プレイレポート
2月12日に大型アップデートを行う「ドラゴンネスト」に,新クラス「ダークアベンジャー」登場。テストプレイで判明した独特な性能を紹介しよう
ドラゴンネストでは,過去に何度も新クラスの実装が行われているが,今回の実装されるダークアベンジャーは,既存のクラスとは性質が大きく異なっている。まず,一次職/二次職という概念がない。そしてまったく新しい“ダーク系列”クラスとなっているなど,既存のクラスとはかけ離れた特徴を持っているのだ。
今回は,テストプレイで判明したダークアベンジャーの性能をいち早くお届けしたい。代表的なスキルも合わせて紹介していくので,実際にキャラクターを作る前に本稿を一読してもらえると幸いだ。
火属性のダメージディーラーとしての活躍が見込まれる「ダークアベンジャー」
“闇に堕ちた勇者”をテーマに制作された「ダークアベンジャー」は,そのビジュアルを見てもらえば分かると思うが,今までのドラゴンネストにはないダークな雰囲気を持つキャラクターとなっている。
ダークアベンジャーという名前とその風貌から,闇の力を発揮するキャラクターを想像した人もいるかもしれないが,実際には“火”属性のスキルを使って戦うことになる。
ゲーム内では,闇の力に飲み込まれた「ウォーリアー」が闇の力をコントロールするという設定になっており,ベースとなる動きはウォーリアーが基準だ。そのため,チュートリアルや覚醒スキルを習得するクエストなどの特殊な部分以外は,ウォーリアーと同じ展開でクエストが進行していく。
具体的な仕様としては,キャラクター作成時にダークアベンジャーを選択すると,一次職の「アベンジャー」からスタートし,レベル50の覚醒スキル「ダークフォーゼ」を使うことで一時的にダークアベンジャーへと覚醒(変身)することができるようになる。「ダークアベンジャー」というのは,アベンジャー覚醒時のクラス名なのだ。
ちなみに,キャラクター作成時の画面に「ダークキャラクター作成」という新しい項目が増えており,こちらを選択することでダークキャラクター専用のキャラクター作成画面に移行できる。ここまでの説明でピンとくる人も多いだろうが,今後はウォーリアー以外でもダーク系列のキャラクターが登場する可能性は高い。
ダークアベンジャーのバトルでは「アベンジャーフォース」の扱いが重要となる。アベンジャーフォースは,ダークアベンジャー特有のポイントで,ポイント1に対して1秒間,ダークアベンジャーへの覚醒を維持できるというものだ。つまり,覚醒中は1秒ごとに一つのアベンジャーフォースを消費していくため,残量に気を配りながら戦うことになるだろう。
このアベンジャーフォースは,関連するパッシブスキル「アベンジャーフレンジー」により,スキル攻撃がクリティカルになるたびに一つずつ溜まるようになる。最大数は30個だ。
通常ダンジョンであれば,常時ダークアベンジャー状態で戦っていくのもそれほど難しくはない。ダークアベンジャーに覚醒することでクリティカルヒット率が上昇し,多段ヒットスキルも多いため,連続的に敵が湧いてくるダンジョンならほぼ覚醒状態を維持できるだろう。
なお,覚醒前のアベンジャーのままでも戦えなくはないが,真価が発揮されるのは,やはりスキルが全体的に強化され,攻撃速度が飛躍的に速くなるダークアベンジャーのときである。
では,ダークアベンジャー(アベンジャー)のスキルの一部を紹介していこう。
●アベンジャーフォース
周囲に火炎魔気を放ってアベンジャーフォースを一度に10個獲得できる。同時に周囲の敵の移動速度を下げる効果も持つ便利なスキルであるが,クールタイムが30秒なので,使いどころを見極めて使いたい。クエストのムービーシーンでも時間経過は継続することなどを覚えておこう。
●ステップブレード
前方に剣気を放ち,命中した敵の目の前に移動できるスキル。空中でも使用可能な便利なスキルであるが,使用するとアベンジャーフォースを一つ消費してしまう。
●シャドーコール
凝縮した火炎魔気をパーティメンバーに宿して,自分とパーティメンバーの火属性攻撃力をアップさせる。
●ピアシングクレセント
ジャンプして空中から正面に向かって,巨大な剣気を連続で放つ。ダークアベンジャー覚醒後は,スキルチャージにより最大3回分までチャージできるようになる。
●ベンジェンスストーム
火炎魔気を集めて一気に解き放ち,前方の空間を無数に切り裂く。ダークアベンジャー覚醒後は,発動までの溜めの時間が非常に短くなるのが特徴だ。
●ダークフォーゼ
獲得したアベンジャーフォースを爆発させ,一定時間ダークアベンジャーに覚醒する。覚醒中はダークネススキルが強化される,与えるダメージとアクションが大幅に強化されクリティカル率が上昇する。ただし,1秒ごとにアベンジャーフォースが一つ消費され,アベンジャーフォースがなくなった時点で変身が解除される。
●ダーククラッシュ
空中で火炎魔気を集め,地面に強力な衝撃波を起こす。ジャンプ中のみ使用可能で,空中でジャンプキーを押すと発動する。
●アベンジャーフレンジー(パッシブ)
スキルによる攻撃がクリティカルになるたびにアベンジャーフォースを獲得できる。
既存のクラスの場合,二次職以降でクラス分岐する方式であったが,ダーク系列のクラスでは,二次職/三次職という概念がない。その代わり,いくつかのスキルで,二通りあるスキルのうちどちらか一方しか取れないという仕様になっている。どういうスタイルで戦うのかを考えたうえで,スキルをチョイスしていこう。
ダークアベンジャーの性能としては,ソーサレス系列の「セレアナ」やアサシン系列の「リッパー」同様に,火属性を得意としており,中距離からの広範囲攻撃に特化したコンボ型クラスとして活躍が見込まれる。
パーティでは,火属性ダメージディーラーとして「シャドーコール:火属性攻撃力上昇強化効果」と「ソウルカッター:防御力減少弱体効果」の2種類を活用していくことになるだろう。もともと機動性が高いこともあり,プレイヤーのスキルがダイレクトに反映されるテクニカルなキャラクターといえそうだ。うまくスキルをつなげていくと,空中でコンボを極めることもできる。
前回実装された「レンシア」のように,ゲーム内では雷属性を主体としたパーティ構成の人気が高いが,ダークアベンジャーの登場で火属性が見直されるようになる……かもしれない。
レッドドラゴンネスト本編に先駆けて,2月12日に「メモリア」が導入
この「レッドドラゴンネスト-メモリア-」では,2月12日の段階で冒頭のPart1とPart2がプレイ可能だ。なお,レッドドラゴンネストには若干のストーリー性があり,1月のアップデートで登場したNPCルビナートの追憶がテーマになっていたりする。
最初のステージのボスは「双攻のクルデリス」。炎と氷という相反する属性を宿した強敵だ。レベル80のドラゴンネストでもあり,最強レベルに手強いだけでなく,クルデリスならではのギミックがあり,アクションに失敗すると即死級のダメージを受けてしまうので注意しよう。
次のステージのボス「炎舞のバルバトス」は,ドラゴンタイプのモンスターで,火属性の強烈な攻撃でパーティメンバーに襲い掛かる。バルバトスの攻撃を受けると,パーティ全体で共有のゲージが溜まっていき,それがさらなる強力な攻撃の呼び水となってしまうので,全員でしっかり回避しながら戦う必要がありそうだ。
先に導入されるメモリアで,レッドドラゴンネスト本編がどの程度の難度なのかを知ることもできるので,まずはメモリアをとことん研究して,来るべき戦いに備えよう。本編の具体的な導入時期については,未定ながらも,運営スタッフによると「高難度のやり応えのあるコンテンツとしてしっかり準備し,春頃にお届けしたい」とのことだった。
今年5月の5周年に向け,プレイアビリティを高める調整も随時実施
2月12日には,新しい「リサイクルシステム」も実装される。交換してしまった武器アバターや乗り物は,キャラクター間の移動が不可能であり,被ってしまった場合はインベントリに眠らせておくことしかできなかった。そうした無駄をなくすために考案されたのが,リサイクルシステムである。不要なアイテムをリサイクル用のチケットに交換でき,溜めたチケットを使って新たなアイテムを入手するといったシステムだ。
そのほか,細かいところでは,農場と料理スキルが改修されて使いやすくなるようだ。一部,ボスモンスターからレアなレシピが出るようになり,パーティメンバー全員に効果が適用されるようなものもあるとのことだったので,ドラゴンネストのような高難度のコンテンツに挑戦する際に活用してみるのもいいだろう。
最後に,本作の運営統括マネージャー山本喜代志氏に,今年はどういう方向性で運営を行っていくのか,そのテーマを聞いてみた。
「ドラゴンネストは,2015年5月に国内運営5周年を迎えますが,このところ開発サイドから“リファイン”という言葉を頻繁に聞くようになっていました。ユーザーインタフェース,システム全般,バランスなど,顧客のニーズを読み取って,タイトルをより良いものに仕上げていこうとする動きです。年明け早々のアップデートで追加した「アカウント倉庫」などもその一例です。今後追加されるリサイクルシステムも同様で,プレイヤーから要望の高かった部分を改善していきます。ギルドのメリットを高めるなど,既存のプレイヤーの方に喜んでいただけるようなリファインが予定されていますのでご期待ください。
今年前半でゲームの土台をしっかりしたものにしておき,後半には,ゲームに新しい要素を追加してきます。具体的な話はできませんが,新しいドラゴンネストや新クラスといったアップデートと並行して,プレイアビリティを高めるような調整も行いますので,本年もドラゴンネストをよろしくお願いします」(山本氏)
「ドラゴンネスト」公式サイト
- 関連タイトル:
ドラゴンネストR
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