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Steamの運営会社Valveに対する集団訴訟の継続審理が認められる。最大6億5600万ポンドの賠償金が科される可能性も
英国競争上訴裁判所(Competition Appeal Tribunal)は2026年1月26日,本件を本審理へ進める判断を下した。Valveが敗訴した場合,最大で6億5600万ポンド(約1380億円)に及ぶ賠償金が科される可能性がある。
本件の集団訴訟は,デジタル権利活動家のVicki Shotbolt氏が代表となり,英国在住のSteamユーザー約1400万人超を原告として,2024年7月7日に提起されたものだ。Shotbolt氏は,ValveがSteamの圧倒的な市場シェアを背景に,複数の行為で競争法に反していると主張している。
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訴状でまず問題視されているのが,Valveがパブリッシャに課している契約条件だという。訴えによれば,Valveはパブリッシャに対し,Steam以外の競合プラットフォームでより低価格,あるいはより早いタイミングでゲームを販売することを制限する条項への同意を強いていたとされる。これにより,他プラットフォームが価格面で競争する余地が大きく損なわれていたという点が指摘された。
さらにShotbolt氏は,Steamでゲーム本編を購入したユーザーが,その追加コンテンツやDLCを入手する際にもSteamを経由せざるを得ない仕組みになっている点を批判している。こうした構造は,消費者の選択の自由を不当に制限する行為に当たるとのこと。
加えて,Valveはこうした制限的な契約と市場における支配的立場を背景に,最大30%という高率の販売手数料をパブリッシャから徴収してきたという。
Shotbolt氏は,この高率な手数料が結果として,ゲーム価格の上昇という形で消費者に転嫁され,英国のプレイヤーが不公正な価格を支払わされてきたと主張する。
なお,この訴訟が本審理に進む前段階において,Valve側は手続きを早期に打ち切る動議を裁判所に提出していたが,これが却下された。今後は実際の審理を通じて,Valveの行為が競争法に違反するかどうかが改めて審査されることになり,続報が待たれるところだ。
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