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レトロゲーム愛だらけの「RETRO GAME SUMMIT  Lv.4」開催。実機で動くファミコンソフト,研究同人誌,「ファイナルファイト」最速大会なども
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印刷2025/03/28 07:00

イベント

レトロゲーム愛だらけの「RETRO GAME SUMMIT Lv.4」開催。実機で動くファミコンソフト,研究同人誌,「ファイナルファイト」最速大会なども

 レトロゲームに関連する同人誌やグッズなどの即売会「RETRO GAME SUMMIT Lv.4」が東京・大田区産業プラザPiOで2025年3月22日に行われた。ゲーム史研究から個人の思い入れまで,さまざまな方向性のサークルが一堂に会し,レトロゲームファンとの交流を楽しんでいた。

会場である東京都の大田区産業プラザPiO
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「RETRO GAME SUMMIT」公式サイト



レトロゲームを愛する人々が集う


 RETRO GAME SUMMIT,通称「レゲット」は「レトロゲームを未来に繋げる即売会ステージイベント」を謳い,2023年から展開している。開催回と共に増えていく「Lv.」の数字も4にレベルアップし,会場には多くのレトロゲームファンたちが集まった。前回同様に温かい雰囲気が漂い,ゲームファンにはたまらない催しだ。

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ナツゲーミュージアム


 レトロゲーセン「ナツゲーミュージアム」は各種グッズ類の頒布を行っていた。トラックボールでタコをゴールに導く「マリンデート」(1981年)の実機を展示し,変色したトラックボールやシミのついた純正コンパネが歴史の重みを感じさせる。
 マリンデートはフリープレイとして開放される予定だったが,チルトスイッチ(筐体が叩かれたり,揺らされたりと乱暴に扱われるとリセットする)に不具合があり,残念ながらゲームを遊べなかった。

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右下の写真は筐体のチルトスイッチ
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kanesoft


 ファミコン実機で動く新作ゲーム「MELTICS」のROMカートリッジを頒布していた。上から落ちてくる色付きブロックを揃えていく,いわゆる落ちものパズルだ。
 一般的には「ブロックが積みあがったらゲームオーバー」であるのに対し,「MELTICS」の場合は「ブロックが溶けて,底に穴が開いたらゲームオーバー」となる。通常の落ちものパズルはブロックをどんどん消していくが,本作ではこれを防がなければならないというユニークなルールだ。

 異なる色のブロックは縦でも横でも隣接すると,溶けて消えてしまう(下にある耐久力4つ分のブロックが溶ける)。逆に同色のブロックを横に並べると,耐久力が上がって丈夫になるため,しっかりと地盤を固めるのが重要だ。
 しかし,落ちてくるブロックの色はランダム。どうしても異なる色のブロックを積まなければならないことも少なくないが,最も被害が少ない着地点を探し,穴が開かないようにするダメージコントロール的な視点が求められる。戦略眼とアドリブという相反する視点が求められる,奥深いゲームという印象だ。

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Thousand Games


 「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の萩原一至氏が世界観を制作したRPG「QUESTER」や,新作RPG「Monochrome Echoes - white -」の関連商品を頒布していた。グッズの中にはカセットテープに収録されたサントラもあり,レトロゲームイベントらしさを実感した。

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SuperSweep


 ゲームミュージックのサントラで知られるSuperSweepは,懐かしの名作が令和に蘇った「闇の仕事人KAGE Shadow of The Ninja」や,ナムコ作品の楽曲を名機で楽しめる「ナムコサウンドミュージアム from x68000」など,幅広いゲームを扱うサントラを頒布していた。
 また,SuperSweepがサントラを手掛けた縁か,キャット・ホイ商事から発売中のファミコン用ゲーム「超翼戦騎エスティーク」のプレイアブル展示も。4Gamerではインプレッション記事を掲載しているので,興味を持った人はぜひ読んでみてほしい。

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 インディーゲームイベント「BitSummit Drift」に,ファミコン向けの新作「超翼戦騎エスティーク」が出展されていた。元コンパイルのクリエイターが開発に関わる本作は,ファミコンの限界に挑戦したかのような美しいドットの表現遊びやすさの仕組みが特徴のシューティングだ。

[2024/07/24 20:05]

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スカラベチーム


 ゲームミュージックの制作者にフォーカスした「そうだ、ゲームミュージックのひとに訊こう!」シリーズや,ゲーム系同人誌を読む人なら書名を聞いたことがあると思われる「メガドライブの炎 ザ メガ・ディクショナリ完全版」の頒布に加え,Macintosh用縦スクロールシューティング「あにまちゅろん」をプレイアブル展示していた。
 あにまちゅろんは機会があれば,Windowsやメガドライブの移植も考えているとのこと。今後の展開に期待したい。

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オニオンソフト


 「Hot Soup Processor」の制作者である,おにたま氏が開発者の視点からホビーパソコンを振り返る新刊「コンピューターゲームヒストリー 国内ホビーパソコンとゲーム開発の記憶!!」が届いていた。
 また,トゲだらけの迷路を風船で進む「クレイジーバルーン」(1980年)のアップライト筐体もプレイ可能な状態で出展されており,注目を集めていたようだ。

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エインシャント


 「イース」や「世界樹の迷宮」の楽曲を手掛けた古代祐三氏が設立したエインシャントは,かつて氏が使っていたPC-8801mkII SR実機とサウンドボードの展示,そして7月に発売予定の小型復刻機「PasocomMini PC-8801 mkII SR」による演奏を披露していた。

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劇団カレーライス


 EVO Japan 2024のサイドトーナメントにも採用された8bit風格闘ゲーム「ウチュメガファイト」「ROBO OH(ロボ王)」の対戦台がプレイアブル出展されていた。

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「ウチュメガファイト」公式サイト




hally(VORC)


 ゲーム音楽研究家の田中“hally”治久氏は,新刊「ゲーム音楽の最前線」とMSX版の楽曲を収録した「幻影都市全曲集」の先行頒布を実施していた。

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サクセス


 名作縦スクロールシューティング,26年ぶりの新作「SONIC WINGS REUNION」(ソニックウィングス リユニオン。PC / PS5 / Nintendo Switch / ARCADE)が初めてプレイアブル展示されていた。同作は5月29日の発売が予定されている。

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 撃って避ける。シンプルで分かりやすいシステムと派手なパワーアップ,舞台となるステージの通貨があしらわれたボーナスアイテム,そして道中が短めで巨大なボスとすぐに戦えるスピーディな展開といったシリーズらしさはしっかりと受け継がれている印象だ。シューティングゲーム初心者にも楽しめるだろう。

 ユニークなのが「僚機ボム」のシステムだ。シリーズ作品では個性的なキャラクターがユニークな性能のボムを発射できるが,新作は自機のボムに加え,僚機として選んだ仲間のボムも使用可能だ。
 例えば「真尾まお」を自機に,「緋炎」を僚機ボムにした場合,真尾まおの時間停止ボム「E・ウェイブ」と緋炎のボム「忍者ビーム」を使い分けられる。異なる性能ボムを組み合わせて,新たな攻略セオリーを編み出したくなる。

 そして,ステージクリア時のデモシーンも自機と僚機のキャラクターの会話となる。つまり,2人同時プレイ用の会話デモをソロプレイで見られるというわけで,キャラクターのファンには嬉しいポイントだ。
 なお,僚機ボムを選ばない場合は,ボムの所持数が+1となる。とにかく先に進みたいのであれば,こちらの選択肢もアリだろう。

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 会場では「SONIC WINGS REUNION」の開発プロデューサーを務める長友慎也氏,アクションパズルゲーム「鉄槌パズル はんまーさん」PC / Switch)のプログラマーである畠中幸弘氏にお話をうかがった。

(左から)畠中幸弘氏,長友慎也氏
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4Gamer:
 よろしくお願いします。「SONIC WINGS REUNION」は初めてのプレイアブル出展ですが,来場者の反応はいかがですか。

長友慎也氏(以下,長友氏):
 しっかりソニックウィングスしている,3Dグラフィックスがキレイ,といったお声をいただいています。その一方,3Dグラフィックスで画面の情報量が増えているため,敵弾が見づらくなっているというご意見もありますね。

4Gamer:
 なるほど,ドット絵で制作していたときとは見え方が違うんですね。

長友氏:
 敵弾の色は初代に合わせています。これはソニックウィングスらしさとして残した部分ではあるんですが,3Dグラフィックスだとほかの部分のディテールが細かくなっているので,見づらくなってしまったようです。微調整できる部分だからこそ,ギリギリまで悩んでいこうと思います。

4Gamer:
 僚機ボムのシステムは面白いですね。2種のボムを使い分けられるのはユニークですし,クリア時の会話デモを見られるのも嬉しいです。

長友氏:
 2人同時プレイができなくても,2人用のシナリオを見てほしいからです。ネットを経由した通信プレイだと回線やラグに影響されますが,僚機ボムならそうした心配もありません。僚機を実際に動かすのではなく,ボムだけが発射できればいいので,これは3Dグラフィックスを採用した利点でもあります。

4Gamer:
 次はどのような機会にプレイアブル出展を予定していますか。

長友氏:
 おそらくは「ALL.Net P-ras MULTIバージョン3(APM3)」のロケテストでしょう。完成度が上がったものをお出しできると思います。

4Gamer:
 読者にメッセージをお願いします。

長友氏:
 本当にギリギリまで調整を続けていきますので,購入後はぜひパッチを当ててプレイしてください。発売後も修正や調整をしたいと思っており,末永く見守っていただければと思います。

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4Gamer:
 続いて,「鉄槌パズル はんまーさん」について教えていただけますか。

畠中幸弘氏(以下,畠中氏):
 固定画面の2Dアクションパズルです。ステージ内のギミックを駆使してゴールを目指します。元々は17年ほど前に同人ソフトとして作ったものを全面的にリメイクしているんです。

4Gamer:
 いろいろなブロックや仕掛けの性質を考え,ゴールにたどり着けたときが楽しかったです。

畠中氏:
 ぜひご自身で何度も繰り返し考え,ついに解けたときがとても気持ちいいので,そこを堪能していただければと思います。


4Gamer:
 来場者の反応はいかがでしたか。

畠中氏:
 ジャンル的にちょっと懐かしいところがあるので,今回のイベントにはマッチしていると思って持ってきたんですが,良い反応がありました。

4Gamer:
 オリジナル版とはどこが異なるのでしょうか。

畠中氏:
 ステージはほとんど作り直していて,300ステージの大ボリュームになっています。
 また,エディット機能も搭載していますし,PC版はSteamワークショップに対応していますので,自作のステージをアップロードしたり,誰かが作ったステージを遊んだりもできます。

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4Gamer:
 オリジナル版をプレイした人も新鮮に楽しめるということですね。読者にメッセージをお願いできますか。

畠中氏:
 見た目はちょっと派手ではないかもしれませんが,実際に遊んでいただくと本当にハマるゲームです。延々と遊べますので,まずは公式サイトのWeb体験版(※リンク)を触ってみてください。

4Gamer:
 ありがとうございました。


「ファイナルファイト」のスピードクリアを目指す


 ゲーセンミカドとのコラボ企画である「ファイナルファイト最速伝説」の決勝戦も行われていた。その名のとおり,「ファイナルファイト」のステージをクリアするまでのタイムを競うという大会で,2月の予選と当日予選を勝ち抜いた5名の出場者が激しく火花を散らした。

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 決勝戦では5名全員がコーディを使用している。攻撃力とスピードのバランスが取れており,ナイフで刺せば敵を制圧できるという汎用性の高さが評価されたのかもしれない。
 コンビネーションの途中で振り向いて攻撃を空振り,敵をダウンさせるフィニッシュを出さないようにして攻撃を続ける通称「パンチハメ」や,バックジャンプでステージの行き止まりまで素早く進むといったテクニックは全員習得している。
 予選は1ステージのクリアタイムを競っていたが,決勝では2ステージまでのクリアがお題となる。もちろん,電車シーンのラストでタルに乗って時間切れを待つような安全策は使えないし,数多のプレイヤーを葬ってきた強敵ソドムと戦わなければならない。

「Capcom Arcade Stadium:ファイナルファイト」
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 当日予選を勝ち抜いた,すず選手はとにかく安定したプレイを見せた。2ステージの途中で1ミスをするものの,メガクラッシュをためらわない判断力と敵のナイフを飛び蹴りで落とす反射神経の冴えが光り,5分41秒のタイムでクリアした。

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 続く,のぶし選手は2ステージの序盤でミスがあり,電車シーンのラストでも追い詰められてしまうが,冷静なパンチハメで窮地を脱出する。ソドム戦も起き上がりを攻めて危なげなく突破し,メンタルの立て直しが見事なプレイで5分4秒のタイムを出した。

 この日のために名古屋から遠征してきたのが,公明@名狼会選手だ。1ステージの地下シーンは敵の挟み撃ちに遭う場所だが,スピーディにクリア。2ステージもリング前の火炎瓶地帯を巧みな位置取りで切り抜けると,ソドム戦では安定感のある戦いを展開し,4分35秒の好タイムを叩き出した。

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 4人目の出場者,やす選手は1ステージのラストでミス,2ステージでは回復アイテムを目前にHPが尽きるといった不運に見舞われるも,後半に巻き返して4分49秒のタイムを出している。
 そしてラストはゲーセンミカドのスタッフでもある,ひろし選手。会場に筐体を搬入し,加えて遅番の勤務も待っているハードスケジュールだったせいか,クリアならずという残念な結果になってしまった。

 パンチハメは重要なテクニックだが,敵全員の体力が尽きるまでタイミングよく操作を繰り返す必要があり,失敗してしまうことも多い。さらにソドム戦も待ち構えているため,観戦する側としてもハラハラドキドキの大会だった。前回は「クレイジー・クライマー」のタイムアタック大会が行われたが,次はどんなゲームが出てくるかを楽しみにしたい。

優勝の公明@名狼会選手(左)には,古代祐三氏とhally氏から賞状と「ファイナルファイト」の高得点アイテムにちなんだ“金塊”が贈られた
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 「RETRO GAME SUMMIT」の次なる開催は2026年が予定されている。着実に実績を重ねているレトロゲームイベントとして,さらなる発展に期待したい。

「RETRO GAME SUMMIT」公式サイト

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