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印刷2025/02/13 08:00

プレイレポート

[プレイレポ]「無双アビス」は,無双らしいアクションとビルド要素の両方を楽しめる。英傑の組み合わせでインフレの快感に浸ろう

 コーエーテクモゲームスが手がける無双シリーズのローグライトアクションゲーム「無双アビス」PC / PS5 / Xbox Series X|S / Switch / PS4)が本日(2025年2月13日)配信された。

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 100人の英傑を組み合わせてビルドを構築し,地獄に潜む無数の敵をぶっ飛ばす,リプレイ性と爽快感を併せ持つタイトルだ。知恵と工夫ですさまじいインフレを楽しめる本作のプレイレポートをお届けしよう。
 なお,プレイレポートの後には,おまけとして序盤のアドバイスと本作のプロデューサーである平田幸太郎氏によるコンセプトビルド解説を掲載しているので,目を通してほしい。

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 コーエーテクモゲームスは,無双シリーズとローグライトアクションを組み合わせた新作「無双アビス」を本日配信した。本稿では,無双シリーズ的なエッセンスを持つ対多数アクションにローグライトらしいインフレ感が加わった本作について,プロデューサーの平田幸太郎氏に気になる質問をぶつけてみた。

[2025/02/13 08:00]

「無双アビス」公式サイト


●目次



無双シリーズ×ローグライトアクション。英傑を率い,アビスへと潜れ


 無双シリーズは,「真・三國無双」や「戦国無双」のように,多数の敵を相手に一騎当千の活躍が楽しめるタクティカルアクションだ。こうした一騎当千の爽快感に,毎回展開が変わるローグライト要素を組み合わせた新基軸のタイトルが「無双アビス」である。

「真・三國無双」や「戦国無双」から100人の英傑(武将)が登場
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 舞台は東洋の地獄である。冥土の王「エンマ」は乱れた地獄を元に戻すため,元凶たる「ゴウマ」を討伐すべく,三国や戦国の英傑たちを呼び寄せた。
 プレイヤーは英傑の一人を選んで操作し,ほかの英傑たちを仲間に加えつつ,地獄の奥へと突き進んでいく。

英傑たちを地獄に呼び寄せた,冥土の王「エンマ」。性別不明かつツンデレ気味という属性盛り盛りのコンパニオン役
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 本作のゲームサイクルはローグライトらしい,繰り返しのプレイをフィーチャーしたものだ。
 英傑の中から好きな人物を選んでゲームを開始,敵を全滅させれば3人以上の英傑の候補から選んで仲間にでき,次のステージに続く3つの入り口が開く。

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ステージをクリアすれば,3人以上の英傑の候補から1人を選んで仲間にできる
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次のステージに続く入り口。先に何があるかはあらかじめ確認できる
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 入り口の先は危険なエリアだったり,ショップだったりとさまざまな特徴を持つので,状況に応じて選択していく。こうしてステージを進めていくとボスが登場する。これを繰り返し,最終地点のボスを倒せればクリアとなるのだ。

 1回のプレイが終わると,パーティは解散し,英傑のレベルも元に戻る。次のプレイはまた一からのスタートだ。
 しかし,すべてが無に帰すわけではない。プレイ中にはさまざまなタイミングで「業蛍火」(ごうけいか)という通貨が手に入るが,これを使えば新たな英傑を解放できる。

 解放に伴って全員のパラメータが底上げされていき,英傑どうしのシナジーも組みやすくなる。また,操作した英傑の「累計レベル」が増えていき,初期パラメータが高くなっていく。
 繰り返しのプレイと着実なパワーアップという,ローグライトの基本はしっかりと押さえられている印象だ。

プレイ中に手に入れた「業蛍火」を使えば,このスキルツリーで英雄やシステムを解放できる
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英傑を召喚し,無数の敵をぶっ飛ばす爽快感


 無数の敵が襲い来るスクリーンショットと,ローグライト系ゲームというジャンル分類を聞くと,自動で敵を攻撃していく「Vampire Survivors」のようなゲームを連想する人は多いかもしれない。

 しかし,「無双アビス」は無双シリーズのスピンオフタイトルであり,アクション性がかなり強い
 「真・三國無双」と「戦国無双」の主だった武将100人から1人を選んで操作し,自分でボタンを押して彼らが持つ個性的な技を繰り出し,敵の攻撃パターンを覚えて対処してくのだ。

 状況に応じて「通常攻撃」と,通常攻撃の何発目からつなぐかで異なる技が出る「チャージ攻撃」,そして敵に突っ込んでいく「神速攻撃」(戦国無双の英傑のみ)を使い分けるのはシリーズファンならお馴染みの操作だ。

 ボタンを連打するだけで,6種のチャージ攻撃と6種の召喚技を繰り出せ,バラエティに富んだ戦いを楽しめる。チャージ攻撃と召喚技を繰り出すたびに敵がバンバン吹っ飛んで,撃破数が増えていくという体験は無双らしさを確かに感じる。

画面上部が「通常攻撃」と「チャージ攻撃」の解説図。チャージ攻撃とは派生技で,通常攻撃の何発目から派生させるかで異なる技が出る
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 ここに,仲間にした英傑が援護攻撃してくれる「英傑召喚」が本作ならではの彩りを加えてくれる。
 先述の通り,ステージをクリアすると3人以上の英傑から1人を選んで仲間に加えることが可能だ。仲間にした英傑は,6つのチャージ攻撃それぞれに用意されている「召喚スロット」に配置され,チャージ攻撃の後に同じボタンを追加入力すれば,英傑召喚が発動する。

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 召喚技の効果は,斬撃を飛ばす,バリアを張る,敵の能力を下げる,攻撃を当てると属性弾を撃ちだすボールを配置するなどさまざまだ。

黄忠の召喚技は,無数の矢を降らせる
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曹仁を召喚するとバリアを張り,許チョなら氷の竜巻を放つ。そして操作している曹操もチャージ攻撃で分身を飛ばす。無双シリーズのアクションと召喚システムが組み合わさったバトルはとにかく派手だ
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 プレイしていくうちに,本作独自の戦略性にも気づくだろう。
 例えば,武田信玄の召喚技は操作英傑にバリアを張ってくれるというもので,再使用可能になったら即座に使いたい。
 そのため,通常攻撃を5発出してからチャージ攻撃を繰り出すチャージ攻撃6に割り振るよりも,通常攻撃1回の後にすぐ出せるチャージ攻撃2に割り振った方が手早く使える。

 また状態異常を起こせる召喚技の後に状態異常の敵から体力を吸い取る召喚技を配置したり,敵を気絶させるチャージ攻撃に周囲の敵を集める召喚技を割り振ってチャンスを作ったり……といろいろな工夫ができる。

 チャージ攻撃から英傑召喚の入力受付にはある程度の時間があるため,状況を確認してから敵の多い方に向きを変えて召喚するようなことも可能だ。
 召喚された英傑には食らい判定がなく,敵の攻撃中に出して無理やり反撃することもできる。

 登場する英傑は,全員を操作キャラとしても使えるし,アシストキャラに回すこともできる。そのため,ビルドの組み合わせは非常に多く,多彩な戦略性があるのも魅力だ。

吹っ飛ばされた敵がカメラにぶつかり,画面にヒビが入る。派手な演出が爽快感を増幅する
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英傑を集めれば集めるほど強くなる。ビルド構築の沼にどっぷり浸かろう


 本作には英傑それぞれが持つ「印」を集めて,強いビルドを構築していくというローグライトには欠かせない要素もしっかりと存在している。

 印とは,英傑個人に設定されている属性のことだ。トレーディングカードゲームやオートチェス系ゲームをプレイする人なら,種族やクラスのようなもの,と言えばわかりやすいかもしれない。

 例えば,張飛は力自慢かつ風属性なので「力」と「風」の印を持つ。そして,三国志に登場する「蜀」の国の「猛将」であり,「怪力」の持主で,偉大な「蜀の五虎大将」でもある。
 上記の「」で囲った,「力」「風」「蜀」「猛将」「怪力」「蜀の五虎大将」のそれぞれが印で,この印をルールに従って集めると,トランプや麻雀の役にあたる特殊な効果が発動し,英傑が強くなるのである。

 ステージをクリアして仲間=印の数を増やしていけば,操作している英傑がパワーアップし,召喚技も強化される。そして,強力な「固有戦法」も発動し,戦闘力と画面の派手さがとんでもないインフレを遂げるのだ。

張飛のステータス。画面中央下にある●印と,名前の下に書かれているのが「印」。画面左は召喚技の強化条件と「固有戦法」の発動条件だ
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こちらは佐助。張飛とは印や固有戦法が異なっていることがわかる
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 ゲームの役に強弱や点数の高低があるように,本作の印も簡単な役ならそこそこ,難しい役を作れば強力なパワーアップ効果を得られる。
 例えば,力の印は2つ集めると攻撃力が上がり,4つなら攻撃範囲も広がり,18個では通常攻撃から斬撃が飛ぶようになる。

 そして,ポーカーで同じスート(マーク)の続き番号を集める「ストレートフラッシュ」,麻雀で緑色の牌を揃える「緑一色」のように,武将ごとに決められた特殊な揃え方をすると,召喚技の強化や,固有戦法という“強い役”が発動する。

 張飛の場合,心服する義兄である劉備が仲間にいて,パーティの皆が持つ力の印が合計10個になると召喚技が強化され,より大きな竜巻を放てるようになる。
 また,蜀の印が10個,猛将の印が10個揃えば,固有戦法「万人敵」が発動し,風属性攻撃を当てて「強風」状態にした敵への攻撃力が100%アップする。

 麻雀において複数の役が同時に成立するように,本作の印も複数の役(効果)を同時に揃えられる。関係性が深い武将たちを集めれば,こうした状態を作りやすくなり,パワーアップも加速していく。

同じ印を集めると,その分強力なパワーアップ効果を得られる
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張飛の場合,パーティに関係性が深い劉備がいて,力の印が合計10個になると,召喚技の竜巻が強化されて巨大化する
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 分かりやすいのが,先の張飛と劉備,関羽という義兄弟たちだろう。
 張飛の召喚技強化には劉備が必要だ。そして,劉備の側も張飛と関羽を集めれば固有戦法「桃園の誓い」で3人の攻撃力が倍になる。
 また,関羽も劉備がいて,猛将の印が5個集まれば召喚技が強化されるし,張飛たち蜀の五虎大将が5人そろえば「五虎集結」が発動し,関羽を召喚するだけで残りの4人も同時に出現して技を放ってくれる。
 つまり,彼ら3人はお互いに助け合うシナジーがデザインされているわけだ。

関羽の固有戦法は「五虎集結」。張飛たち「五虎大将」を全員集めると,関羽を召喚しただけで残りの五虎大将も一緒に出現してくれる
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 ほかにも魏延は,敵を倒すと出現する「亡者の紅涙」(要するにお金)を取ると攻撃力がアップするという固有戦法を持つ。
 亡者の紅涙が出るかどうかは基本的に運頼みだが,石川五右衛門は無双乱舞で敵を倒すと必ず亡者の紅涙が出る固有戦法を持っており,組み合わせれば攻撃力アップのチャンスが増える。

 三国志の魏延と戦国の石川五右衛門は一見すると無関係だが,性能を見ていくとそこにはシナジーを見いだせる。こうした瞬間こそローグライトの醍醐味と言えるだろう。

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 ローグライトらしいランダム性があるため,リプレイ性は非常に高くなっている。同じ英傑を使っても,仲間を誰にするかでパワーアップの度合いやプレイ感,作れる役が大きく変わってくるため,どんどん英傑を解放して繰り返し遊びたくなるはずだ。

 こう聞くと,ローグライトに慣れている人は「使いやすかったり,役に関係ある英傑以外を解放するのは損になるじゃないか」と思うかもしれない。
 確かにローグライトというジャンルでは「強くなるために武器やパッシブを解放したはずが,ランダム出現の選択肢が増えて狙いのものを取りにくくなるため,かえって不利になる」という現象が起こりがちだ。

 しかし,本作ではそれに対するいくつかの対策が施されている。
 まず,解放するのは英傑(使用キャラ)であり,武器(攻撃方法)ではないということだ。
 基本的な敵を倒す操作方法は,自分が使う英傑に依存しているし,使用キャラはプレイが終わるまで変わらない。そして,総勢100人の英傑は1人解放するごとに全員のパラメータが少しずつ上がっていくので,底上げ効果は大きなものになる。

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 また,ステージ選択や武将が持つ「操作時特性」を駆使することで,ある程度狙いをつけられるようになっている。

 たとえば劉備の場合,「蜀の印を持つ英傑が出やすい」という操作時特性を持つので,操作キャラに選ぶだけでシナジーを狙いやすい。
 ステージには「風の印を持つ英傑が出る」「炎の印を持つ英傑が出る」といった特定の印が出るものがあるので,張飛を狙いたい場合は風,関羽が欲しいなら炎のステージを選べば,劉備の操作時特性も相まって狙った英傑が出やすくなるのだ。

 それでも出ない場合は,ランダム選出された英傑をリロールする「再選択」を繰り返すという手もある。再選択の回数は後述するスキルツリー「魂結の間」で増やせるため,やり込めば常に10回以上のリロール権を持ってゲームを始められる。

 自分の工夫で英傑を絞り込む手段が用意されており,“ピックアップガチャ”的な状態にできるわけだ。

このルートを選ぶと,「技」の印を持つ英傑が出現する。合わせて英傑のリロールも使えば,絞り込むことが可能だ
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 ゲームを始めたばかりのころはクリア後のルートを気分で選んでいた筆者だが,今では手持ちの印と次のステージで出る英傑をじっくり見比べたうえで進むようになっている。作りたいビルドを考えつつ,どの英傑ガチャに張り込むかを選ぶような感じで楽しい。

 召喚スロットに割り振って召喚技を出してもらえる英傑は6人だが,これ以外の英傑は「サポート英傑」として仲間に加えられる。

 サポート英傑たちは召喚技と固有戦法は使えないものの,印によるパワーアップ効果は有効だ。召喚スロットに割り当てる英傑はステージが終了した際に再編成できるので,状況に応じて召喚枠を入れ替えよう。

 ステージを進めて英傑が増えれば,強力な固有戦法が20個ほど同時に発動できることも珍しくないはずだ。

左が「サポート英傑」枠。右が召喚枠に入れた英傑。スポーツで例えるならスタメンと控え選手といったところか
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 どうすればいいのか分からないという人は,最適な組み合わせをエンマが選んでくれる「エンマのおすすめ編成」を活用したり,単純に「戦闘力」の値が大きくなるように選んでもいい。
 もし,おすすめ編成が物足りないと思ったら,それはプレイヤーが“沼”の入り口に立ったということ。思い思いのビルドを試して沼に浸かろう。

英傑が揃ってくると,一気にたくさんの固有戦法や召喚技強化が発動する。クリア時には20個ほどの固有戦法が使えることも珍しくない。しかし,固有戦法を発動できるのはレギュラー組のみ。取捨選択が問われる
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全ステージをクリアしても,戦いは終わらない。高難度への挑戦や,ユニーク武器集めが待っている


 ステージを進んだ先に待ち受けるボスとの戦いは,アクションゲームとしての色合いが濃いものとなっている。
 ボスは普通に攻撃されてものけぞらないうえ,広範囲で高火力の攻撃を持つため,ゴリ押しはできない。敵の行動パターンを覚えて,攻撃を避けつつ,技の隙に反撃を叩き込む,丁寧な立ち回りが必要だ。

地獄の特定階層ではボスが待ち受ける
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 ボスは「障壁」というバリアのような特殊ゲージで身を守っており,攻撃を当ててこれをゼロにしない限り体力を減らせない。
 障壁を砕くとボスはダウンし,攻撃のチャンス。シリーズお馴染みの連続攻撃「無双乱舞」「無双奥義」や,仲間英傑たちがクールタイムを無視して召喚攻撃を繰り出す「一斉召喚」で体力を奪おう。

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 ボスはしばらくすると立ち直ってしまい,障壁ゲージも復活する。障壁があるうちは攻撃を避けることに集中し,ダウンさせたら最大ダメージを叩き込む,メリハリのあるバトルを楽しめる。

 うまくビルドがハマれば,ダウンを奪ってからそのまま体力すべてを奪うことも夢ではない。アクションとローグライトのビルド要素の両方で戦うゲームなのだ。

 晴れてボスを倒せれば,特殊な効果を持つ「遺宝」が手に入る。「特定の敵に対する攻撃力が上がるが,防御力は下がる」「最大HPが上がるが,素早さは下がる」「ショップで安く買い物できる」など,いろいろな効果の品がランダムで出現するため,うまく使ってパワーアップにつなげよう。

「一斉召喚」は仲間の英傑が次々と出現し,召喚技を使ってくれる
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 ゲームオーバーになるか全ステージをクリアできれば,手に入れた業蛍火を持ち帰り,スキルツリーである魂結の間で英傑や特殊効果を解放できる。
 劉備,関羽,張飛のように関係性が深い英傑たちを解放すればレベル上限が上がり,特殊効果の中にはチャージ攻撃の最中でも英傑を召喚できる「クイック召喚」など役立つものも多い。

孫堅,孫策,孫権を全員解放するとレベル上限が上がる。こうした組み合わせはほかにも存在し,能力を底上げできる
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 全ステージをクリアしても戦いは終わらない。「踏破レベル」を上げて強い敵に挑めば,より多くの報酬を手に入れられる。そして,ステージクリア時の宝箱から各英傑専用の「ユニーク武器」が出るようになり,手に入れれば2つ目の操作時特性が開放されてさらに強くなる。

「踏破レベル」を上げると,さらに手ごたえのある敵と戦える
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 ユニーク武器は100人の英傑全員にあり,集めるだけでもかなりのボリュームだ。業蛍火で買うという手もあるが,なかなか高額なため,宝箱狙いと蓄財を並行して進めていくといいだろう。

「ユニーク武器」が宝箱から出現。獲得すると英傑の新たな特性が解放される
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 無双アビスは,無双シリーズ×ローグライトという,ありそうでなかった組み合わせによる,インフレ感を存分に楽しめるタイトルだ。

 ローグライトゲームでは,キャラクターや武器,スキルなどのボリューム感が大事であるため,まずは現時点でできているものを実装した状態でアーリーアクセスをはじめ,そこから物量を増やしていく作品も多い。

 しかし,本作では100人の英傑と召喚技,固有戦法が用意されている大ボリュームの完成形がいきなり楽しめる。
 また,前述したように,要素を解放した数が増えてもプレイが不利になりにくいようなシステムや,多くのサポート英傑枠による加速するインフレなど,ローグライトとしての面白さを追求したデザインがなされているのも興味深い。

 低価格のローグライトタイトルを初めてリリースするとは思えないほどジャンルへの理解が深く,完成度はかなり高いと言える。

 ちなみに,筆者はこうしたローグライトアクションゲームが好きで無双シリーズのファンでもあるため,両者を掛け合わせた本作が深く刺さり,テスト用のビルドながらプレイ時間はすでに20時間を超えている。無双シリーズのファンにもローグライトゲーム好きの人にも,ぜひお勧めしたいタイトルである。

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●無双アビスの沼にはまるための序盤のアドバイス

 老婆心ながら,おまけとして序盤のアドバイスを記載しておこう。

・英傑を解放して印を集めよう。目指すはオニガシラ討伐

 ゲームを始めた直後は,何をすればいいかが分からない五里霧中の状況だろうが,まずは新しい英傑をどんどん解放して印を集め,力や速といった基本的な印を集めてパワーアップすることを理解するといい。

 また,三国志の英傑と戦国の英傑は操作感が若干違うので,確かめておこう。特に戦国の英傑は神速攻撃で大きく移動できるので,攻撃だけでなく回避手段としても使える。

 そして,ゲームの最初の壁となるのが,第一のボス「オニガシラ」である。オニガシラはとにかく攻撃力が高く,火力を求めてチャージ攻撃の後に召喚技を出すこと“だけ”を繰り返していると,隙を突かれて強力な一撃を叩き込まれてしまうだろう。

 なので,召喚技は「相手に隙があるなら出す」くらいのスタンスで大丈夫だ。とにかくオニガシラの背後を取って殴りつつ,動きがあるようなら回避で離れよう。
 ちなみに,天井にはランプが吊り下げられているが,英傑が下にいると落下し,しばらく炎が燃え盛る。オニガシラをおびき寄せてダメージを与えてみるのもいいだろう。

ボスの攻撃時は紫色の予兆が表示される
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・まずは劉備を解放してみよう

 英傑は好みで解放していってもまったく問題ないが,ツリーの左端にいる劉備を狙ってみるのもおすすめだ。
 劉備を操作する際には,シナジーのある蜀の英傑が出やすくなるし,劉備を使って関羽と張飛を揃え,「桃園の誓い」を発動させれば,3人の攻撃力が倍になるため,かなり先に進みやすくなる。

 また,張飛や関羽の召喚技を強化するため,力や猛将といった印の英傑を解放したり,仲間にするのもいいだろう。同じ印を集めてパワーアップし,お題の英雄を揃えて召喚技強化や固有戦法を発動させるというのは本作の基本にして面白さの根源だ。
 こうした部分を理解すれば,面白さが急加速していくので,まずはここを目指してみるのがおすすめだ。

関係性の深い英傑を集めると,自然と固有戦法が発動する。「おねね様の一喝」は,ねねとともに秀吉など縁の深い英傑が同時に出現して召喚技を出す。五虎大将の豊臣版だが,こちらは人数が少ないため狙いやすい。このほか,猛将のクールタイムを軽減する「かかれ柴田」,「織田」の印が多いほど無双乱舞のゲージが増えやすくなる「槍の又左」など,固有戦法の効果はさまざまだ
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●平田幸太郎プロデューサーによるコンセプトビルド

平田幸太郎氏(無双アビスプロデューサー)
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 最後に本作のプロデューサーである平田幸太郎氏によるコンセプトビルドの解説と動画を3つ紹介しよう。無双アビスのゲーム性やビルドを目指す際の参考にしてほしい。


■回避しているだけで敵が倒れていく氷炎ビルド


 状態異常を伝播させる固有戦法を使って,一度敵を状態異常にすることで広範囲にダメージを与えられるビルド。さらに,堅の印を10個集めると「猛進」の効果により,回避時に属性攻撃を与えられるようになるため,回避しているだけで敵が倒れていく。

王異 敵を氷結状態にすると,一斉召喚ゲージが溜まる
司馬懿,周瑜 司馬懿は敵を状態異常にすると周囲の敵を氷結状態にする。周瑜は敵を炎上状態にすると,周囲の敵を炎上状態にする
夏侯淵,孫堅 状態異常(夏侯淵は氷結,孫堅は炎上状態)の敵を攻撃すると,周囲の敵にダメージを与える爆発が発生する
石田三成 固有戦法により,氷結状態の拘束時間を延長する
島左近 氷結時間の敵を攻撃することで一斉召喚ゲージが溜まる
堅の印を10個 「猛進」の効果により,回避時に触れた敵に属性攻撃を行えるようになる

■ねねを使って豊臣の英傑を無限に召喚するビルド


 英傑召喚時に印「豊臣」を持つ英傑も一緒に召喚するねねの固有戦法を利用したビルド。竹中半兵衛の操作時特性や遺宝を活用し,ねねの召喚待機時間を0にすることで,6人の英傑をずっと召喚し続けられる

竹中半兵衛 固有特性で陣形スロットボーナスを上昇させ、召喚のダメージをアップ。さらにユニーク武器を取得すると,英傑の召喚待機時間を短縮する能力を得られる
ねね 自身が召喚されたとき,印「豊臣」を持つ英傑を同時に召喚できる固有戦法を持つ
豊臣秀吉 印「豊臣」持ち。印「織田」「豊臣」を持つ英傑の召喚待機時間を短縮させる
直江兼続 印「豊臣」持ち。印「上杉」「豊臣」を持つ英傑の障壁へのダメージがアップするので,欠かせない
黒田官兵衛 印「豊臣」持ち。印「豊臣」を持つ英傑の状態異常付与率と属性攻撃をアップさせる
藤堂高虎 印「豊臣」持ち。召喚技の攻撃力が高く,印「豊臣」持ちの火力要因
石田三成 印「豊臣」持ち。固有戦法により,氷結状態の拘束時間を延長する
松風,赤兎馬 遺宝。召喚待機時間を短縮させる。どちらかひとつでOK

■乱れ光弾ビルド


 乱れ光弾持ちを揃えたビルド。乱れ光弾は単独でもかなり強い召喚技となっている。

姜維 ユニーク武器で陣形のスロットボーナスを上昇できる。竹中半兵衛も同様の能力を持つため,代用可能
祝融 乱れ光弾系召喚技の攻撃力を上昇させる固有戦法を持つ
乱れ光弾持ちの英傑 乱れ光弾持ちは祝融を含めて6人しかいない(伊達政宗,呂玲綺,荀彧,袁紹,孫権,祝融)ので,所持している英傑をセットしよう

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