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このイベントには,本作のエグゼクティブディレクターの須田剛一氏(グラスホッパー・マニファクチュア),クリエイティブプロデューサーの三上真司氏,サウンドディレクターの山岡 晃氏(グラスホッパー・マニファクチュア),ゲストの我修院達也さんが出演,トークショウを行った。
最初に,本発表会で明らかにされたトピックをまとめておこう。
「ダムド」の発売日は,日本では2011年9月22日に決定した。価格は7665円(税込)で,CEROレーティングはZ指定(18歳以上のみ対象)となる。
本作は日本語音声で楽しむことができ,登場キャラクター達の声を担当するのは,主人公のガルシア“G”ホットスパー役に浅野忠信さん,ヒロインのポーラ ウェリントン役に栗山千明さん,主人公のパートナーである髑髏のジョンソン役に我修院達也さんと,非常に豪華なキャストとなっている。そのほかにも,吉田鋼太郎さん,嶋田久作さん,田口トモロヲさん,広田行生さんらが声優として参加することも明らかにされた。
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最初に,パブリッシャーであるエレクトロニック・アーツの代表取締社長ロバート・キム氏が登壇して,来場者に向けてスピーチを行った。
キム氏は,海外ではこのイベント当日の6月21日に発売を迎えたことを喜び,素晴らしい作品を作ってくれた,開発に携わるすべてのスタッフに感謝するとコメントした。また,日本でも今後さまざまな展開やPR活動を行い,パンクでかつスタイリッシュな新作アクションアドベンチャーの素晴らしさを伝えていくと,力強くアピールをした。
そして,須田氏と三上氏が,キム氏に招き入れられて登壇。まずは,皆が気にしているであろう,日本での発売日についての話題となり,須田氏の口から,2011年9月22日に日本語版が発売されることが明らかにされた。また,日本語版ならではの要素もあるので,「早くプレイしたいという人もいると思いますが,ぜひ国内版を買ってほしい」ともコメントしていた。
![]() 須田剛一氏(グラスホッパー・マニュファクチュア) |
![]() 三上真司氏 |
その後,トークは開発時の話題へと移る。
3年半の開発期間を経て完成した「ダムド」だが,開発中は企画が二転三転したものの,質が高いものができたとのこと。三上氏は「グラスホッパーさんらしい,非常にユニークな作品になった」とコメントしていた。
須田氏によると,企画当初は殴って敵を倒していくものだったが,EAからのフィードバックを受けて銃を使うアクションゲームなったと明かす。須田氏は「それが『ダムド』というゲームにいい形で現れた」と話していた。
企画が当初から変わっていない部分はどこかという質問については,須田氏,三上氏いずれも「光と闇の演出」を挙げた。殴りから銃撃へと変わったこともあり,「光と闇」という要素とアクション性を融合させるのは,とても大変だったそうだ。須田氏は「よくスタッフがついきてきてくれたと思う」と,スタッフに感謝の意を示していた。
「光と闇」はゲームシステムにも採り入れられており,本作では「闇を払って有利な状況を作りながら,敵を倒して先へ進む」というのが基本的なプレイスタイルとなる。闇のゾーンでは悪魔が光のゾーンよりも強くなるので基本的には闇を払ったほうが有利なのだが,ときにはあえて闇を払わないほうがいい状況もあるとのこと。須田氏は「アクションとパズル要素がいいバランスで組み込まれている」と,その魅力をアピールしていた。
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続いてはストーリーに関するトークへ移る。本作は地獄を舞台にした「パンクでありながらもスタイリッシュな,ロードムービースタイルのアクションアドベンチャー」をウリとしているが,主人公のガルシアとヒロインのポーラのラブストーリーも見どころなのだという。
三上氏は,須田氏がラブストーリーを書けるのか心配だったが,最終的に完成稿を見て非常に満足したと,当時の胸中を明かした。「あの須田剛一がラブストーリーもの?」というのが,逆にキャッチーでいいんじゃないかと語る。
また,ゲームになった完成稿は,第5稿なのだという。須田氏,三上氏ともに“第2稿”がお気に入りだと語っていたが,一般向けとしては分かりづら過ぎるということでボツになったそうだ。
なお,本作のストーリーは,須田氏が日本語で書いたものを海外版では翻訳している。つまり,日本語版は発売が遅れるものの,まごうことなき“原作”というわけだ。そのため須田氏は,ぜひ日本語版でプレイしてほしいと強く勧めていた。
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「ダムド」はあくまで日本人が作った作品。楽曲にもそのテイストが現れている
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山岡氏は,本作を世界で唯一無二のものにしたいという思いから,楽曲から効果音に至るまで,キャラクターの声以外すべてを自分一人で手がけたと明かす。
須田氏は,もともと山岡氏に惚れ込んでいて,一緒に仕事をしたいとずっと思っていたそうだ(関連記事)。
その後共にグラスホッパー・マニュファクチュアで戦う仲間となり,今回「ダムド」で山岡氏が手がけたサウンドについて,須田氏は「音だけ聞いても十分楽しめる」と絶賛。三上氏が加わったことにより「あらゆるものが集結した作品になった」と,非常に満足気に話していた。
本作のために山岡氏は,なんと250〜260曲もの楽曲を用意したという。須田氏や三上氏も知らなかったようで,二人とも非常に驚いていた。
山岡氏によればその理由は,「ゲームは映画ではないので,同じシーンを何回かプレイすることもあると思いますが,同じシーンをまったく同じ雰囲気で遊ばせるのは申し訳ないので」とのこと。
詳細までは語られなかったので,どのような状況で音楽が変わるのかまでは不明だが,ゲームオーバーになったあとの再チャレンジ時やクリア後の“2周目”などが該当するような話だったので,発売後にプレイする際は,ぜひ音楽にも注目してみてほしい。
また,山岡氏は「日本人にしか作れない作品」を意識したと述べており,楽曲の中には和太鼓を使っているものもあるそうだ。
本作のサウンドトラックも発売が予定されているとのことなので,山岡氏のファンは楽しみに続報を待ってほしい。
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また,以前「こちら」の記事でお伝えしたように,本作ではイギリスのパンクロックバンド「The Damned」とのコラボが実現している。
山岡氏によれば,「ダムド」が発表されたあと,The Damned側からアプローチを受けたとのこと。最初は,The Damnedがゲームのために楽曲を提供するというような話だったが,話を進めていき,最終的には山岡氏が楽曲を提供し,“The Damnedのメンバー”としてレコーディングを行ったそうだ。
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我修院さんは,「僕が声の仕事をいただくときは,怪役というか,青蛙みたいに人間じゃない役が多いんですよ。なので髑髏のジョンソンを見たときは,いいなぁと思いました」とコメントしていた。開発陣も我修院さんのキャスティングに関しては決め打ちだったと語っていた。
続いては,ボイスキャストの紹介ムービーが上映され,先に書いたように,浅野忠信さんや栗山千明さんなど,豪華キャストが「ダムド」に声優として出演していることが明らかにされた。
山岡氏によれば,“原作”を単なる字幕にはしたくなかったそうで,ボイスアクターを選定するときは,ダムドの世界観を完璧に表現できる人を選びに選んだという。
また,ガルシア役の浅野忠信さんとポーラ役の栗山千明さんからのビデオメッセージも届いたので,以下にそのメッセージを掲載しておこう。
浅野忠信さん:
「シャドウ オブ ザ ダムド」で,初めてゲームキャラクターの声を担当させていただきました。その役がガルシアで本当に良かったと思います。とてもかっこいい役ですし,演じている時は,僕自身がガルシアから力をもらえているような気がしました。
僕がファンの人に会ったときに「ガルシアの声やってください!」って言われる日がくるのかなって思うと,それがすごく楽しみです。
ぜひみんなで盛り上がってほしいですし,プレイした感想も聞いてみたいです。よろしくお願いします。
栗山千明さん:
収録ではポーラの狂気的な部分をがんばって演じましたので,皆さんにぜひ聞いていただきたいなと思います。
今回は私を含め,役者が声優を務めていますので,ストーリーを映画の様に楽しんでいただけると思います。ポーラがどうなっているのか,ゲームを楽しんでください。
我修院さんは収録について,普通は「やり過ぎ」と“ダメ出し”されるまで極端に演じて,そこからOKラインを探っていくものの,「ダムド」では“ダメ出し”されることがなかったそうだ。そのおかげで思いっきり演じられて楽しかったとコメントしていた。
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イベント終盤には,事前に来場者から寄せられた質問をピックアップして登壇者達が答えるというコーナーがあった。
その中で,エレクトロニック・アーツと一緒に仕事をした感想を聞かれた須田氏は,「言葉だけではなく方法論でゲームを作っているということを学びました」とコメント。なお,このあたりについては,2010年7月に掲載した須田氏へのインタビュー記事に詳しいので,興味のある人はぜひ「こちら」の記事を読んでみてほしい。
最後に登壇者がそれぞれ以下のようにスピーチし,イベントは終了となった。
我修院さん:
みなさん,とてもスタイリッシュなゲームですから,ぜひよろしくお願いします。イェーイ!
山岡氏:
国内版は声優さんがすごく豪華で,今までのビデオゲームにないような作品に仕上がっていると思います。ローカライズではなく,原作である日本語版ならではの「シャドウ オブ ザ ダムド」が楽しんでもらえると思いますので,みなさんぜひ期待していてください。
三上氏:
3年半も携わってきたので,個人的にも思い出深いタイトルです。単にスタイリッシュな映像,演出,キャラクターだけではなく,遊んでしっかり楽しめる内容になっているので,買って損はしないと思います。期待して待っていてください。よろしくお願いします。
須田氏:
3年半という時間の中で,今までにないすごい作品を作ろうということでやってきましたが,結果として本当に最高のものが仕上がったと思います。
これは3年半かけたという時間だけではなく,世界最大のパブリッシャであるエレクトロニック・アーツさんのサポートや,三上さんが応援してくださったことが大きいです。諦めずに「新しいゲームを作る」ということを突き詰めてきて,ただ遊んで面白いというだけではなく,ゲームの世界に没入できて,まったく新しい体験ができるゲームができたんじゃないかなと。
今年に入ってから,サンフランシスコやシドニーに行って,こうして最後にジャパンプレミアを行いましたが,ここまでバックアップしてもらえたことは,グラスホッパーとしても初めてです。
「シャドウ オブ ザ ダムド」は地獄のパンクホラーという作品ですが,地獄という場所を愛してもらえて,「その場所にずっといたい」「もう1回遊んでみたい」と思ってもらえるのではないかと,自信を持ってお伝えできるものになったと思います。
新しいグラスホッパーの代表作にできたと思いますし,胸を張って皆さんに「ぜひ買ってください,最高のものができました」と報告ができることを本当に嬉しく思います。ありがとうございました。
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