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眼鏡に情報を表示するスマートグラス「Even G2」が国内発売。指輪型の専用操作デバイス「Ever R1」も登場
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印刷2025/11/20 13:20

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眼鏡に情報を表示するスマートグラス「Even G2」が国内発売。指輪型の専用操作デバイス「Ever R1」も登場

 2025年11月19日,Even Realities(イブン・リアリティ)は,視界の上に情報を重ねて表示するスマートグラスの新製品「Even G2」(イブン ジーツー)と,Even G2用周辺機器である指輪型デバイス「Even R1」(イブン アールワン)を国内発売すると発表した。

Even G2
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Even G2の使用イメージ。実際にこんな感じで,情報を視野の上に重ねて表示できる
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 オンラインでの直販のほか,東京・銀座および名古屋にある眼鏡専門店「JUN GINZA」での注文販売も行っており,Even G2の税込価格は9万9800円,Even R1は4万1800円
 Even G2とR1をセットで購入する場合は,R1が半額の12万700円のセット割引価格で購入できる。

レンズが丸い「パンタ型」(上)と,四角い「スクエア型」(下)の2種類を用意。カラーバリエーションは,左からグレー,グリーン,ブラウンの3色展開だ
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発表会に合わせて来日したEven Realities共同創業者兼CEOのWill Wang氏。Wang氏がかけている眼鏡がEven G2だ
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 本稿では,同日に東京都内で行われた製品発表会の様子と合わせて,新製品をレポートしよう。

 Even G2は,眼鏡型のディスプレイではあるが,XREALの「XREAL One」シリーズや,VITUREの「VITURE Luma」シリーズのように,映像コンテンツやゲームを視野に大きく表示して楽しむタイプの機器ではない。
 必要に応じて,視野の上に文字や簡単な図形といった情報を表示することに特化したディスプレイだ。簡単に言えば,スマートフォンの通知のような文字主体の情報を,いつでも眼鏡のレンズ上に表示できる機器である。

Even G2の使用例
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 表示映像は緑色の単色なので,写真や動画を見るのには向かない。文字主体の情報を表示することに重点を置いた製品だ。

文字主体とはいえ,この程度の地図を表示することも可能だ
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 レンズ上の映像を投影する部分は,前から見てもほとんど見えないようになっている。デザイン自体が,ごく普通の眼鏡の見た目なので,Even G2を日常的に着用していても,視野を妨げたり,人に「なにか変な眼鏡をつけているな?」と思われたりすることはまずない。

Even G2のスクリーンに当たる部分は,斜め下のように不自然な角度から見ると分かる(左)。右は文字を投影している状態
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横から見ても,映像を表示していることは分からない(左)が,角度によっては何か投影していることは分かる(右)
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 前世代にあたるスマートグラス「Even G1」については,東京ゲームショウ2025に合わせて来日したEven RealitiesのCEOであるWill Wang氏へのインタビュー記事を掲載している。
 未見の方は,インタビュー記事を読むと,どんな特徴があり,何ができるか把握できるだろう。

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 「ARグラス」や「スマートグラス」と呼ばれる眼鏡型やゴーグル型のディスプレイは,いろいろな製品がある。そのなかで,「現状最高の情報系スマートグラス」との呼び声も高いのが「Even G1」だ。本製品を開発した企業のCEOがTGS2025に合わせて来日していたので,インタビューを行った。

[2025/10/01 12:00]

 Even G2の大きな特徴は,映像を投影するマイクロLEDプロジェクタと,その映像を目の前に投影する光学系「Even HAO 2.0」により,視野内に表示する画面サイズが大きくなり,鮮明さも向上したことにある。
 解像度は,Even G1が640×200ドットだったのに対して,Even G2では640×350ドットに広がった。輝度も向上しているので,明るい屋外でも,情報を見やすくなっている。

内部の構造が分かるCG画像。カメラのレンズのように見える部分がマイクロLEDプロジェクタで,ここから出力した映像を,光学系を通じてレンズ上に映し出す
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 また,各部の軽量化によって,公称本体重量が約36gと,前世代の約40gよりも少し軽くなったのもポイントだ。

Even G2のテンプル部分は,前世代のEven G1よりも細くなり,軽量化に貢献している。眼鏡の末端(モダン)部分は太いが,ここにバッテリーなどを組み込んでいる
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 バッテリー駆動時間も伸びており,最大2日間も充電なしで使えるという。充電は付属のケースに入れておこなう。完全ワイヤレスイヤフォンと似たようなイメージだ。

Even G2と充電器を兼ねた専用ケース。ちなみに,Even G1では,ケース内で眼鏡が動くと充電端子から外れて充電に失敗することがあったという。Even G2では,端子部と磁石でくっつくようになったので,そうした問題は起きないそうだ
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 屋外でも使う眼鏡なので,IP67等級の防滴仕様となっており,雨に打たれる程度なら問題ない。

 Even G2は,スマートフォンと接続して使うのが前提の機器である。アプリケーションはスマートフォン上で動作して,情報を眼鏡側にワイヤレス伝送して表示する仕組みだ。
 利用できる機能も多彩で,通知やダッシュボード,ToDoリスト(Quick List)の表示や,地図を表示しての移動ナビゲーション,プロンプターのように文章を表示する「テレプロンプト」,AI機能「Even AI」といった機能を有する。

 とくに便利そうなのは,他言語の翻訳機能だ。Even G2はマイクを内蔵しており,たとえば英語で話しかけられたら,日本語への翻訳を視野の上に表示できる。
 実際,発表会での質疑応答で,Even RealitiesのCEOであるWill Wang氏は,日本語での質問に対して,通訳を介さずに英語で的確に回答していた。SF的な自動通訳機のようなことが,眼鏡で実現できるわけだ。

 発表会時点では,Even G2で利用できる機能は,Even Realitiesが用意したものだけである。しかし,2025年内には,アプリプラットフォームの「Even Hub」が開始予定で,ソフトウェア開発者が独自の機能を作り,ユーザーに配布できるようになるそうだ。


指輪でEven G2を操作するEven R1


 Even G2と同時に発売となる「Even R1」は,指輪型の入力デバイス兼生体センサーである。発売時点では,Even G2専用の製品だが,後日のアップデートにより,Even G1でも利用できるようになるという。

Even R1
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 Even G2やEven G1は,眼鏡の末端(モダン)部分にタッチセンサーを備えており,指で触れて画面を操作する仕組みだ。ただ,人と会話したり,壇上で講演しながら眼鏡の末端をいちいち触れるのは,かなり不自然でもある。
 そこで,Even G2の操作系を指輪型デバイスに組み込んだのが,Even R1というわけだ。

 Even R1は,表面にタッチセンサーを備えており,タップで「決定」,ダブルタップで「キャンセル」,指輪をなぞるように触れると「スクロール」といった具合に,Even G2を操作できる。

 また,指輪の内側に内蔵するセンサーにより,体温や心拍数,血中酸素濃度といった生体情報を取得。スマートフォンアプリを通じて,取得した情報や歩数,消費カロリー,睡眠時間などをEven G2上に表示する機能も持つ。
 スマートウォッチの生体情報関連機能と似たことが,Even G2とEven R1の組み合わせで可能になるわけだ。

指輪の表面に並ぶ点々部分がタッチセンサーだ(左)。指輪の内側には,生体センサーを備える(右)
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 バッテリー駆動時間は,最大4日と長い。IP68相当の防滴仕様で,短時間なら水中に落としても支障はないという。

 Even G2単体で約10万円という,それなりに高価な製品であり,現状ではゲーム用途に特化した機能もないので,誰にでもお勧めできるものではない。
 普段使いできる眼鏡に,情報を投影するというロマンあふれる用途に惹かれる人や,翻訳機能で多言語での会話をスムーズにこなしたいという人,いちいちスマートフォンやスマートウォッチの画面を見ることなく,必要な情報を目の前に表示できればと思う人なら,手にする価値はありそうだ。

 アプリケーションストアがスタートすれば,ゲーマーに嬉しい機能も登場してくるだろうから,本番は来年からだろうか。

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