2025年3月26日と27日,「一年に一度、大学の仲間と本気で目指せる最高の舞台」というコンセプトを掲げるeスポーツ大会
「マイナビeカレ 〜esports全国大学選手権 2025〜」(以下,マイナビeカレ)の決勝大会が行われた。
この大会は学生向けの就職情報サイト・マイナビが主催しており,今年で3回目となる。3月26日に「
ストリートファイター6」,27日には「
Apex Legends」の決勝大会が行われた。
本稿では,東京・EBiS303で行われた「Apex Legends」の大学対抗部門をレポートする。
実況は大和周平氏,解説は実力・人気を兼ね備えたストリーマーのAlelu氏
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マイナビeカレでは,決勝進出チームにストリーマーやトッププロがアンバサダー(宣伝大使)として就任する。エキシビションマッチで大学生と一緒にゲームをプレイしたり,ライブ配信によってリスナーと一緒にチームを応援したりと,それぞれの方法で選手たちの「思い出作り」に一役買っていた。
エキシビジョンからこのテンション!
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勝利に沸く広島修道大学チームと1tappyさん
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大学対抗部門の決勝は全5試合。各試合の順位とキル数による点数を総合して,総合優勝を決めるルールだ。
第1試合〜第4試合ではそれぞれ別の大学が1位になり,決勝に進出した全20チームのうち,半数以上が優勝の可能性を残した状態で最終試合を迎えた。
会場では大学名が大きく掲げられていた。母校を応援する気持ちにも熱が入る
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第4試合終了時点でのスコア。上位チームは点数が拮抗している
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最終試合は序盤,東京大学が逆転を狙い,リスクを承知で大量キルを重ねていく姿が目立った。しかし,最終局面まで生き残ったのは,東京理科大学,近畿大学,広島工業大学の3校だ。
広島工業大学はやや不利なポジションだったが,ライバルチーム同士に動きがあり,結局は混戦を制する。前回大会の優勝校としての意地を見せ,第5試合のチャンピオンとなった。
だが総合優勝を果たしたのは,一度もチャンピオンにはなれなかったものの,全試合で安定して得点を重ねた
近畿大学。それぞれの試合では競り負けてしまったものの,着実な戦いぶりが優勝をさらったといったところか。
仲間たちと練習に打ち込み,決勝の舞台で得た貴重な経験。大学生たちによる熱い戦いが繰り広げられた今大会は,彼らにとってかけがえのない財産になることは間違いない。また,運営側はさまざまなアプローチにより,箱根駅伝や東京六大学野球のような「学生スポーツの祭典」として盛り上げようとしていることが伝わってきた。
ただ,観戦席の学生たちからは「マップが常時,見えないから戦況が分からない」という声が漏れ聞こえ,さらに「何気ない会話が耳に入る」会場の環境も課題として浮かび上がった。勝負自体が白熱していたことは間違いないが,eスポーツの「見せ方」にはまだ改善の余地があるかもしれない。