道がなければ橋を架ければいいじゃない。物理シミュレーションパズル「Bridge Constructor+」（今日から始めろApple Arcade #42）

　「Apple Arcade」は，Appleが月額900円（税込）／年額6000円（税込）でiPhone / iPad / Mac / Apple TV / Apple Vision向けに提供している，ゲームのサブスクリプションサービスだ。
　この連載では，広告やゲーム内課金なしでプレイできるタイトルが現在200種類以上配信されているこのサービスの中から，4Gamerがチョイスしたタイトルを紹介していく。

　第42回では，橋を架けるシミュレーションパズル「Bridge Constructor+」を紹介する。

「Bridge Constructor+」

リリース日：2022年2月4日
配信元：Headup Games
開発元：ClockStone Software
対応端末：iPhone / iPad / iPod touch / Mac / Apple Vision
ゲームパッド対応：×

オススメポイント
1.頑強な橋を作るというシンプルで奥深い題材
2.物理シミュレーションとパズルのいいとこ取り
3.便利なヒント機能や自由な橋を作り放題

「Bridge Constructor+」ダウンロードページ

　人々が暮らしていくためには，インフラが必要だ。電気，ガス，水道，そして現代ではネット回線も必須インフラといっていいかもしれない。
　そうしたインフラの中でも，古代から欠かせない存在なのが道路。とくに，川や渓谷によって隔てられた地域同士をつなぐ“橋”は非常に重要なものだ。本作では，そんな橋をいかに頑強に建築していくかを体験できる。


　ルールはシンプルで，限られた資材と予算で橋を架けて，車や電車といった乗り物を無事に向こう岸まで渡らせることが目標だ。
　橋の強度が足りなければ乗り物の重み，あるいは自重で崩落してしまうので，そうならないよう，いかに少ない資材で強度のある橋を作れるかを試行錯誤するのが醍醐味。各種プラットフォームで展開している古典的人気シリーズなので，一度は目にしたことがある人は多いだろう。

　ゲームの流れとしては，まずは設計画面で予算内に収まるよう資材を選んで橋を施工。次に物理法則が作用するシミュレーションモードに切り替え，乗り物をゴールまでたどり着かせることができればステージクリアとなる。

画面右側にある資材を選んでステージに配置。画面上部の予算内に収める必要がある

　シミュレーションモードでは物理演算が用いられ，橋のどの部分に応力（重さ）がかかっているのかをリアルタイムで認識できる。
　橋の強度が十分でなければ，乗り物を通すどころか，自重で崩れてしまうことも。両モードを行き来しながら，「ああでもないこうでもない」と頭を悩ますのが楽しく，また正解が1つではない奥深さを感じられる。

応力（重さ）がかかっている場所ほど赤く表示される。かかりすぎている力をどう逃がす構造にできるかが解決のカギ

　橋を作るための資材は，木材や鋼材，コンクリート柱，ワイヤーなどがある。木材は安いが強度がイマイチ，コンクリート柱は特定の箇所にのみ建てられるなど異なる特性を持っている。それぞれの素材の強みを理解して，崩れない橋を建てる必要があるわけだ。

橋が完成したら乗り物が通れるかを確認。より重さのあるものを通すほど高得点が得られる

　物理法則と聞くと難しそうに感じるかもしれないが，ほぼ正解を提示してくれるヒント機能や，資金や資材が使い放題になるモードも用意されていて，自由に橋を建てることもできる。
　後半のステージはまっとうにクリアしようとするとかなり手強いが，これらの機能を使えば，手軽に達成感を味わえる。

豊富にあるステージはバラエティ豊か。中には急勾配やウォータースライダーなんてステージも。ウハウハザブーン！

　近頃「社会に出たら理科は不要」という調査結果が話題となった。その是非についてはさておき，ゲームを通じて好奇心や知識欲を刺激されるのは悪くない体験だと思う。
　橋という身近な題材で，なぜ？　どうして？　の気持ちを持てる本作は，老若男女へと広く「今すぐ遊べ！」とオススメしたい。

橋がどうしてこの形なのかを遊びながら学べる。トラス橋やアーチ橋，吊り橋なんて単語を理解できるようになったら一人前かも

「Bridge Constructor+」ダウンロードページ

Apple Arcade：月額900円（税込） / 年額6000円（税込）
Apple One：月額1200円（税込）
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