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「ウォーリーをさがせ!」といえば,たくさんの人でごった返す風景が描かれたイラストの中から,赤白ストライプのメガネ青年を探し出す絵本。この記事を読まれているみなさんも,1度くらいは目にしたことがあるのではないでしょうか?
一応補足しておくと,「ウォーリーをさがせ!」はイラストレーターのマーティン・ハンドフォード氏によってイギリスで出版され,世界的なベストセラーとなった絵本の名作です。
もちろん日本でも大ヒットしまして,ボードゲーム化もされました。それが今回「昭和・平成レトロボードゲーム大百科」で紹介する「タイムトラベラー ウォーリーをおえ!! ゲーム」です。
タイトルに「タイムトラベラー」とついていることから分かるように,このボードゲームでは,さまざまな時代を行き来することになります。まず5種類のアイテムを見つけて,さらにウォーリー(正確にはゴールデンウォーリー)を捕まえ,最後に時代ごとの本5種類を見つけるという,かなりやることが多いゲームでもありますので,その流れを紹介しましょう。
ウォーリー絵本の世界観を
いい感じにボードゲーム化
ということで,まずは恒例のパッケージですが,タイトル下にウォーリーがコーヒー片手にスタンディング。背景にはあのおなじみの人混みイラストが描かれ,さらにそこから伸びる矢印によって,さまざまな時代に行きますよ感がヒシヒシと伝わってくる箱絵となっています。
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そしてゲーム盤は,さすが絵本が原作ということで,広げる前の状態が絵本仕様になっています。なかなか粋です。
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いざ広げると,内側(タイムゾーン)と外側(アウトゾーン)の2層構造。なお,内側の周回ルートは各時代が本のページのようにめくれる,かなり特殊な仕様になっており,これによって,さまざまな時代へのタイムトラベルを表現しています。
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ということで,ゲーム開始にあたっての準備ですが,このゲームの最大プレイヤー数は5人。タイムトラベルできる時代も,「石器時代」「古代エジプト時代」「戦国時代」「海賊時代」「宇宙時代」と5つが用意されていて,各プレイヤーはそのうちのどれか1つの「時代カード」を受け取ります。
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また,その時代と同じ色の「プレイヤーチップ」を,外側のアウトゾーンのスタート地点に置きます。これが最初のプレイヤーコマです。
「『最初のコマ』って何?」とお思いでしょう。このゲームでは,記事の冒頭で紹介したように3つのミッションをこなす必要があるのですが,その2つ目をクリアするすると,ようやくプレイヤーがウォーリーになります。
じゃあ,最初はいったい何なんだ!? って話なんですが,それに関する説明は一切なく,とにかくまずは謎の存在「プレイヤーチップ」として,ゲームを始めることになります。
そして,盤上の赤マスや青マスに止まったときに引く「赤カード」「青カード」,さらにゲームで集める「アイテムチップ」「ウォーリーコマ」「ブックコマ」もゲーム盤の横にまとめて置きます。最後に,のちほど捕まえることになるゴールデンウォーリーのコマを内側のタイムゾーンのスタートマスにセットしたら準備完了です。
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自分はいったい何者なのか!?
それはさておき,5つのアイテム集め
さて,ゲーム開始と同時にチェックするのが,自分の時代カードです。「アイテムA」の欄に,時代ごとに異なる5つのアイテムが描かれていて,まずはこれを集めることが最初のミッションとなります。
自分の番が来たらルーレット盤を回して,針が示した青地に白の数字だけプレイヤーチップを移動させます。わざわざ「青地に白の数字」と書いたのには理由がありまして,このルーレットには赤地に白の数字も書かれているからです。こちらはタイムゾーンにいるゴールデンウォーリーが移動する数となります。
つまりこのゲームでは,自分の番のルーレットで自分のプレイヤーチップとゴールデンウォーリーの両方を動かすことになります。
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自分のコマであるプレイヤーチップの進め方から説明しましょう。ルーレットで出た目の数だけアウトゾーンのマス目を右回りに進み,アイテムが描かれたマスに止まれば,そこに描かれた自分の時代のアイテムチップを入手。自分の時代カードの「アイテムA」の欄の上に置きます。
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ただし,ルートにはアイテムをなくすマスも存在するので,そう簡単には揃いません。それをフォローするものとして「ルーレット」マスがあり,ここに止まれば再度ルーレットを回して,運が良ければ,その時点で不足しているアイテムが手に入ります。もちろん,逆に失うこともありますが……。
青地に「カード」と書かれたマスに止またら,青カードを引きます。青カードの半分くらいは「タイム・トラベル・カード」になっており,これが出たら自分の時代カードの「タイム・トラベル・カード」と書かれたスペースにストック。これはアウトゾーンの角のマス(コーナー)に止まったときに使用します。
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いよいよタイムトラベル
タイムゾーンはボーナスステージだ!
さて,「タイム・トラベル・カード」を1枚以上持った状態で角のマスに止まったら,いよいよタイムトラベルです。ここで再びルーレットを回し,ルーレット盤の一番外側に書かれた時代がトラベル先に決定。ゲーム盤のページをめくって時代を合わせ,そこからは内側のタイムゾーンを進んでいきます。
タイムゾーンのメリットは,アイテムを取得できるマスが圧倒的に多いことです。「アイテム」と書かれたマスでは,自分が所持していないアイテムがひとつ手に入ります。また,「時代アイテム」と書かれたマスに止まり,その時代が自分の時代カードと同じであれば,そこでもアイテムがもらえます。
さらに赤地に白で「カード」と書かれたマスで引く赤カードでもらえるアイテムも多めと,とにかく大盤振る舞いなので,なんとかここにいる間に5つのアイテムを集めたいところです。
そんなタイムゾーンですが,ここにいられる時間はそれほど長くありません。というのも,ここでは先ほどルーレットのところで紹介したゴールデンウォーリーが常に移動してまして,このゴールデンウォーリーが「タイム・トラベル」マスに止まると,そこで再度ルーレットを回し,針が示した時代のページに移動するのです。
このとき,自分も8つある「タイム・トラベル」マスのどこかにいれば,一緒にタイムトラベルできるのですが,そうでない場合はページをめくられたときにその時代に留まれず,アウトゾーンに戻されてしまいます(アウトゾーンのどこになるかは,ゴールデンウォーリーがいるマスの色によって決定)。そこからは,またアウトゾーンでのアイテム集めです。
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なお,タイムゾーンに入るもう1つの方法として「『時代カード』特典」があります。これは自分の持っている時代カードと,いまページとして開かれている時代が同じときに限り,タイム・トラベル・カードがなくても,アウトゾーンの角にあるマスからタイムゾーンに入れるというもの。
ただ,先に書いた通り,ゴールデンウォーリーは常に移動して時代も切り替わっていくので,タイミングを逃してしまうことも。なかなか難儀な方法となります。
アイテムは集まった
ゴールデンウォーリーをつかまえろ!
なんとか自分の時代カードにアイテムを5個集めたら,最初のミッションは完了。次はいよいよゴールデンウォーリーを捕まえる第2ミッションに突入です。何度か書いたとおり,ゴールデンウォーリーはタイムゾーンの中を常に移動しているので,先ほど説明した方法でプレイヤーもタイムゾーンへ。
あとはひたすらゴールデンウォーリーを追いかけ,捕まえる! ここでいう「捕まえる」とは,ゴールデンウォーリーと同じマスにピッタリ止まることです。追い抜いたり,追い抜かれたりでは捕まえたことにはなりません。
ただし,誰かの番のときに動いたゴールデンウォーリーが,自分と同じマスに入ってきたときは捕まえたことになります。なのであっさり捕まえられることもあれば,延々と追いかけっこが続くこともあります。まさに運ゲー。
これも先ほど書きましたが,タイムゾーンは次々に時代が変わり,そのときに「タイム・トラベル」マスに止まっていなかったら,アウトゾーンに出されてしまいます。タイム・トラベル・カードがなくなったら,青カードを引いて補充することになりますが,青カードの中にはアイテムを失うカードも含まれているので,場合によってはアイテム集めからやり直しという恐ろしいループへ……。ゆえに,ゴールデンウォーリーを捕まえた瞬間は本当に感動モノです。
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そしてプレイヤーはついに謎のプレイヤーチップからウォーリーのコマにチェンジ! 念願のウォーリーになったら,もう無敵です。アウトゾーンに出されてアイテムを失うマスに止まっても,アイテムは失いません。つまりミッション1,ミッション2に戻されることはありません。
筆者的にはもうここで「ウォーリーになれました,めでたしめでたし!」で終了してもいいんじゃないかと思うんですが,ここからさらに第3のミッション,本集めが始まります。
各時代の本を集めよう!
そしてまさかの争奪戦!?
ここからは第3のミッション,各時代の本集めとなります。なおウォーリーになったプレイヤーは,タイム・トラベル・カードなしでも,アウトゾーンの角にあるマスからタイムゾーンに入れます。そして,アイテム集めのとき同様,アイテムのマスと(自分の時代であれば)時代アイテムのマスで本をゲット。手に入れた本は時代カードの「アイテムB」の欄に並べていきます。
ただし,本にはもう1つの入手手段があります。それはほかのプレイヤーのウォーリーから奪うこと。そう,これまで厳しい道のりながらも穏やかにプレイしてきましたが,ここからプレイヤー同士の争奪戦が解禁されます。自分が持っていない時代の本をほかのプレイヤーが持っていれば,そのプレイヤーと同じマスに止まるだけで奪えるのです。
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……と,最後の最後でやや血なまぐさい展開になりますが,そんな争奪戦を潜り抜けて,5つの時代の本をすべて揃えたプレイヤーの勝利となります。
ルーレット次第の運ゲー要素も強いのですが,アウトゾーンを使うかタイムゾーンを使うかといったコース選び,本集めの争奪戦など,戦略的要素もなきにしもあらずな感じのボードゲーム。よかったらプレイしてみてください。
なお,今回紹介した「タイムトラベラー ウォーリーをおえ!! ゲーム」は筆者が経営している「Book CAFE ヨミヤスミ」のイベント「8時だョ!レトロボードゲーム」にてプレイできますので,よかったらご参加ください。
■■Book CAFE ヨミヤスミ■■
京王線の京王多摩川駅から徒歩6分ほどの場所にあるブックカフェ。1980〜90年代の本や雑誌,漫画に加えて,パソコン雑誌やゲームブックなども揃っています。
毎週末開催されるイベント「8時だョ!レトロボードゲーム」では,本連載で紹介したものをはじめとしたレトロボードゲームをプレイできますので,下記のイベントサイトでお申し込みのうえ,ぜひご来店ください。
公式サイト:https://sites.google.com/view/yomiyasumi
公式イベントサイト:https://sites.google.com/view/yomiyasumi-8jidayo
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