![]() |
![]() |
仮想「EVO 2012」の全64人によるトーナメント。勝利を掴むのは?
今回のルールは「EVO2012」とまったく一緒のダブルエリミネーション方式。出場選手はウメハラ氏のほかにも,ボンちゃん選手にかずのこ選手,そして去年の「EVO2011」で優勝を果たし,先日Razer所属のプロゲーマーとなったふ〜ど選手や,TOPANGA代表の豊田氏(にゃん師氏)など,いずれも今回の「EVO2012」に出場を予定している選手が顔揃える。また瞬獄ノイローゼ選手,NISHIKIN選手,くろけん選手など,全国で活躍する猛者達も出場していた。
しかしそんな猛者達のみならず,猛者達に挑戦しようと参加した中〜上級者達の姿も多く見られ,大会のムードとしては和気藹々とした進行となった。各試合の内容については,当日Ustreamで生中継も行われており,「こちら」からアーカイブを見ることができるので,ぜひそちらをチェックしてみてほしい。
さてそんな中,ベスト8にコマを進めたのは,ウメハラ選手(リュウ),ボンちゃん選手(サガット),かずのこ選手(ユン),ふ〜ど選手(フェイロン),まちゃぼー選手(フェイロン),はなまるき選手(サガット),いんこ選手(ルーファス),すとらいくさん選手(ケン)の8名となった。どの選手もトップクラスのプレイヤーばかりで,納得の結果といって良いだろう。
![]() 家庭用の強豪ルーファス使いとして有名ないんこ選手 |
![]() ふ〜ど選手との対決で,万事休すの状況から逆転を掴み取り会場を沸かせたまちゃぼー選手 |
そしてこの8名によるトーナメントを勝ち抜き,最後に残った2人は,Winner'sトーナメントを無敗で勝ち上がってきたウメハラ選手と,要塞のごとき鉄壁の守りで安定した戦いを見せ,Loser'sトーナメントを制したボンちゃん選手。普段から仲が良い2人だけに,ウメハラ氏からも試合前に「絶対に負けたくない相手」と煽りの入ったコメントが飛び出した。
![]() |
そして始まった決勝戦。試合展開は,弾の撃ちあいに分のあるサガットがタイガーショットの弾幕を張り,それをかいくぐって接近戦を仕掛けるリュウという構図となった。2-2までもつれた最終戦の決着は,画面端にサガットを追い詰めたウメハラ選手が,ボンちゃん選手が動けなくなったところに,歩いて投げを通すという形でつけられる。企画者であるウメハラ選手が,見事EVO前哨戦を制する形で幕となった。
ハイレベルな試合の数々に,大きな盛り上がりを見せた本イベント。もう間もなくに迫ったEVO2012では,今回に劣らず熱い戦いが展開されそうだ。格闘ゲームファンは,7月5日からスタートするEVO2012にも期待しよう。
![]() |
もう一つのメインイベント,ウメハラ氏vs.市川氏のエキシビションマッチ
![]() |
自身も格闘ゲームプレイヤーである市川氏は,以前からEvolutionに興味を持っていたそうなのだが,今回,EVO事務局側とアメリカのプレイヤーからの招待があり,EVO2012に参加することになったそうだ。それを記念して,ウメハラ氏プロデュースによる今大会では,市川氏の紹介を兼ねてエキシビションマッチが行われることとなった。
両手・両足が麻痺しているため,コントローラーをうまく動かせない市川氏は,自宅でゲームをプレイするときは顎で操作してプレイしているそうだが,今回のエキシビションマッチのためにタイトーとHORIが協力して,アーケード筐体で市川さんがプレイできる環境を整えている。使用キャラは市川氏がリュウを選択。そしてウメハラ氏もちろんリュウを選択した。
試合内容はリュウの同キャラ対戦らしく,弾の撃ち合いからスタートし,徐々にペースを掴んだウメハラ氏の勝利で決着。市川氏はこの後の大会にも出場し,滅・波動拳を自在に繰り出すなどの見せ場も見せる。終始笑顔で対戦を楽しんでいたのが印象的だった。
![]() |
ゲームの良さは,真剣勝負の楽しさを誰でも共有できること
最後に今回のイベント企画者であるウメハラ氏と,素晴らしい戦いを見せてくれた市川氏,それからイベントの会場となったタイトーステーション新宿南口ゲームワールド店の板橋氏と,タイトー広報チーム吉野氏のコメントを掲載しよう。
![]() |
イベント運営お疲れさまでした。大会を終えての感想はいかがですか。
ウメハラ氏:
以前行った50人組手では,かなりの人が集まったので,今回も大丈夫と思ってはいたのですが,最初は人の集まりが悪くて,ちょっと心配でした。でも当日には色んな方が参加してくださって,何とか成功させることができました。なのでほっとしています。
4Gamer:
今回はトーナメントのみならず,市川さんとのエキシビションもあって,興味深いイベントだったと思います。
ウメハラ氏:
どんな人でも楽しめるのがゲームの良いところなので,もっと色んな人に触れてみてほしいですね。
4Gamer:
今回のイベントは,ウメハラさんの発案なんですよね?
板橋氏:
ウメハラさんの持ち込み企画です。本店舗の20周年を記念したイベントの一環として,協力させていただきました。20周年は,1年スパンで盛り上げていこうと思ってますので,今後にも期待してください。
4Gamer:
今回のイベントがきっかけになって,障害を持つプレイヤーさんも一緒に,ゲームセンターで遊べるようになったらいいですよね。
吉野氏:
そうですね。店舗側としては,バリアフリーからはじまり,車椅子に座っている方への通路の確保などが今後の課題になると思います。
4Gamer:
市川さんは,イベントに参加してみていかがでしたか。
![]() |
色んな人に集まっていただいて,本当に楽しいイベントでした。
4Gamer:
市川さんにとって,格闘ゲームの醍醐味ってどんなところにあるんでしょうか。
市川氏:
うーん。これは格闘ゲームに限らずなんですが,ゲームなら,障害者でも健常者と対等な勝負ができたり,一緒に楽しめたりするところが良いと思ってます。中でも格闘ゲームは迫力があって好きですね。
4Gamer:
今回,初めてEvolutionへ参加されるとのことですが,参加を決意したきっかけは?
市川氏:
海外のゲームイベントの配信を見ていたら,車椅子に乗りながら出場されている方が居て,それで自分も出場できたらと思っていたんです。今回,チャリティの募集をしてくれたEVOの運営側と,寄付していただいた方々,それにタイトーさんやHORIさん,ウメハラさんと,沢山の人達のお陰で,出場できることになりました。本当に感謝しています。
4Gamer:
ウメハラさんと対戦した感想はいかがですか?
市川氏:
ちょっと緊張してしまって,いつものプレイができなかったのは残念でした。でも,いい経験をさせてもらいました。
4Gamer:
プレイを拝見させていただきましたが,必殺技を軽々と出していてびっくりしました。家庭用では,ネット対戦などもされているんですか?
市川氏:
はい。Xbox 360とPlayStation 3の両方で「osataro」というタグでやっています。見かけたら,ぜひ対戦してください。
4Gamer:
ぜひ対戦しましょう。EVO2012は長旅になると思いますが,体調に気をつけて頑張ってください。最後に,格闘ゲームの聖地と呼ばれるタイステから,プレイヤーにメッセージをいただけますか。
板橋氏:
そうですね。プレイヤーの皆さんに,いいプレイを見せていただくことが,ほかのお客様に集まってきてもらえるきっかけになっていると思います。それを発揮できるような環境を,今後も作れるよう努力していきます。ぜひタイステに遊びにきてください。
4Gamer:
本日はありがとうございました。



































