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撃って,食らって,脱げて大興奮。話題の脱衣シューティング「カラドリウス」のメディア向け体験会をレポート
体験プレイは店内にある巨大スクリーンを使って行なわれた |
モスの代表取締役社長である駒澤敏亘氏と,同社第一開発部の森岡健太氏によるゲームシステムの解説も行われた |
「カラドリウス(Caladrius)」公式サイト
特殊弾の使いどころが鍵となる硬派なゲームシステム
発売を約1か月後に控えているということもあり,体験プレイに使われたのは製品版と同等のバージョン。ただし,プレイは3ステージまでに制限されていた。
ゲーム画面がスクリーンに映し出されての第一印象は「グラフィックスがゴージャス!」。自機や敵はもちろん,背景までがしっかりと描き込まれていて,本作の特徴となっているゴシックな世界観がうまく表現されていた。
また,キャラクターイラスト以外は3Dグラフィックスとなっており,ステージ開始時やボス戦前のデモでは視点が移動したり,ステージによっては背景がダイナミックに変化したりするなどの演出が施されていた。かなりドラマチックなプレイが楽しめるようだ。
スクリーンに画面が映し出され直後,場内から「おおー!」と声が上がったほど質の高いグラフィックス |
ゲームスタート時やボス戦前には,キャラクター同士の掛け合いが見られるフルボイスのデモシーンが流れる |
本作のシステム面では,通常のショットに加えて,「エレメントシュート」と呼ばれる,ゲージを消費して発射するサブ武器の存在が特徴だ。エレメントシュートは機体ごとに,火力の高い攻撃系,広範囲の敵に対応する支援系,射程は短いが弾消しが行える防御系という3種類が用意されている。
各ショットの威力は高く,また見た目も派手なので,撃っているだけでかなり爽快。なお,ゲージは時間経過やアイテムによって回復するので,もったいぶらずに使ったほうがよさそうだ。また,エレメントシュートにはステージクリアでのパワーアップ要素も用意されている。
画面下に3つ並んでいるのがエレメントゲージ。これを消費してエレメントシュートを放つ |
ホーミングや,方向キーでの発射位置変更,弾消し効果など,さまざまな特殊効果を持つエレメントシュート。状況に合わせた使い分けが重要だ |
ステージクリア後には,ステージ中で獲得した強化アイテムを消費して,エレメントシュートごとのレベルアップが行える |
3つのエレメントゲージが50%以上あるときに発動できる「エレメントバースト」は,いずれかのゲージがゼロになるまで放たれる強力な全体攻撃だ。画面全体を覆い尽くすように放たれるショットは爽快で,ザコ敵ならば画面に出現する間もなく破壊できるほど強力だが,無敵状態ではない(緊急回避用のボムは別に用意されている)。当然ながら,一度使うとゲージが回復するまでエレメントシュートは撃てないので,使いどころが重要となりそうだ。
エレメントバーストは画面全体を攻撃できるので,ボスなどの強力な敵に使っていきたい |
以上が本作の基本的なシステムだが,プレイヤーキャラクターであるアレックス,ケイ,マリアの3人には,それぞれ,通常ショット重視,スピード重視,エレメントシュート重視と,異なる色付けがなされている。
筆者はアレックスとマリアを使ってプレイしたが,ショットを主体としながら要所ごとにエレメンタルシュートを叩きこんでいくアレックス,ゲージ回復の速さを活かしてエレメンタルシュートを効率よく使って戦うマリアといった具合に,キャラクターによって攻略法はけっこう変わってくるのでは,という印象を受けた。
このほか,エレメントシュートを効果的に使うことでスコアの倍率がアップしたり,画面下の紫水晶がいっぱいになると1UPアイテムが出現したりといったシステムも用意されているとのことだ。ゲームの大枠としては,本作開発会社であるモスが以前に制作した「雷電」シリーズにも似た,硬派なテイストを感じた。
撃ってるだけではすべてを見られない! ダメージで服が破ける「羞恥ブレイク」
ゲームの土台となるシステムこそ硬派な印象だが,やっぱり気になるのは「羞恥ブレイク」だろう。改めて説明しておくと,熾烈な戦いにより,機体だけでなく搭乗者までもがダメージを負い,傷ついていくというもの。
もっと直接的に言えば,敵ボスやプレイヤーキャラの服が,ダメージに応じて脱げていくというシステムだ。
ゴシックホラーと脱衣との食い合せは思った以上によい……というか素晴らしい。退廃的な世界観と微妙なお色気という組み合わせに心ときめくゲームファンは多いことだろう。体験会でも,キャラクターの服が破けるたびに「おおー!」という歓声が沸き起こっていた。
しかも,脱衣の要素は単なるオマケではなく,巧妙にゲームシステムに組み入れられている。例えば,ボスを単に倒すだけでは限られた脱衣シーンしか見られなかったり,プレイヤーの脱衣パターンも複数の段階が用意されていたり,といった具合だ。このあたりの条件を解明し,画像をコレクションしていくのも,本作の楽しみとなりそうだ。
さらに,プレイヤーキャラが被弾して羞恥ブレイクすると,攻撃力がアップするという仕掛けもある。当然,その分スコアがアップするので,硬派を自認するシューティングゲーマーでも……というか,硬派ならなおさら「ハイスコアを狙うため」という大義名分のもと,開幕後早めに自身の羞恥ブレイクをすべき仕様になっている。これはかなりの親切設計だ。
硬軟どちらのプレイヤーも魅了する良作の予感!
体験会では,オフラインでのDUALプレイ(2人同時プレイ)も体験できた。DUALプレイ時には,デモシーンでのキャラクター同士の掛け合いが専用のものとなるほか,自機同士が重なると,周囲に弾消しバリアが発生するなど,ゲームを有利に運べるようになっている。同キャラプレイはできないが、途中乱入が可能なので、友人とのプレイにぴったりだろう。
テキストではなかなか表現しづらいが,ベイシスケイプが担当するサウンド面についても触れておこう。勇壮なストリングスの上で激しいギターの旋律がかき鳴らされるなど,まさしく「ベイシスケイプ節」と言いたくなるような,プレイヤーを鼓舞する楽曲ぞろいだった。
「雷電」にも通じる硬派なゲーム性と,脱衣というキャッチーな要素を併せ持った「カラドリウス」。そのファーストタッチはかなりの好印象であった。
今後は,発売までの期間にさまざまな場所で試遊の機会が設けられるようだ。さしあたっては,3月30日に新宿のビデオゲームバー「bar 16SHOTS」で開催されるイベント「ミカド部活動SP」に試遊台が用意されるほか,発売直前となる4月20日には,秋葉原グッドマンでモス主催のイベントが予定されているという。これらの機会に,ぜひ本作の魅力に触れてみてほしい。
「カラドリウス(Caladrius)」公式サイト
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