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「SERVANT of THRONES」CBTプレイレポート。マナ収支を計算する戦略性とド派手な逆転要素が同居した対戦ゲームだ
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印刷2017/05/29 18:30

プレイレポート

「SERVANT of THRONES」CBTプレイレポート。マナ収支を計算する戦略性とド派手な逆転要素が同居した対戦ゲームだ

画像集 No.036のサムネイル画像 / 「SERVANT of THRONES」CBTプレイレポート。マナ収支を計算する戦略性とド派手な逆転要素が同居した対戦ゲームだ
 スクウェア・エニックスは2017年5月10日から5月13日までの4日間,スマホ向け新作タイトル「SERVANT of THRONES」iOS / Android)のCBTを実施した。
 本作は,同社ではおなじみのキャラクターが多数登場する,リアルタイム制の対戦ゲームだ。2017年5月1日のタイトル発表直後のテストということもあり,ゲーム内容が気になっている人も多いことだろう。

 本稿では,CBTで分かったゲームシステムの詳細や,実際に遊んでみてのプレイフィールなどをお伝えしていく。なお,プレイレポートの内容はテスト時点のものであり,正式リリース時には変更が加えられている可能性があるので,参考にする際は注意してほしい。

CBTで登場したプレイヤーキャラクターは「ディアナ」。彼女の左目はどこか見覚えのある……いや,単にオッドアイという設定かもしれない
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 今回のCBTでは,プレイヤー同士で遊べるランクマッチのほか,チュートリアルを含む序盤のクエストなどを遊ぶことができた。本稿においては,主にバトルシステムや対戦に関わる要素を中心に紹介していく。

CBTにおけるクエストは,段階的なチュートリアルの役割を果たしていた。攻略のアドバイスもしっかり書かれているので,正式リリース時にはこれを確認しながらゲームを進めることになりそうだ
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関連記事:「SERVANT of THRONES」,5月中旬に実施したクローズドβテストのフィードバック情報を公開



使い魔や魔法を駆使したガチンコバトル

多様な属性や種族特性がゲーム性を深める


 まずはゲームシステムを解説していこう。本作は,カードを使って「使い魔」を召喚し,「魔法」で敵を攻撃するなどして自陣の本拠地を防衛しつつ,相手本拠地の破壊を目指すリアルタイム型の対戦ゲームだ。

 自陣と敵の本拠地は3本のラインで繋がっており,使い魔を召喚すると自動で敵陣へと移動していく。当然相手も使い魔を召喚して対抗してくるので,それを退けながら敵本拠地を目指すことになる。

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対戦中のマップ。緑色に光っている範囲が召喚可能エリアで,使い魔の周囲に見えるのが攻撃範囲となる。使い魔によって攻撃範囲が異なるほか,範囲が同じであっても攻撃の種類が違う場合もある
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本拠地や,本拠地前に配置された2つの「砦」は,近くにいる敵を自動で攻撃してくれる。防衛時には,本陣や砦の攻撃をうまく利用しよう

 ただし,カードを使うためには,時間経過で累積するリソース「マナ」を消費する。強力な効果を発揮するカードの使用には大量のマナが必要になるうえ,対戦に持ち込めるカードは8枚だけなので,バランスの良いデッキ構成を心がけなければならない。

対戦において中心的な役割を果たすのは,戦場に使い魔を召喚できる「使い魔カード」だ。ステータスの「攻撃力」は敵使い魔に対する戦闘能力を示し,「破壊力」は本拠地等に対する施設破壊能力を示している
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「魔法カード」は,使ってすぐに効果が得られる使い切り型のカードタイプだ。広範囲の敵に大ダメージを与えるなど,逆転の一手となる可能性を秘めたものも
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「アーティファクト」は,その場に留まり敵を攻撃したり,特殊な使い魔を召喚したりするカードタイプだ。継続的に戦場に影響を与えてくれるので,とくに長期戦で活躍する

 また,使い魔カードには「火」「水」「木」のいずれかの属性が設定されており,火は単騎での火力の高い攻撃,水は複数による連続攻撃,木は範囲攻撃という具合に,属性ごとの特徴を持っている。加えて,これらの属性は3すくみの関係になっている。その点を踏まえると,属性が偏っていると相性の悪い使い魔が登場したときに対処できないので,各属性をバランスよく入れておくこともバトルを制するうえで大切かもしれない。

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火属性の使い魔は,単体で出現する代わりにHPや攻撃力が高い傾向にある。木属性の使い魔を容易に撃破できるほか,高い攻撃力を活かした本拠地や砦の破壊も得意
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水属性は,1枚で戦場に多数の使い魔を同時展開できるカードが多い。単体の性能は低いが,数の力で火属性の使い魔を圧倒できる
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木属性の使い魔は単体で出現する代わりに,攻撃範囲内にいる相手をまとめて攻撃できる。ワラワラと出現する水属性の敵を一掃するのが仕事だ。攻撃範囲も広い傾向にあり,前線を張る火属性使い魔や隣接ラインを支援できる

 これらのカードには「種族」という区分けも設定されている。種族によるデッキ構築に制限はないが,種族ごとに能力の特徴が異なっているので,戦略を立てる際の参考になる。

―「SERVANT of THRONES」の種族―

◯人獣
 火属性のカードが多く,使い魔での直接攻撃に秀でた種族。単純な本拠地と砦の壊し合いであれば,無類の強さを発揮する。

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◯神族
 属性バランスが良く,種族内である程度完結したデッキが組める。相手の使い魔を直接攻撃できる強力な魔法カードがあるのも大きな特徴だ。

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◯魔種
 敵をまとめて攻撃できる木属性のカードが多い。攻撃範囲もさまざまで,支援役として多くのデッキで活躍するだろう。

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◯海種
 高い破壊力を持つ使い魔など,特殊な能力を持つ絡め手の使い魔が多い。また,CBTにおいてはコストバランスの良い強力な水属性使い魔を持つ種族としても活用されていた。

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◯不死
 HPが高く,戦場に長く居座れる使い魔を多く保有する種族。CBTでは,速攻を仕掛けられる「ジャンヌ・ダルク」などが活躍していた。

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こちらはデッキ構築画面。一部の使い魔は,デッキのリーダーに設定することで効果を発揮する「リーダーアビリティ」を持っている。まずは強力なリーダーアビリティを持つ使い魔を決定し,周囲を固めていくのがベターだ
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 カードにはレベルが存在し,カード同士を合成する「強化合成」によってレベルとステータスを向上させられる。何度か対戦を繰り返して,デッキに使うカードが決まってきたら,主力カードから順に強化を進めていくと良いだろう。

カードがレベル上限に達すると,レアリティを上昇させられる「進化合成」を行えるようになる。一定のレアリティに達すると新たな能力を獲得するカードも存在する
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マナタワーの制圧でリソースを集めて

アルティメットスペルで一発逆転!


 本作の特筆すべき要素は,中央のラインに設置された「マナタワー」と,試合中に1回だけ使える「アルティメットスペル」だ。
 マナタワーは,ゲーム開始時は中立状態にある施設で,能力「タワー」を持つ使い魔が接触すると“制圧”を行える。制圧に成功した場合,制圧したプレイヤーのマナ増加速度が大幅にアップするため,戦闘を有利に運べるのだ。

長時間マナタワーの制圧状態を維持すれば,相手より多くのマナを得られ戦場に使い魔を投入しやすくなる。マナタワー制圧の有無でゲームスピードが大きく変化するので,デッキに1枚はタワー能力を持つ使い魔を組み込みたい
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 マナタワーは攻撃による破壊は行えないが,タワー能力を持つ使い魔であれば敵に制圧されたあとでも取り返せる。このルールがクセモノで,プレイヤーは「マナを集めるためにいくらマナを払うのか」というジレンマに悩まされることになる。

 例えば,マナタワーの制圧に主力を差し向けた場合,かなり長時間制圧状態を維持しなければ労力に見合わない。かといって弱い使い魔を出しても,すぐに取り返されてしまう。取り返される前提で素早く制圧して速攻を仕掛けるか,それとも中盤以降に取り返す戦略を採用するか……。これがなかなかに悩ましい。マッチングの際には相手のデッキ内容をチェックできるので,相手の動きを想像しながら戦略を立てよう。

中央のラインは直接敵の本拠地に繋がっているが,左右のラインに配置された砦からの攻撃を同時に受けてしまう場所でもある。また,砦を攻撃することもできないので,施設破壊目的で使い魔を配置するのは効率的ではない
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 アルティメットスペルは,各プレイヤーが1試合に1回だけ使用できる特殊能力だ。効果は非常に大きいが,効果範囲と効果時間が限られている。うまく使えば逆転の一手にもなり得るものなので,1回限りのチャンスを最大限に活用できるよう,使い所を見極める必要がある。

 CBT中に確認できたのは,範囲内の使い魔の移動速度・攻撃速度を上げる「クイックドライブ」と,範囲内の使い魔を回復する「キュアオール」の2種類。デッキコンセプトに応じて,使用するアルティメットスペルを決めよう。

アルティメットスペルのド派手な演出にも注目。アルティメットスペル自体の種類やプレイヤーキャラクターが変化すれば,違う演出が見られるかもしれない
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 今回は限定されたカードプールで行われたCBTだが,ランクマッチでは毎日環境が変化し,工夫が重ねられていたのが印象的だった。それだけに,今後の環境構築に大きな影響を及ぼす新たなカードの内容が気になるところだ。

 基本的なゲームルールは申し分なく,ゲームとしての手触りも良好。あとは,正式リリース時に追加されるカードが魅力的であれば,本作は対戦ツールとしても素晴らしい作品となるだろう。
 世界観やストーリー等も含め,未だ明かされていない要素は多い。本作を遊んでみたい人は,今回得られた情報を頭に入れつつ,今後の発表に注目しよう。

マッチング時のスクリーンショットを残しておくと,マッチした相手のデッキを確認しやすくなるだろう
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