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ダークファンタジーの金字塔として,今も国内外で高い評価を受けている「鋼の錬金術師」。その原作者・荒川 弘氏が月刊「少年ガンガン」で連載中の「黄泉のツガイ」(ガンガンコミックス/既刊12巻)は,こちらもシリーズ累計600万部を突破するヒット作だ。
というわけで,「そうだ アニメ,見よう」第257回のタイトルは,同作をアニメ化した「黄泉のツガイ」(毎週土曜23:00〜 TOKYO MX,BS11ほか)。制作はボンズフィルム,シリーズ構成は「地獄少女」や「ゴールデンカムイ」の高木 登氏が担当。監督は「絶園のテンペスト」や「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の安藤真裕氏が務めている。
「黄泉のツガイ」
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「夜と昼を別つ双子」として生まれたユルとアサは,別々に離れて暮らし,アサは座敷牢の中で「お務め」を果たしていた。彼女に会えるのは決められた人物だけで,村人はその姿を目にすることさえなかった。
しかし,そんな平穏な日常を切り裂く“竜の鳴き声”が空に響き,東村の結界が破られる。不思議な力を使う少女・ガブちゃん(CV:久野美咲)をはじめとした謎の武装集団が村に攻め込んできたのだ。ヘリコプターまで持ち出した彼らの目的は,どうやらユルらしい。
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村人が次々と殺されていく中,“本物のアサ”と名乗る女性にアサも殺されてしまう。ユルは居合わせたデラに連れられて,村の守り神であるツガイの「左右様(さゆうさま)」と契約し,武装集団を撃退する。
壊滅状態の東村から脱出したユルは,下界に降り,デラと彼の仲間であるハナ(CV:島袋美由利)に匿われることになるのだった。
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荒川 弘氏の連載コミックをアニメ化
“荒川 弘氏の新作コミックがアニメ化”。なんと心躍るワードであろうか。荒川氏といえば,「鋼の錬金術師」をはじめ,農業漫画「銀の匙 Silver Spoon」や大河ファンタジー「アルスラーン戦記」など,数々の名作を世に送り出してきた,言わずと知れたヒットメーカーだ。
その荒川氏が,「鋼の錬金術師」以来11年ぶりに月刊「少年ガンガン」で連載している漫画が本作「黄泉のツガイ」となる。
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しかもアニメ制作を担当するのは,初代アニメ版「鋼の錬金術師」(2003年放送)や,リメイク版「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」(2009年放送)でタッグを組んだアニメスタジオのボンズ(ボンズフィルムは同社の制作部門が分社化したもの)だ。
「僕のヒーローアカデミア」や「モブサイコ100」などで知られる同社は,アクションシーンを描かせたら業界トップレベルの実力派スタジオ。この組み合わせでつまらないはずがない。
冒頭の第1,2話では,ツガイ「左右様」のバトルシーンはもちろん,東村の襲撃シーンや,ガブちゃんのツガイの能力,村人の何気ない日常のワンシーンまで,徹底的にこだわった絵作りを楽しめた。
多少のゴア表現もあるが,ファンタジーの中にリアルが混じる“荒川節”を忠実に再現しており,制作サイドの妥協をしない姿勢はさすがといえる。
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「夜と昼を別つ双子」をめぐる物語
そして肝心のストーリーはというと,視聴者をいい意味で裏切る展開が山盛りで,序盤からグイグイ引き込まれた。村の状況やユルら村人たちの口ぶりから,「江戸時代か,明治頃が舞台の時代物かな?」と思わせつつ,ふたを開けてみれば現代だというミスリードを誘う展開も面白い。
「夜と昼を別つ双子」や「お務め」といった謎めいた単語が飛び交う会話劇も,今後の展開に期待を持たせる仕掛けとしては十分だ。
最大の謎ともいえる「ツガイ」に関しては,「特殊な能力を持った2体で1対の存在」のほかは,まだまだベールに包まれたまま。なぜ,2体なのか? 限られた人にしか見えないのはなぜか? ほかにどんな能力があるのかなど,気になることは尽きないが,その答えは今後明らかにされていくのだろう。
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連続2クールで放送
なお,本作は連続2クール(4〜9月まで放送)で描かれると,公式サイドからアナウンスされている。このクオリティの作品が半年にわたって楽しめるのはうれしいが,果たしてどこまで放送されるのか。
第1,2話を見る限り,かなり原作を忠実に再現しているため,ストーリーの進行速度でいえばコミックス6巻あたりまでは本シーズンで描かれそうだ(原作は第12巻までリリースされている)。
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ボンズはこれまで「僕のヒーローアカデミア」(全8シーズン)や「文豪ストレイドッグス」(全3シーズン)など,人気シリーズを長期にわたってアニメ化している。本作も長期シリーズになってほしいと望むのは,気が早すぎだろうか。
ともあれ,アニメ「黄泉のツガイ」はまだ始まったばかり。ユルとアサ,「夜と昼を別つ双子」たちの物語がどのように展開していくのか,興味は尽きない。まずは“荒川 弘氏×ボンズフィルム”をたっぷり半年間,堪能したいところだ。
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[インタビュー]中村悠一さんが語る“つかめないキャラクター”の難しさと役割。アニメ「黄泉のツガイ」の魅力にも迫る
“つかめないキャラクター”をどう演じるのか。アニメ「黄泉のツガイ」でデラ役を務める中村悠一さんは,本作への参加に戸惑いもあったという。役とどう向き合ったのか。葛藤や演技の手応え,そして作品の魅力について話を聞いた。
| 放映データ |
|---|
| 2026年4月〜毎週土曜23:30〜TOKYO MXほか |
| キャスト | |
|---|---|
| ユル:小野賢章 | |
| アサ:宮本侑芽 | |
| デラ:中村悠一 | |
| ガブちゃん:久野美咲 | |
| 右:小山力也 | |
| 左:本田貴子 | |
| ハナ:島袋美由利 | |
| ジン:諏訪部順一 | |
| スタッフ |
|---|
| 原作:荒川 弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊) |
| 監督:安藤真裕 |
| シリーズ構成:高木 登 |
| キャラクターデザイン・総作画監督:新井伸浩 |
| ツガイデザイン:杉浦幸次・伊藤嘉之 |
| 美術監督:大西達朗 |
| 美術設定:多田周平・小木斉之 |
| 色彩設計:後藤ゆかり |
| 撮影監督:張盈穎 |
| 3D監督:佐々木瑞生 |
| 編集:髙橋 歩 |
| 音楽:末廣健一郎 |
| 音響監督:若林和弘 |
| 音響効果:緒方康恭 |
| オープニングテーマ:Vaundy「飛ぶ時」 |
| エンディングテーマ:yama「飛ぼうよ」 |
| プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ |
| アニメーション制作:ボンズフィルム |
| (C)Hiromu Arakawa/SQUARE ENIX |




























