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[G★2007#65]サイバーステップの佐藤社長,「新作は強気で大々的にやっていきます」と明言
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印刷2007/11/12 14:41

インタビュー

[G★2007#65]サイバーステップの佐藤社長,「新作は強気で大々的にやっていきます」と明言

画像集#001のサムネイル/[G★2007#65]サイバーステップの佐藤社長,「新作は強気で大々的にやっていきます」と明言
 世界各国のゲームメーカーが出展し,なかなか国際色豊かとなっていたG★2007のB2Bホール。日本からも数社が出展しており,そのうちの一つが,韓国で大ヒットしたオンラインアクションゲーム「ゲットアンプドR」(韓国ではGetAmped。以下,GA1)の開発元,サイバーステップだ。

 G★2007の初日(11月8日),B2Bホールをフラフラ歩いていると,サイバーステップブースの前で,呼び込み(?)をしている同社の佐藤 類代表取締役社長を発見。せっかくなので,出展の目的と最近の同社の状況を聞いてみると同時に,会場に居合わせた「ゲットアンプド2」(以下,GA2)のチーフプログラマである塚原清文氏に,同作のコンセプトなどを語ってもらった。


ようやく最近,明るい未来が見えてきた


画像集#002のサムネイル/[G★2007#65]サイバーステップの佐藤社長,「新作は強気で大々的にやっていきます」と明言
サイバーステップ佐藤 類氏
4Gamer:
 ご無沙汰しております。

佐藤 類氏(以下,佐藤氏):
 4Gamerさんとは,海外でばっかりお会いしますねぇ。

4Gamer:
 確かにそうかも知れません(笑)。
 それはともかく,今回,サイバーステップは何を目的にG★2007へ出展しているのですか?

佐藤氏:
 世界中のパブリッシャと知り合う機会を得るためです。一か国でもライセンス先を見つけたいんですよね。GA1を200か国でサービスするという目標がありますから。

4Gamer:
 なるほど,そういうことだったんですね。韓国ではWindySoftがGA1をサービスしていますから,なぜこのタイミングで? と,少し不思議に思っていたんです。ところで,最近の韓国での調子はどうですか。

佐藤氏:
 韓国でGA1のサービスが始まってから,もう5年になるんですが,相変わらず収益率は高いですよ。

4Gamer:
 お,そうなんですね。
 では,サイバーステップとしての日本での状況は,どんな感じですか?

画像集#003のサムネイル/[G★2007#65]サイバーステップの佐藤社長,「新作は強気で大々的にやっていきます」と明言
佐藤氏:
 実は正直なところ,今まで凄くきつかったんですよ。でも,地道な販促活動の甲斐があって,損益的にプラスになってきました。これまで,使っている原価に対して,売り上げがマイナスだったんですよね。でも,「ロボ聖紀C21」(以下,C21)が牽引役となって,そこから脱却できたんです。

4Gamer:
 なるほど,GA1に比べ,C21のプレイヤーは年齢的に高めという印象があるのですが,それも関係しているのかもしれませんね。

佐藤氏:
 そうですね。GA1のプレイヤーの多くが,小学生から大学生ぐらいなのとは対象的に,C21は10代後半から30代後半と高めなんですよ。

4Gamer:
 高めの年代のほうが,比較的お小遣いも使いやすいですもんね。

佐藤氏:
 しかも,結果論なんですが,両方のタイトルで食い合うこともなく,棲み分けができているんです。

4Gamer:
 さて,2008年には新規タイトルが二つ投入される予定とのことですが……。

佐藤氏:
 ええ。「コズミックブレイク」とGA2を開発中です。GA1やC21の運営を始めたときは,運営経験や実績がろくにない状態で計画や見込みを立てていましたが,今回はこれまでの経験がありますから,強気で大々的にやっていきますよ。ゲーム自体も,大々的にやっていくだけの価値がある,いいものになってきていますから。

4Gamer:
 お,力強いですねぇ。

佐藤氏:
 開発会社が開発をやるのは当然のことではありますが,運営もうまくやっていける会社にしたいんですよ。そういう意味では,最近は明るい未来が見えてきたんで,もっと良くしていこうと頑張っています。先が暗かったら,ここにビジネスブースを出すこともないでしょうし。

4Gamer:
 確かにそうですよね。

佐藤氏:
 最近まで真っ暗だったんですけどね……。でもこうやってビジネスブースを出して,商談をして……ということができるようになったんです。
 あ,すみません来客なのでこのへんで。


「ゲットアンプド2」は短時間でもカジュアルに遊べる作品に


画像集#004のサムネイル/[G★2007#65]サイバーステップの佐藤社長,「新作は強気で大々的にやっていきます」と明言
4Gamer:
 行ってしまいましたね……。
 それでは,GA2の開発状況について教えていただけますか。

研究開発グループ チーフプログラマー 塚原清文氏(以下,塚原氏):
 先ほど,佐藤が来年の予定として話していましたが,開発もそこに向けて順調に進んでいます。

4Gamer:
 GA2は,GA1と比較してどんなゲームになるのですか?

塚原氏:
 GA1よりもテンポが良く,間口の広い作品として開発を進めています。そのために,ゲームの操作方法やシステムも変わっていますね。ちょっとした空き時間でも遊んでもらえるような,カジュアルなゲームというコンセプトになっているんです。

4Gamer:
 GA1も,どちらかというとカジュアルに遊べるゲームだと思うのですが……。

塚原氏:
 確かにGA1は簡単ではあるのですが,相当シビアな部分もあるんです。結果,やり込んだ末にその上に行ける人と,行けない人の間に大きな差が生まれてしまっているんですよ。

4Gamer:
 確かに,GA1は世界大会を開くほど,ある種の競技性を持ったゲームでもありますもんね。やり込んでいっても,まだ奥が深いというか。ただ,そのせいで取っつきにくく感じてしまう人もいるかもしれませんね。

塚原氏:
 そうなんです。そこをGA2では何とかしたいな,と。だから,GA1で突き詰めてやり込むようなスタイルのプレイをしてきた人は,GA2を物足りなく感じるかもしれません。

4Gamer:
 ということは,GA1とGA2では,獲得しようとしているターゲット層も異なるということですか?

塚原氏:
 そうなりますね。GA1を難しいと思って取りこぼしてきた層を,GA2ではうまくカバーしたいです。それこそ,「今日は寝る前の30分だけ遊ぼう!」みたいなスタイルの方にも,受け入れられてもらえるように。

4Gamer:
 GA1だと,気合いを入れて長時間遊んで,プレイヤースキルを高めていくというような部分が確かにありますもんね……。もちろん,そこが魅力でもあるのですが。
 お忙しそうなのでそろそろ失礼しようと思うのですが,最後に一つだけ教えてください。例えばGA1で購入したスタイルを,GA2に持って行くことなどはできないのでしょうか。

塚原氏:
 GA1とGA2は並行して運営していきますので,そういったことは考えていないです。スタイルで扱うデータ量なども違うので,技術的にも難しいんですよ。すみません……。

4Gamer:
 了解しました。今日は急な飛び込みにも関わらずご対応いただき,ありがとうございました。2008年のGA2,楽しみにしています。


 駆け足になってしまったが,今回のインタビューはここまで。現在のところ,GA2の全体像はまだまだ見えてこないが,GA1での経験をベースに,よりカジュアルな新作として登場することになるようだ。詳しいサービススケジュールなどは,まだ公表できる段階ではないそうだが,2008年のサービスインに向けて開発はオンスケジュールで進んでいるとのことなので,カジュアルアクションゲームのファンは,楽しみに待っていてほしい。
  • 関連タイトル:

    ゲットアンプドX

  • 関連タイトル:

    ゲットアンプド2 宇宙からの侵略者

  • 関連タイトル:

    鋼鉄戦記C21

  • 関連タイトル:

    コズミックブレイク

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