SGF会場のDay of the Devsエリアには,インディーゲームや小規模開発タイトルを紹介する同企画の選出タイトルが展示されており,「Ithaca」もそのなかの1本だ。限られた試遊時間ではあったが,作品の雰囲気とシステムの一端を確かめてみた。
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「Ithaca」は,気候変動への抵抗をテーマにしたナラティブRPGだ。主人公は,環境権利を専門とする若き弁護士ペネロペ。彼女は地球を救うためなら何でもする覚悟で,Ithacaを目指して車を走らせている。そして,そのトランクには“人質”がいる。
Steamストアページによると,本作ではペネロペのステータスを調整し,その人格や行動の傾向を定義していく。道中では電話やテキストメッセージ,遭遇イベントを通じてNPCとやりとりをして,質問を投げかけたり,スキルチェックを通過したりすることで,新たな連絡先やヒント,会話トピックなどがアンロックされるという。
さらに,各地を訪れて人々と出会い,アイテムやパークを獲得する要素もある。車内や訪問先に隠された手がかりを見つけ,それらをつなぎ合わせると,新たな物語のルートが開かれる。
プロシージャル生成される風景を走り抜け,7つある最終目的地のいずれかへたどり着くという構成で,ナラティブゲームでありながらリプレイ性も意識されている。
今回の試遊デモで遊べたのは,全体像のうちのごく一部だった。車の運転はオートで進行し,プレイヤーが操作できる範囲も「ここから先は開発中」といった形で区切られていた。それでも,ゲームの狙いはかなり見えたと思う。
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最初のシーンでは,トランクから腕がだらりと出ている印象的なカットが映し出される。これだけで,主人公がただ旅をしているわけではないことが伝わってくる。
車内では日よけの裏に隠されたものやパンフレットなど,さまざまなものにインタラクトできた。車載機能を使って電話やショートメッセージのやりとりも可能で,車内にいながらにして情報を集められる。つまり,移動中の車内が探索と会話の舞台になっている。
現実でも何かを選んだり,誰かと言葉を交わしたりしたとき,「いまの選択でフラグが立ったのでは」「この会話はあとで効いてくるのでは」といったように,ついゲーム的に考えてしまう瞬間がある。本作は,そうした感覚をロードトリップの中に落とし込んでいる作品のように感じられた。
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ほんの少しだけだが,実際に質問やスキルチェックを通じて,新たな展開につながる流れも確認できた。日常のささいな行動が,あとからどんな意味を持つのか。そんな想像を働かせながら旅を進めるゲームであり,RPGやアドベンチャーゲームを遊んできたプレイヤーに刺さりそうだ。
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今回の試遊では,7つの最終目的地や複数のエンディング,30人以上のNPCとのやりとりといった全体像は見えなかった。それでも,車内を調べ,電話やメッセージで人とつながり,スキルチェックを通じて状況を切り開いていく手触りには,かなり惹かれるものがある。
気候変動への抵抗という大きなテーマを,ロードトリップRPGとしてどう展開していくのか。Steamストアページを見る限り,現時点で対応言語は英語のみだが,日本語対応も含めて続報を楽しみにしたい。

























