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[プレイレポ]「黒い砂漠」でPvE性能の大規模なクラス調整が進行中。調整された一部キャラの手触りを確認した
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印刷2025/04/23 07:15

プレイレポート

[プレイレポ]「黒い砂漠」でPvE性能の大規模なクラス調整が進行中。調整された一部キャラの手触りを確認した

 MMORPG「黒い砂漠」では,2025年3月から大幅なクラスバランス調整が進行している。
 これまでも細かな調整が続けられてきた本作だが,今回はクラスの操作感やアイデンティティが大きく変わっていることが特徴だ。そこで,大きく調整が行われたクラスを中心に,黒い砂漠にどのような変化が起きているのかを紹介しよう。

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ハードコアチャンネルの開設と同時に調整開始


 本作では,定期的に新クラス(キャラクター)が実装されている。しかし,新しいコンセプトのキャラクターが登場した際には,既存のクラスにも新たに強みを与えないと性能差が浮き彫りになってしまうものだ。
 そこで,以前に行った大々的な調整が,2021年の「クラスリブート」である。そのときには17のクラスで大きな性能変更が行われた。

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[2022/02/02 00:00]

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[2022/02/19 12:00]

 そして2025年3月に久々の大きなバランス調整が始まったわけである。
 開発チームは「PvE性能に地殻変動を起こすこと」を目標としているため,プレイヤーとして「そこは変わらないと思っていた」と驚くような調整が毎週起きている形だ。今回紹介する仕様は4月14日時点の内容となり,掲載時点のゲームと異なっている可能性もある。


バランス調整のため,クラスの個性が変わるような変更も


 さっそくクラスの特徴が変わるインパクトがあった事例を紹介しよう。

●シャイ / ノヴァ

 シャイとノヴァに関しては,遠距離攻撃を防ぐ「ブロック効果」を持つスキルが無効化された。
 ギルド間の大人数PvPである拠点戦や占領戦は,「城門」や「城砦」といった固定建造物が破壊されないように守ることが重要だが,シャイとノヴァの2クラスは「外部からの攻撃をブロックするスキル」を持っており,これによって建造物を一時的に無敵化できていた。
 つまり,ギルド戦争コンテンツとしてシャイとノヴァが必須要素になっている状態だったため,バランスを取るためにシャイとノヴァのブロック効果が取り払われた形だ。
 もしかすると,最新クラスのデッドアイが遠距離攻撃クラスということも影響しているのかもしれない。

生活系プレイヤーを中心に愛される「シャイ」。集団戦闘ではバッファーやヒーラーとしての役割が強い
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シャイの「こっちこっち!」はブロック効果がなくなった。範囲内の味方にバフを,敵にはデバフを与えるスキルに変更された
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大きな盾を構える「伝承ノヴァ」も,集団戦で評価されるクラスの1つ
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ノヴァの「厳冬の方陣」もブロック効果を失い,ガードスキル「クラトゥムの防護」を強化したようなスキルに変更された。ガードゲージのダメージを最大で99%防ぐことができ,自分の後方にいる味方の防御力を上げる
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●ウィッチ / ウィザード

 ウィッチとウィザードについては,「マジックルアー」というPvEで魔法オブジェクトを囮にするスキルが削除された。
 実装当初のウィッチ,ウィザードは魔法の詠唱時間が長く,隙が多かった。そこで,まずはマジックルアーを置いてそちらに敵を向かわせ,その間に魔法を詠唱といった使い方が想定されていた。
 しかし現在は,覚醒スキルを始め,伝承でもガンガンスキルを撃てる状況になっている。また,ルアーを使うことで格上の敵でも安全に狩れてしまう点は,使っていてもやや強すぎる印象を持っていた。

 そこで今回の調整では,マジックルアースキルが削除され,代わりに「コンボ:マナブースト」というスキルが追加された。
 「コンボ:マナブースト」は,「マジックシールド」使用時に最大MPを大きく増大させたり,「ヒーリングオーラ」使用時にMP回復量を増大させたりなどの効果を持っている。どちらもメインスキルだが,覚醒武器状態でスキルスロットから使用可能だ。

「ヒーリングオーラ」はHP回復スキルだが,MPも20%回復する。今回「コンボ:マナブースト」のおかげで,MPが50%も回復するようになった
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●レンジャー

 レンジャーの覚醒は,二刀流でサクサク動くクイックな戦闘が楽しめるが,スキル連係が複雑で上級者向けのクラスだった。そこで今回の調整では,操作の簡素化が行われている。
 たとえば,何かのスキルを出したあとに左クリックで「風の便り」が出せ,そのまま右クリックで「コンボ:乱れ疾風」が発動する。Shift+右クリックの「精霊の怒り」から,そのまま右クリック長押しで「コンボ:幻滅」が出せるなど,いくらかお手軽になった。

何かのスキル→左クリック→右クリックで手軽にコンボが出せる
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 このほかにも,さまざまなクラスでバランス調整が続いている。


3つのクラスでテストプレイ


 今回は調整が行われたクラスのうち,筆者がよく使っていた3つのクラス(覚醒ウィッチ,覚醒レンジャー,覚醒コルセア)をテストプレイしてみた。狩り場はカルフェオンのエルビア領域「トロル生息地」だ。

トロル生息地は大型の強い敵と戦う狩り場だ。敵は少数で攻撃も読みやすいとはいえ,当たると痛いし,雑魚も群れとなった場合は油断ならない。広い範囲攻撃を持つ敵にも注意が必要だ
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●覚醒ウィッチ

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 覚醒ウィッチは,アドソウルという2つの球を操る,主に中距離からの魔法攻撃で戦うクラスだ。
 これまではスキルごとの再使用待機時間に大きく差があり,よく使うスキルとたまに使うスキルに分かれていたが,今回それがある程度平均化された。「クラックウェーブ」の再使用待機時間が長くなり,「稲妻の洗礼」や「アースバラージ」「ライデンストーム」などは短くなった。

「稲妻の洗礼」は即発動のスキルに変化。威力も少し軽めに調整された
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 囮スキルの「マジックルアー」がなくなったぶん,スキルの隙を減らす調整も入っている印象で,トロル狩りではマジックルアーがなくとも十分に快適だった。
 火力アップ調整を受けたスキルも多かったので,これによっていろいろなスキルを順番に使う一般的な戦闘クラスに近づいた印象だ。そのため,操作量は当然前より上がっていると言える。

 一方で,回避スキルである「コンボ:マナアヴォイド」は持久力消費量が2倍になった。筆者のようにPvEでこれを連発して回避するクセがある場合は注意が必要だ。前方ワープスキルの「トランジション」や,後方回避スキルの「元素化」の出番が増えるかもしれない。

重要な変更の1つが「エレクトリックウェーブ」だ。詠唱速度上昇のバフ効果が10%から20%にアップしたので,どんどんスキルが出せて気持ちいい
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●覚醒レンジャー

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 覚醒レンジャーは,精霊剣とダガーの二刀流で戦う近接戦闘クラスだ。
 一部コンボが簡略化されたとはいえ,持ち前のクイックな挙動は健在で,コンボを作っていく感覚はしっかり楽しめる。「大自然の摂理」や「風に溶け込む刃」といった大技スキルの再使用待機時間が短くなり,ウィッチ同様にいろいろなスキルが使いやすくなった印象だ。

「大自然の摂理」は前方ガードを伴った攻撃。敵の攻撃に合わせてカウンター的に使うのもアリ
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 敵に与えるデバフ(能力低下効果)も簡素化が図られている。
 レンジャーには,自身の攻撃属性である「遠距離防御力」を低下させるデバフと,「全ての防御力」を低下させるデバフが混在していた。これまでは最大火力を出すために,両方のデバフを重ねがけする必要があったが,今回の調整で「全ての防御力低下」のみに一本化された。
 デバフが発動するスキルも一部変更されており,手軽に出せる「コンボ:乱れ疾風」スキルに「全ての防御力減少」のデバフ効果が追加されている。これによって,覚醒武器で何かのスキルを使用したあと,左クリック→右クリックの手軽なコンボでデバフを適用できるため,初心者も覚えやすい。

 トロル狩りは,敵の範囲攻撃や雑魚の密集に不用意に突っ込んでしまうとすぐにやられてしまう。
 そこで,バク転で後方回避するスキル「大草原の風」を使って後退し,「回避ショット」で,すぐさまロングボウに持ち換えて遠距離攻撃といった立て直し方が生きてくる。
 また,後退回避スキルの「大草原の風」はロングボウ状態でも使えるようになった。ロングボウ状態から後方にバク転回避しつつ,精霊剣に持ち換えられる。敵から距離を取りたいときには「回避爆発ショット」をよく使うが,再使用待機時間中だったり,回避爆発ショットよりも大きく距離を取りたいときだったりで重宝する。

覚醒の場合,ロングボウの射撃は覚醒スキルよりは弱い。基本的には覚醒スキルによる近接攻撃が中心となるだろう
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●覚醒コルセア

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 覚醒コルセアは,「パトラカ」という銛銃と剣が一体になったような武器を使う。空中に飛び上がって射撃したり,ロープアクションのような回避があったりと,見た目にも賑やかなクラスだ。
 アップデートでは主力の射撃スキルである「カラスの標的」の再使用待機時間が短縮され,敵の防御力減少効果も付与された。それ以外はスキルが全体的にパワーアップするのみで,覚醒の調整は一旦落ち着いている。

強化された「カラスの標的」。シンプルな射撃スキルで使いやすい
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 これまでは,やや火力不足を感じることもあったので狩りにあまり使ってこなかったのだが,今回のトロル狩りにおいてはアップデートのおかげかしっかり火力を出せて,満足度が高かった。
 黒い砂漠は,バックアタック(背後からの攻撃)で150%の大ダメージを与えられる仕様があるので,逃げ撃ちしているだけだと硬い狩り場での効率は出ない。
 覚醒コルセアは威力のある遠距離攻撃だけを回しやすいが,やはり近づいて攻撃するほうがダメージを稼げる。パトラカによる射撃で敵を集めて,「魔陣突破」や「船長出撃!」などの突撃スキルで裏を取り,「白兵戦:突進」などの近接攻撃をなるべく背後から当てて火力を出していく。
 敵が集まっていて危険だったり,強力な範囲攻撃を繰り出している間だったりは距離を取り,外から射撃スキルを加える。こういったヒットアンドアウェイ運用は覚醒レンジャーにも通じるところがある。

剣として使う近接攻撃モーションもカッコいい。遠近両方の攻撃を覚醒武器スキルのみで行えるので,覚醒レンジャーよりアクション初心者向きだ
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今後のために,いろいろなクラスを使ってみる良い機会


 29クラスのキャラクターがいて,さらにPvPもあるゲームなので,調整に時間がかかることは予想に難しくない。修正を繰り返しているクラスの一例がウォーリアで,3月中に3回のアップダウンを経たあと,4月にもまた黒い砂漠研究所(テストサーバー)で火力ダウンの再調整が発表されている。

 このようにPvEの火力やクラスの性能が長期間見直されている背景としては,今後本格化する,さまざまなPvE/PvPコンテンツへの準備の意味もありそうだ。
 たとえば,PvPvEコンテンツ「ハードコアチャンネル」のプレシーズンは4クラスのみで行われていたが,正式シーズンでは選択できるクラスを増やしていくだろう。その前に,各クラスが持っていた懸念について抜本的な調整が行われそうだ。
 そうなれば,ボス討伐コンテンツ「黒い祠」の高難度「八災〜十災シニ」や,「アトラクシオン」などのハイエンドPvEコンテンツも,調整の影響が出るだろう。

 今回,取り急ぎで試しただけでも,操作が変わったクラスは新鮮なフィーリングになっていた。新規プレイヤーはもちろん,久しぶりのプレイヤーにもぜひ試してみてほしいところだ。ほぼ火力が上がっただけの覚醒コルセアも,今まで避けていた,タイトな狩り場を楽しめるようになったので,いろいろなクラスが活躍しやすくなっていることだろう。

 また,新キャラ育成については,執筆時点の最新シーズンである「シーズン:黒サバ学園」を活用したい。
 シーズンキャラクターをLv.60まで育てると,「パトリジオの懐中時計」というアイテムが2つもらえる。これを使うと,Lv.25以下の一般キャラクターを即座にLv.61まで成長させられる。つまり,1キャラ育てると3キャラが育つ形だ。
 アップデートに注目しつつ,気になるキャラを楽しんでみるのもいいだろう。

「黒い砂漠」公式サイト

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    黒い砂漠

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