企画記事
4Gamerの年末恒例企画「ゲーム業界著名人コメント集」。166名が振り返る2024年と新年への抱負を語る
声優
磯村知美
代表作:BLAZBLUEシリーズ(マコト)、メタファー:リファンタジオ(リナ)、「Wonderland Wars」(マメール)、「ペルソナ5」(東郷一二三)「メタファー:リファンタジオ」でしょう!8年待った甲斐がある面白さ!アトラス的なファンタジーとはこういう事なのか!と色々な意味で感じます。アトラス35周年作品としてもファンが喜ぶ要素が満載です。
今はストーリー中盤過ぎたぐらいなのかな?という所なので早くクリアして「人が、自身の抱える不安に正しく向き合えさえすれば、少なくとも一歩は先へ進める」という作品に込められたメッセージを受け取って生きる糧にしたいです。
「ユニコーンオーバーロード」もSRPGが苦手な私でも楽しいと感じるタイトルでした。ヴァニラウェアさんの狂気のグラフィックが冴え渡り、各種の癖にも対応していてニッコリです。これが製作期間10年の熱量…!
インディーズでは「未解決事件は終わらせないといけないから」がアドベンチャーゲームを視覚的にも楽しませてくれるシステムでタイトルの付け方も素晴らしいなと思いました。
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
水曜日のダウンタウン「名探偵津田」ですね!犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリで、ドッキリだと気づいても犯人を見つけるまでは絶対に終わらないという新感覚ドッキリ企画なのですが、回を重ねるにつれて規模や伏線が凄い事になっています。ミステリーとしても楽しめるし、探偵がお笑い芸人のダイアン津田さんという人選によって思いもしない笑いもあり、ひと粒で二度美味しいコンテンツなんです!あと「電気イスゲーム」もおススメです…。
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
漫画家のさかめがね先生です。「憂鬱くんとサキュバスさん」が憂鬱の表現とギャグのバランスが絶妙で楽しく拝読させて頂いていたのですが、「Vtuber草村しげみ〜遠くに行ってしまった気がした推しが全然遠くに行ってくれない話〜」がまた違った切り口で面白いのです…!特にしげみちゃんの視聴者のコメントは「あるある!」を通り越して「見たわ!」となる位の解像度。あんな秀逸な視聴者コメントを1人で生み出せるなんて…さかめがね先生、恐るべし。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
今回挙げさせて頂いた「メタファー」と「ユニコーンオーバーロード」は製作期間が長いので両作品ぐらいの衝撃を受けるタイトルに今後どれだけ出会えるのか自分の寿命を気にするようになってきました!!!
ゲーム機やPCの性能が上がって素晴らしい表現が可能になった反面、名作と言われるような作品にする為には年月やコストを掛けなければならない環境になってしまったのは、いちユーザーとしてちょっと不安だったりします。ドットの作品とか好きなんですけど、そういった作品やお手軽な作品はインディーズで出したらいいじゃん、という単純な話でもないような気がしているのですが考え過ぎですかねぇ…?そういったタイトルでも売れるなら企画が通るんじゃないか説の元に1作品でも多く面白いタイトルを皆さんと共有して、ちょっとでも売り上げに貢献出来たらいいなぁなんて思っています。
2025年に向けての抱負が業界に物申すみたいになってしまいましたので気を取り直しまして…2025年3月2日(日)に開催される「ユニコーンオーバーロード オーケストラコンサート」のMCをさせて頂きます!生演奏の迫力を是非体感して欲しいです!ベイシスケイプさんの曲はいいぞ!あとは私が声優として出演させて頂いた作品のリメイクなどが発表されていますのでそちらも是非チェックしてみて下さい!2025年も素敵なゲームライフを!
声優
岡本信彦
代表作:「僕のヒーローアカデミア」爆豪勝己8番出口、8番のりばです。
配信で人気が爆発したゲームだと思います。
ただ駅の通路や電車の車両から違和感を見つけて脱出するというゲームなのですが、やってみると時間を忘れて夢中でやってしまいます。
全クリまでも大体1時間ぐらいなので、とても遊びやすかったです。
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
地面師たちです。
みんなが面白いというので見てみたのですが、テンポもよく一瞬で全話見られるぐらい、面白かったです。
キャラクターたちも個性豊かでハリソンの物真似をついついしてしまう方もいるのではないでしょうか。
飲み会にいっても違う卓から「もうええでしょう」と聞こえてきたので、社会現象レベルで今年1番流行ったコンテンツだと思います。
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
佐久間大介くん。朗読劇で一緒だった際に衝撃を受けました。
本人の持つコミュニケーション能力も高く、声優の芝居にも意欲的で前向き。稽古のたびに進化していくのを目の前で見ていました。
声質もマイク乗りがよく、完全にギフトだと思います。
努力する才能マンを間近で見ることができて僕自身も良い刺激になりました。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2025年は僕のヒーローアカデミアのファイナルシーズンとなります。約10年間、爆豪勝己というキャラクターを考え続けました。そして叫び続けました。
ここまで命懸けで叫ぶキャラクターにはなかなか出会えないと思っています。ゾーンのようなものを経験できたのも貴重な経験でした。
他のアニメも含めてにはなりますが、誠心誠意作品に向き合って最高のパフォーマンスをできるよう頑張りますので、出演作品を見ていただけたら幸いです。
作編曲家、ベーシスト
川村 竜
代表作:SQUARE ENIX JAZZロマサガ2,ドラクエ3
それぞれ自分の青春時代の作品のリメイクですが、昔心を奪われた作品は今でも色褪せないという感動とともに「今」の作品でみんなの心を奪わなければいけないという使命感を強く刺激され、身の引き締まる思いでした。
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
コミック「平和の国の島崎へ」
我々が思う「普通」の尊さを考えさせられます。
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
OdencatのDaigoさんとRyotaさん、そしてコンポーザーの浦谷さん。
メグとばけものをプレイさせて頂いてストーリー、音楽の織りなす世界観にヤラれました。
来年は「メグとばけものコンサート」にベーシストとして指名を受け、光栄の極みです。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
今年のゲーム関連のお仕事納めはロマサガRSの新曲「繭姫」の編曲でした。
自分がプレイしていたゲームのシリーズに関われるのはいつも心から幸せを噛み締めています!
来年も沢山の作品で皆さんに喜んでもらえるよう頑張ります!
あとコラムの書籍化狙ってるのでみんな応援してね!
作曲家
菊田裕樹
代表作:聖剣伝説 VISIONS of MANA(回答なし)
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
(回答なし)
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
実は昨今、漫画も読まず映画も見ず、あまりゲームもせず、主にTwitchやゲーム配信やVTuber界隈を追っかけて見ているのですが、とにかく、赤見かるびから目が離せないわけです。個人勢として配信開始から数年、うるさいなあ、の炎上を含め紆余曲折しつつ、日を追うごとに人気が高まって、同接視聴者も増え、出演イベントも増え、このごろではキャラクターグッズも瞬時に売り切れるほどなのに、実はまだ誰も赤見かるび本人に会ったことがないのです。これが芸能界ならば不可能でしょうが、それがVTuberならありうるのだという驚き。配信関係者やイベントのスタッフや主催者やスポンサーですら、本当の彼女を知らないなんて、なんという21世紀的な現象でしょうか。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2024年に、開発スタッフ諸氏のご尽力のおかげで、聖剣伝説 VISIONS of MANAを発売することができましたが、2025年も、聖剣伝説関連でいろいろと楽しい企画に携われる予感がしており、僕も楽しみにしております、乞うご期待です。
シナリオライター/チームグリグリ取締役
祁答院 慎
代表作:コープスパーティーシリーズ・Death end re;Questシリーズ『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(PS5)
言わずと知れた超大作の何度目かのリマスター作品ですが、「III」に関してはFC版以来、“初めて”リメイク作品に触れました。思い入れのある作品なので、35年ぶりの再会に懐かしさがこみ上げます。一方で、リッチになった演出周りと今風の難易度調整に時代の推移とゲーム性のアップデートを感じ、感慨深い思いに浸ることが出来ました。現在は「III」も含めナンバリングタイトルの世界を体験できる、最新鋭の技術を詰め込んだシリーズアプリゲームも沢山あるので、叶うならさらに未来には、ドットではなくフル3Dでの完全リメイクなども遊べるとよいなと欲が出てしまいますね。
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』
観るタイミングを逃していた同作の総作画監督様によるアップデート版が公開されたので、喜んで鑑賞しました。ホラーとしてもミステリーとしても見事な作劇で、かつ鬼太郎くんの映画としてちびっ子はアクションを楽しめ、それでいて大人の鑑賞にも応えられる背景展開に唸ります。さらには水木しげる先生の原作へのリスペクトが山ほどこめられているので、パラレルな要素も含むどの原作作品にもスムーズに飛んで行ける、道しるべとも言うべき中継作品となっているのではないでしょうか。個人的には描かれるそれぞれの「父性」がとても眩しく、素敵に思いました。
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
9月に祁答院が座長を務めさせていただいた朗読公演【パレード・ホライゾン】で、お世話になった俳優の来栖 圭さんと、声優のブリドカットセーラ恵美さんには強力に心を揺さぶっていただきました。
お二人には子と母のキャラクターをお預けしたのですが、毎公演スタッフやキャストまで号泣させるほどの空気を展開して下さり、冥利に尽きました。
そして公演内の劇伴を作って下さった作曲家の濱田智之さん、挿入歌を作曲/歌唱して歌って下さったMoemiさん、メインテーマやエンディングを歌唱してくださった今井麻美さん、マガツノートの時から僕が全幅の信頼を寄せている小笠原 仁さん、そして桑原由気さん、白井悠介さん、新垣樽助さん、高塚智人さん、杉山里穂さんBANBANBAN 山本正剛さん、山本趣宇さん、北島瑞月さん、マフィア梶田さん。あの世界を構築してくださったすべての方に注目と感謝をしております。今後ともどうぞよろしくお願いします。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
本年はナンバリング最新作『コープスパーティーII Darkness Distortion』の制作に加え、アイディアファクトリー株式会社様のシリーズ最新作『Death end re;Quest Code Z』に、主に“ダブルデスエンド”シナリオの執筆で参加し、株式会社HIKKY様主催の世界最大級メタバースイベント『バーチャルマーケット2024 Summer』のJホラーワールド『籠岬村』にStoryWriterとして参加させていただき、更に方南町お化け屋敷オバケン様のイマーシブホラー演劇『スケアリストMORE OVER2024』に出演させていただくなど、学びの多い一年を過ごさせていただきました。また、株式会社LAM様と共に開催した朗読ショウ『パレード・ホライゾン』では主宰・脚本・出演を務めさせていただきました。沢山の方に助けられた一年だと感じております。皆様に感謝いたします!
来年に向けて、ゲームだけでなくさらに沢山のエンターテイメントを準備中ですので、どうぞお楽しみに!
そして、『祁答院のVtuber』ですが、見事5周年を迎えました。有難うございます。メドウィン(@Medwin_Toris)の中に入って、普段話せないゲーム制作の裏側、コープスシリーズの制作秘話(?)などを展開しているので、宜しければ『ホラーアカデミアン』(https://www.youtube.com/@HorrorAcademian)まで遊びにいらして下さい!
コープスパーティーII Darkness Distortion (C) Team GrisGris/MAGES. |
朗読ショウパレード・ホライゾン (C) 外道屋 |
Death end re;Quest Code Z (C) IDEA FACTORY/COMPILE HEART/NOW PRODUCTION Co., Ltd. |
バーチャルマーケット2024 Summer (C) HIKKY Co., Ltd. All rights reserved. |
音楽クリエイター
ヒャダイン
DQIII HD-2Dリマスター
40代歓喜のHD-2Dリマスターでした。周りでも最近ゲームをしていなかったおじさんおばさんがこぞってプレイしていてまるで同窓会のようでした。進化したグラフィックも素晴らしかったです。
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
Netflixオリジナル映画 シティハンター
みんなが眉を顰める大人気作品の実写化、という大きなハードルを見事なキャストとバジェットでクリアした作品でした。予算って必要だなと改めてしみじみ。
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
フィルムエスト にしい氏
最近の昭和レトロ再現ブームの火付け役だと思っています。友近さんと制作した二時間ドラマはシャレで作ったとは到底思えないクオリティ。ますます進むであろう温故知新ブームを引っ張っていってほしいです。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
最近記事では浮上しない私ですが元気に生きております。たくさん曲を出すのでよろしくお願いします。
タレント
結
代表作:4Gamer連載「結のほえほえゲーム演説」※祝・連載10年目突入!!「HD-2D版 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」
生涯で最も「冒険」を感じたゲーム。手探りの心細さが、好奇心に変わっていく瞬間がたまらなく好きです。4歳でファミコン版をクリアしてから繰り返し冒険に出かけていましたが、HD-2D版は初見プレイのような感動がありました。新しい転職ルートを試したり、秘密の場所やはぐれモンスターを探しまわったり。思わぬところでボスが追加されていて、完全に油断した状態で戦闘が始まったり……。私がおばあちゃんになったら、近所の子供たちに「ワシが子供の頃は、バシルーラでルイーダの酒場まで戻ったものじゃ……」と話すのが夢です。
「未解決事件は終わらせないといけないから」
毎年インディーズゲームを100本クリアしているのですが,今年のクリアは150本を超えました。今年のイチオシはやはり「未解決事件は終わらせないといけないから」ですね。物語の断片を繋ぎ合わせ、点と点が線になり、謎のパズルがぴたっとハマったときの爽快感といったらもう。
「ポケモンユナイト」
今年始めた「ポケモンユナイト」が楽しすぎて、気付いたらプレイ時間が1000時間を越えていました。ポケモンWCS2024『ポケモンユナイト』部門は最高にアツかったですね。来年こそはチームを組んで大会に出場したいです。
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
展示「行方不明展」
行方不明者の痕跡を集めた完全フィクションの展示会。様々な捜索願いの張り紙は、異常なまでに文字がびっしり書きこまれているものや、あまりにも不確かな情報のみで書かれているものなど、不気味なものばかり。それらを眺めていると行方不明者の人物像や、行方不明に至るまでの経緯について想像が膨らみます。展示の中では何度もフィクションであることが強調されるのですが、その理由は「ここで捜索されている人の存在は、捜索しても確認できなかった」というもの。そこでふと頭をよぎるのは「見つかっていないだけで、本当は存在するとしたら……?」という可能性です。これはフィクションだと何度も強調されることによって、本当にそうなのか?と疑問が生まれる……という不思議な体験でした。
今年一番良かったアニメは「響け!ユーフォニアム」3期です。これを語り始めるととんでもない量になるので割愛しますが、とにかく黄前久美子と高坂麗奈を生涯愛することをここに誓っておきますね……。映画は「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」と「HAPPYEND」が素晴らしかったです、後者は濱口竜介監督やエドワード・ヤン監督のような作品が好きな人なら絶対にハマると思うのでおススメです。そしてなんといってもにじさんじライバーの大型企画「にじGTA」が最高に面白かったですね。街中でライバー同士が偶然出会って会話する感じが、2018年頃の深夜に突然マイクラ雑談コラボが始まるアレを彷彿とさせてなんだか胸が熱くなりました。
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
「ファミレスを享受せよ」開発者である月間湿地帯のおいし水さん、漫画「ふつうの軽音部」原作者のクワハリさん、声優の上坂すみれさん、トラックメイカーの原口沙輔さん、ラッパーのひがしやしきさん、芸人の春とヒコーキさん、VTuberのバーチャルおばあちゃんさんに注目しております。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
ゲーム、アニメ番組のMC、ラジオパーソナリティーなど、楽しいお仕事に多く恵まれた年でした。今年は出演映画「彼女はなぜ、猿を逃がしたか?」(https://www.kanojohanaze-movie.com/)の全国公開があり、4Gamer読者の方と映画祭や劇場でお会いする機会も多く、とても嬉しかったです。
4Gamerの連載「結のほえほえゲーム演説」(https://www.4gamer.net/words/009/W00911/)は、お蔭様でなんと10年目を迎えました。この節目に新しいことにチャレンジしたい!という野望に燃えており、かつてないほど前のめりです。ゲーム作りや、ゲームのプロモーションのお手伝いなど、ご相談がございましたら公式サイト(yui-monogatari.com)の問い合わせフォームからいつでもお待ちしております。それでは今年もヨコオさんにバトンタッチしましょう。皆さま良いお年をお迎えくださいませ。
「肩書で遊ぶな」って言われたので、次回から真面目に書こうと思います。次回から。
ヨコオタロウ
代表作:「ドラッグオンドラグーン」シリーズ、「ニーア」シリーズ年末のインタビューでは「今年公開された作品で良かったものを」って言われる事が多いですね。多いって言っても、年末インタビューあるの4Gamerさんとファミ通さんだけなんですが。
自分は映画もゲームもあまり観ない上に、最新作を追いかけないので、「今年公開された作品」って言われても、なんかウンウン言いながら、無理やりひねり出したり、なんか、言い訳つけたりして過去作を挙げてるんですけど。てか、みなさんすごい。よく遊ぶ時間ありますね。尊敬します。
あ、そういえば、遊んでないですけど「パルワールド」のキャラデザはポケモンそっくりで衝撃を受けました。賛否両論ありますが、あそこまで既存ヒット製品に似たデザインを出すのは、これまでの日本のゲーム業界ではあまりなかった気がします。いや、探せば多分あるんでしょうけど。まあ、巨大タイトルの模倣作という意味で。
自分は業界人という事もあり、良い悪いはお客様が決める事だと思っているんですが、「今までになかった商品戦略を用いた」という点で、新しいアプローチのゲーム製品ではあったと思います。
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
上にも書いたようにあまり映画とか観ないんですけど、ありましたよ。印象に残った映画。
映画「野生の島のロズ」(試写会で観ました)。
野生動物だらけの島に漂着したアシスタントロボット「ロズ」の話。
もうダメ。僕はロボット物に弱いんで、これだけで泣く。それだけで高評価です。以下はそのつもりで読んでください。
まずこれ、脚本がまっすぐでいい。映画で言えば、「アイアン・ジャイアント」「ベイマックス」あたりを、足して2で割らないような感じ。全方位から(この手の)ロボ好きの涙を奪います。具体的に言うと、後半ずっと泣いてた。もう、ロズの顔見るだけで泣いてた。
全編を通したテーマも、アートや複雑さに逃げずにまっすぐな内容で。自分には書けない、こういう真正面から取り組まれた脚本を見ると、本当に感服するしかありません。
単純に感じたり、状況設定に無理があったりするような箇所も、時代性を考えると、色んなメッセージが込められているように見えました。
映像と音楽も美しいですね。
万人向けの映画ですが、子育てや成長がテーマの一つになっているので、お子さん連れのご家族とかは特に気持ちが入るんじゃないでしょうか。
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
【ゲーム業界】
「ICO」上田文人、「斑鳩」井内ひろし、「ASTRAL CHAIN」田浦貴久、「ボイド・テラリウム」古谷優幸、「嘘つき姫と盲目王子」小田沙耶佳、Limited Run Games(ゲームパブリッシャー)、SUPERDELUXE GAMES(ゲームパブリッシャー)、「Stellar Blade」キム・ヒョンテ、「ENDER LILIES」岡部佳祐。
【その他】
「エヴァンゲリオン」庵野秀明、「ファイアパンチ」藤本タツキ、「夢中さ、きみに。」和山やま、「インターステラー」クリストファー・ノーラン、土方クロネ(羊毛フェルト人形作家)、グラフィック社(出版社)、「女子攻兵」松本次郎、「野﨑まど劇場」野﨑まど、「HUNTER×HUNTER」冨樫義博、「怪獣8号」松本直也、「ブレードランナー2049」ドゥニ・ヴィルヌーヴ、「理解」テッド・チャン。
毎年追加されるこの監視リスト。なんか時間軸がズレてる感じがしますが、今年はゲーム業界から「ENDER LILIES」の岡部さん。やりたい事をバランス良くやってる感じがいいですね。次回作もリリースされるっぽいですが、さらにその後にどういう作品を作るのか興味があります。
映画からはみんな大好きヴィルヌーヴ監督。ここ10年くらいのちょっと意識高い映像の源泉になってる気がします。たまたま今年、映画「メッセージ」を観て面白い!と思ったので思い出し追加。
というか、「メッセージ」が面白かったのは原作のおかげか?と思い直して、原作者のテッド・チャン氏も追加しておきました。「メッセージ」の原作を小説で読んだときは自分が愚かだったせいであんまりピンと来なかったんですが。あ、でも「理解」って短編はすごい好きです。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
去年のこのコーナーで世界各地の戦争に対して、なんていうか、コメントしたんですけれど。
全然終わってないですね。戦争。
ははっ。ははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ。
アーティスト/音楽プロデューサー
RAM RIDER
代表作:REPLAY THE MAGIC(2024アルバム)桃鉄WORLD
今のこの世界情勢で桃鉄を出すのは本当に大変だっただろうなあ、と各国の駅に着く旅にしみじみしながら楽しみました。全物件制覇+全ゴール独占がんばりました。連続一番のり報酬の上限は1兆円です。
龍が如く8
開発に関わったとまでは言えないと思うのであえて挙げますが、ゲーム内に実在する番組のポッドキャストを、それも尋常じゃない量入れ込むという前代未聞の画期的な企画に参加させていただきました。ゲームの中に現実のようなリアルなラジオが流れているのと、ラジオの中でリアルな神室町が描かれるという、メタなのかなんなのか、脳がバグるようなラジオ好きにはたまらないゲームでした。
<質問2>2024年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
マミー
毒カレー事件を題材にしたドキュメンタリー。てっきり司法の危うさや検察の暴挙、冤罪を訴える内容かと思いきやこっちはこっちで怪しさ満点というなんとも不思議な映画でした。場内が笑ってはいけない雰囲気で充満していたのが、やがて遠慮なく爆笑する人がでてくる、という不思議な体験をしたのも印象深いです。
<質問3>2024年に、個人的に注目した(している)人物
芸人 みなみかわさん
かつで「ひらがなまっする」で2年間演者としてご一緒したのですがあれよあれよと国民的おわらい芸人に。ですがみなみかわさんはまだまだやばいぐらいに、それこそ司会者クラスにいってしまうのではないかと思っています。爆発直前の貴重な時期をご一緒できたのは役得でした。
<質問4>2025年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2024年はデビュー20周年を迎え、アルバム「REPLAY THE MAGIC」とライブに専念した一年でした。来年はその歩みを止めることなく、それでいてゲームや映画も楽しめる一年にしたいと思います。ライブも予定しています。よろしくお願いします。
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