![]() |
![]() |
戦場を生き延びた一匹の探偵ジャック・ペッパーのもとに舞い込んだ,ありふれた失踪人捜し。
だがその糸の先には,腐敗した警察と巨大な陰謀の闇が待ち受けていた。
本日は,ポーランドの開発スタジオFumi Gamesが手掛ける「MOUSE:やとわれの探偵」を紹介しよう。
本作は1930年代のラバーホースアニメーションを題材にしたFPSだ。プレイヤーは元戦争英雄にして現在は私立探偵を営むネズミのジャック・ペッパーとなり,腐敗の蔓延する街マウスバーグで一件の失踪事件を追ううちに,誘拐と殺人が絡み合う巨大な陰謀へと足を踏み入れていくこととなる。
![]() |
本作の特徴は,見た目の可愛らしさとゲーム内容の硬派さとのギャップにある。手描きの白黒カートゥーンという絵面に反して,中身は銃弾が飛び交う本格的なブーマーシューターであり,さらに証拠集めや関係者への聞き込みを行う探偵モノとしての骨格まで併せ持つ。
![]() |
このちぐはぐな要素をコミカルな調子のまま同居させているところに,Fumi Gamesならではの作家性がはっきりと表れているといえるだろう。
手描きの1930年代カートゥーン
![]() |
最初に目を奪われるのは,やはり徹底したビジュアルへのこだわりだ。ラバーホースアニメとは,キャラクターの手足がゴムホースのようにぐにゃりと曲がる,古典カートゥーンの代表的な表現のこと。
本作では武器もキャラクターも背景オブジェクトも,すべて一コマずつ手描きで作られており,銃の発射や敵の倒れるモーションひとつとっても当時のカートゥーンそのものの味わいだ。
白黒の画面でありながら情報が潰れずに読みやすく,次に向かうべき方向や敵の位置が瞬時に把握できる設計になっている点にも感心させられる。
ブーマーシューター直系のガンプレイ
![]() |
見た目の愛嬌に反して,戦闘は近年のレトロFPSリバイバルを踏まえた本格派のブーマーシューターである。
立ち止まっていればすぐに蜂の巣にされるため,壁走りや二段ジャンプ,グラップリングフックを駆使して常に動き続けなければならない。
武器についても,マシンガンやショットガン,ダイナマイトなど,古典的な火器に漫画的なアレンジを加えた武器群が揃い,アップグレード要素も豊富に用意されている。探索中に登場する鍵開けの場面では,ジャックが自身の尻尾を鍵穴に差し込んでピッキングするというチャーミングな演出も見られる。
「MOUSE:やとわれの探偵」は,時代性を取り込んだ手描き表現と硬派なFPSアクションを一枚絵のように融合させた意欲作だ。「Cuphead」のビジュアルに心を奪われた人や,古き良きブーマーシューターを少し変わった表現で遊びたいプレイヤーにはまず刺さるだろうし,ハードボイルドなノワール探偵劇が好きな人にもおすすめできる。
一癖あるインディーFPSを探しているなら,ぜひマウスバーグの路地裏に足を踏み入れてみてほしい。























