［プレイレポ］STG「スチーム・ハーツ」と対戦格闘「アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ」が本日発売。懐かしの名作が令和に蘇る

　シティコネクションは本日（2025年5月29日），シューティングゲーム「スチーム・ハーツ サターントリビュート」（PC / PS5 / Switch / PS4）と，対戦格闘ゲーム「アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ サターントリビュート」（PC / PS5 / Switch / PS4）をリリースする。
※パッケージ版「スチーム・ハーツ ＆ アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ サターントリビュート」（PS5 / Switch）も発売


　本作のオリジナル版となる「スチーム・ハーツ」と「ヴァリアブル・ジオ」は，1990年代にPC用ソフトとして発売されたタイトルだ。どちらも成人向けとなっており，アニメーターやイラストレーターなどとして活躍していた，故木村貴宏氏が描いた美少女たちが登場する。

　表現をマイルドにした家庭用ゲーム機版もリリースされており，本作はその中のセガサターン版を再移植したもの。今回，事前にSwitch版をプレイする機会を得たので，両タイトルのプレイレポートをお届けする。

「スチーム・ハーツ サターントリビュート」公式サイト

スチーム・ハーツ サターントリビュート

　「スチーム・ハーツ」のオリジナル版は1994年，セガサターン版は1998年に発売された。縦スクロールのシューティングゲームで，ステージ前にはプレイヤーキャラであるブロゥとファラの会話，クリア後には静止画を伴うイベントが発生する。


　シューティングゲームとしてはオーソドックスで，方向キーで自機を移動させながら，メインウェポンとサブウェポンを駆使して敵を倒していく。
　ブーストに対応したボタンを押すことで高速移動も可能。敵の撃破時に出現するアイテムを取ることで，武器の変更や強化もできる。


　一風変わっているのは，サブウェポンを3つまでストックできることだ。使用中のサブウェポンは「ウェポンブレイク」のボタンで破壊でき，ストックしてある次に武器に変えられる。これにより，道中の敵やボスに合わせた武器の使い分けが可能となっている。

　なお入手した武器と強化の段階は，次のステージ進むとリセットされてしまうのだが，本作ではオプションによって引き継ぐことも可能になった。


●新機能

　ゲームの難度はオプションから選べるが，プレイ中に起動できるゼブラメニューのExrta Optionから，さらに難度を下げられる（機体が受けるダメージを2分の1にできる）。また先に述べたように，ステージをクリアしても装備が消えないようにも設定が可能だ。

　画面のサイズや表示される位置なども調整可能なので，自分の遊びやすい設定にしておこう。

ステージの好きな場所でセーブが可能に

「サターントリビュート」シリーズではお馴染みとなった，巻き戻し機能も搭載

　イベントシーンは，セガサターン版からさらに現代の情勢に合わせて修正が入っている。ただ木村氏の描いたキャラクターの魅力は損なっておらず，フルボイスのイベントを心行くまで楽しめるので安心してほしい。

アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ サターントリビュート

　「アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ」は，オリジナル版「ヴァリアブル・ジオ」にプレイアブルキャラクターを追加し，さらにストーリー性を高めたものだ。


●オリジナル版から登場するキャラクター
※画面左（1P側）

武内優香

増田千穂

楠 真奈美

久保田 潤

梁瀬かおり

レイミ・謝華

●「アドヴァンスト」で追加されたキャラクター
※画面左（1P側）

八島聡美

結城綾子

エリナ・G

　対戦モードは，最初に使用するキャラクターを選んで戦っていく「NORMAL MODE」と，使用キャラクターと相手キャラクター選んで対人戦や対CPUを行う「VS MODE」，主人公の武内優香で進める「STORY MODE」がある。

　「NORMAL MODE」では，勝利することで相手のちょっとセクシーなイベントイラストが表示される。また「STORY MODE」をクリアすると，「VS MODE」でK-1（曾根崎 啓一）とK-2（曾根崎 恵）が使用可能になる。

K-1（曾根崎 啓一）

K-2（曾根崎 恵）

　攻撃は，弱・強パンチと弱・強キック，そしてコマンド入力の必殺技で行う。ガードは方向キーの後ろを入力するタイプで，超必殺技は，主人公の優香には2種、ほかのキャラクターは1種が用意されている。なお「VS MODE」専用キャラクターであるK-1（曾根崎 啓一）とK-2（曾根崎 恵）には超必殺技的なものはない。

●新機能

　「スチーム・ハーツ サターントリビュート」と同様に，好きな場所でのセーブや巻き戻し機能を利用できる。また画面を右や左に寄せた際は，空いている場所に技リストの表示も可能だ。


　ボタンひとつで，超必殺技コマンドを自動入力してくれる機能もあり，格闘ゲームが苦手な人でも勝ち進みやすい。ただ，「STORY MODE」のボスには苦戦することもあるので，ガードや技の発動タイミングくらいは練習しておいたほうがよさそうだ。


　今回の移植によって，手軽に遊べるようになった「スチーム・ハーツ」と「アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ」。若干クラシックさも感じられるが，今遊んでも名作であることに変わりないので，ぜひお好きなプラットフォームで遊んでほしい。

「スチーム・ハーツ サターントリビュート」公式サイト