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AIが宿った肉体で企業都市の闇に挑む「REPLACED」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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印刷2026/04/21 07:00

連載

AIが宿った肉体で企業都市の闇に挑む「REPLACED」(ほぼ日 インディーPick Up!)

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壁に囲まれた都市フェニックス・シティ。そこでは富裕層のために貧者の臓器が取引され,命は通貨のように消費されていた。

ある日,研究施設の事故が一体のAIを見知らぬ人間の肉体へと閉じ込める。

感情も痛みも知らぬまま,それは崩壊した世界を歩き始めた。


 本日は,Sad Cat Studiosが手掛ける「REPLACED」を紹介しよう。

 本作は核災害によって歴史が分岐した1980年代のアメリカを舞台にした2.5Dアクションプラットフォーマーだ。プレイヤーは「R.E.A.C.H.」(Research Engine for Altering and Composing Humans)と呼ばれるAIとなり,実験事故によって科学者の体に閉じ込められた状態で,企業都市フェニックス・シティに渦巻く陰謀を追っていく。

 R.E.A.C.H.はもともと人体の「適合パーツ」を選別するために設計されたAIであり,自分の創造主が何を企んでいたのかを知ることが,物語の大きな推進力となっている。

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 このゲームの特徴は,シネマティックな演出を軸に探索・戦闘・プラットフォーミングが途切れなくつながる構成にある。奥行きを持つ2.5Dフィールドを走り回り,壁をよじ登り,環境パズルを解いてステージを進める。

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 戦闘は「バットマン:アーカム」シリーズでおなじみのフリーフロー方式で,近接攻撃と射撃を滑らかにつないでいく。物語の進行に応じて二段ジャンプやハッキングといった能力も解放され,行ける場所が広がっていくメトロイドヴァニア的な構造も備えている。

ピクセルアートの限界を超えた映像表現


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 本作のビジュアルは一目で記憶に残る。ドット絵をベースにしつつ,動的なライティングや反射,大気エフェクトといった現代的な視覚技術を重ね合わせることで,従来のピクセルアートとは一線を画す画面を実現している。

 開発チームはすべてのキャラクターアニメーションを1フレームずつ手描きで制作しているそうで,3Dモデルベースでは得られない独自の質感が全編を通して感じられる。
 ネオンに濡れた路地裏,荒廃した工業区画,陽光が差し込む森??場面ごとに切り替わる空気感の密度が尋常ではなく,シンセサイザー主体のサウンドトラックとも完璧に噛み合っているのも見事だ。

「重さ」を追求した戦闘デザイン


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 R.E.A.C.H.はあくまで平凡な人間の体を借りた存在であり,超人的な身体能力は持たない。ゆえに戦闘は「重さ」を意識したバランスになっており,一撃一撃に手応えが伴う。

 パリィやドッジを成功させるとフィニッシャーが発動し,カメラアングルやライティングが動的に切り替わる演出が挿入される。エネルギーを蓄積して発動するオーバードライブでは銃弾の嵐を浴びせることも可能で,戦闘が進むほどにアクションの幅が広がっていく。戦いが単なるシステムではなく,物語の一部として感じられるのだ。

都市全体で語られる物語


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 本作は基本的にリニアな進行をたどるが,道中の各エリアにはNPCとの会話やサイドクエストが点在しており,寄り道するほどフェニックス・シティの実態が立体的に浮かび上がってくる。
 カットシーンはゲームプレイとシームレスに切り替わり,映画的な構図やカメラワークで物語を牽引する。人間の感情を知らないR.E.A.C.H.が少しずつ「人間とは何か」を理解していく過程が,この世界を歩き続ける動機そのものになっているのだ。



 「REPLACED」は,圧倒的な映像美と映画的な演出,そして「人間とは何か」を問うディストピア・スリラーが高い次元でまとまった作品だ。

 アクションの手触り,探索の楽しさ,世界観の厚み。どの要素もインディーゲームの枠に収まらない仕上がりを見せている。サイバーパンクの退廃的な空気に惹かれる人,物語で動機づけられるアクションゲームを求めている人には,ぜひ手に取ってほしい一本である。

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