，Kadeauの9社。この9社で，コンソール/モバイルゲームの開発，アニメーション制作，ゲーミフィケーションプラットフォーム，メタバース，デジタルクリエイティブサービスなど，幅広い分野をカバーしている。

　展示予定のゲームタイトルには，「The Hell- City Builder of the Dead」「Chiyo」「Parasomnia」「Project Survival」，そしてマレーシアで愛される「Upin ＆ Ipin」の最新3Dコンソール版が含まれる。MATRADEとして初の試みとして，ゲーマーの参加促進と国際的なリーチ拡大を目的に，キーオピニオンリーダー（KOL）を会場に招き，世界の観客がマレーシアのクリエイティブな才能と革新を直接体験できる機会を提供する。

　4日間のイベント期間中にMATRADEとMDECは，戦略的パートナーであるゲームパブリッシャー，テクノロジーインキュベーター，プラットフォーム事業者，投資家とのビジネスマッチングセッション，メディア露出，ターゲットを絞ったネットワーキング活動を含むキュレートされたプログラムを通じて，様々なビジネス交流を推進する予定だ。

　グローバルゲームマーケットは，2030年までに5,050億米ドルに達すると予測されており，2025年から年平均成長率8.7％で成長すると言われている。その中でもアジア太平洋地域は，主にモバイルゲームの急速な成長によって最も成長の早い地域となっている。この傾向に合わせ，マレーシアのデジタルクリエイティブ産業は2023年に約53億リンギット（約1863億円）の収益を上げ，そのうち約15％にあたる8億リンギット（約280億円）が輸出によるもので，同国の世界的な輸出力の高まりを示している。

MATRADEについて
　マレーシア外貿開発公社（MATRADE）は1993年3月1日に設立されたマレーシア投資・貿易・産業省（MITI）傘下の国家貿易促進機関。同国の輸出業者による海外市場開拓・拡大を支援し，商業外交の一翼を担いながらマレーシア製品・サービスの世界展開を推進している。

MDECについて
　マレーシアデジタルエコノミー公社（MDEC）は1996年に設立されたデジタル省傘下の機関で，同国のデジタル経済発展を先導している。国家戦略イニシアチブ「マレーシアデジタル（MD）」を通じて，産業開発・貿易促進・政策提言の3つの柱でデジタル経済の課題解決と成長促進に取り組んでいる。

マレーシアデジタルエコノミー公社（MDEC）