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事前に行われたプレスプレビューでは,同社の開発ディレクターであるJim Boone氏が,「我々ベテラン勢に,このプロジェクトのために新しいメンバーを加えて,まったく新しいスタートラインとして仕切り直しを行うことにした」と,リブートの意義を説明していた。
実際,前作はアメリカの暫定大統領としてエイリアンの侵略から地球を守るという,もう行き着くところまで行ってしまった感のある,伸びしろのないストーリーが展開していた。なので,新生「セインツロウ」ではより地に足の着いた部分から,再び新しい伝説を作り始めることになるというのも,開発者の動機としては,もっともなところだろう。
Boone氏が「これまでのように,我々の語りたいストーリーを語るだけでなく,より多くの人が共感できるような現代的なストーリーにしたかった」という本作では,アメリカンドリームを実現したくても,高過ぎる学費の返済や就職難などに圧迫される主人公らの悪戦苦闘が反映されるなど,よりリアルな“現実”が反映されるという。
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そんな仕切り直しが行われる「セインツロウ」では,どこかメキシコ国境に近いアメリカ南西部を連想させる架空都市「Santo Ileso」において,「自分がボス」になるための犯罪組織を,もともと犯罪者でもない学生上がりの若者4人組が立ち上げることになる。
実社会ではできない“オーバー・ザ・トップ”(頂点を超えてしまう)などと表現されるハチャメチャなクライムアクションを,ゲームの中の世界だけで味わえるというコンセプトは,公開されたトレイラーからも変わっていないことが分かるだろう。
広大なサンドボックス型プレイを楽しめるSanto Ileso
Santo Ilesoは,中央の大きなダム湖の周辺に,それぞれに独特のカルチャーがある9つの区域で構成されるという,なかなかのサイズを持つマップだ。もともとこの街のローカルだったヒスパニック系移民たちが暮らす,賑やかなストリートアートで溢れる“ランチョ・プロヴィデンシア”のほかに,ネオンだらけのカジノが乱立する“エルドラド”,金持ちの親を持つ若者たちが水着でパーティーを楽しむ“モンテビスタ”,高層ビルが立ち並びウィングスーツなどを使った高低差のあるアクションが楽しめるビジネス区域の“レイクショア”,高級レストランやショップが集まるリゾート風の“ロデオ”などが今回のプレビューイベントで紹介された。
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Volitionが過去に手掛けた作品の中では最大にしてもっとも多様性に富んだマップに仕上がっているとのことで,さらに郊外に出ると“メサ”と呼ばれる赤茶けた岩山が続くような場所もあり,アメリカ南西部らしい雰囲気が味わえる。カーチェイス中にオフロードバイクで岩山や橋から飛び降りるといった,サンドボックス型のプレイにも期待できるという。
また,この街には3つの犯罪組織が存在しており,ローカルギャングの“Los Pantheros”(スペイン語で“パンサー達”の意味),軍需産業の会社のように見せかけて裏の顔を持つ“Marshall Defense Industries”,そしてクレイジーなアナーキスト集団の“Idols”が,Santo Ilesoのそれぞれの地域を拠点に,勢力争いを繰り広げている。
Los Pantherosはオーソドックスなピストルやライフル,Marshallは最新鋭の武器といったように,それぞれの戦い方も異なるようだ。Idolsが好む戦闘スタイルについては詳しく説明されていないが,昼夜を問わずパーティーをしては,夜になると街に繰り出して破壊活動を繰り返すという狂気的なグループらしい。
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セインツを結成する4人のファミリーメンバー
セインツの創設メンバーとなる4人は,主人公である“ボス”に加えて,ニーナ,ケヴィン,そしてイーライというそれぞれのバックグラウンドが異なる若者たちだ。ニーナは,地元のメキシコ系移民の自動車工の親の元で育ったために,機械工であり,ドライバー役でもある。アーティスティックな側面を持ち合わせながらも,大学では人類学を専攻したために就職先を見つけられていないという役柄だ。
ケヴィンは普段着が上半身裸とでも言いたげなイケイケパーティーボーイのDJだが,実は里親ホームで育ったために家族的な拠り所を探しているという寂しがりやの一面も持ち合わせている。
そして蝶ネクタイを付けたギークな黒人のイーライは,経営学修士号を持つ学歴を活かして,自分で新しいビジネスを起こしてみたいと奮闘する頭脳役で企画屋だが,ボスに呼ばれてこの街に来るまでは,まさかマフィアビジネスに手を貸すとは思ってもいなかったというアウトサイダーであるという。
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セインツのメンバー3人はそれぞれの犯罪勢力に顔が利くようで,ニーナはLos Pantheros,ケヴィンがIdolsとすると,主人公はMarshallということになる。
もともと軍需産業の会社に就職していたものの,「なぜ自分でできることを,他人の傘の下でやらなければならないのか」に疑問を感じて独立したという設定らしく,Boone氏は“カリスマ性のある殺人マシーン”と表現しており,これまでのシリーズ同様に,リーダーである主人公が自らドンパチの前面に立つことになるのは間違いなさそうだ。
なお,イーライはアウトサイダーだが,これらの出自の違う仲間のライフコーチとなって,自分が片足を突っ込んでしまったビジネスを成功させるため,そしてファミリーを築き上げていくための重要な役回りになる。
もちろん,ボスである主人公キャラクターは,男女の性別,肌の色やボディスタイル,声(男女合わせて8パターン)などを調整できる。「これまでのシリーズでもっとも入念に手を加えられる」とのことなので,武器や車などを含めた幅の広いカスタマイズオプションに期待できそうだ。郊外には原野が多いことから,ゴミ清掃車を含むすべての車種をオフロード仕様にできるという。
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犯罪組織のスタートアップとして街で暴れまくれ
そんな新生「セインツロウ」の基本となるゲームシステムは,やはり“縄張り争い”だ。どこがアジトになるのか,現時点では詳しいゲームプレイについて紹介されていないが,それぞれの組織がテリトリーにしている9つの区域を急襲してはビジネスを乗っ取り,Santo Ilesoを完全に掌握することが目的となる。
紹介されたところでは,地下メディカルクリニックや麻薬ドライブスルーなどに加えて,以前の作品で人気のあった保険詐欺などのアンダーグラウンドな犯罪ビジネスに手を染めていくことができるようだ。どこでどんなビジネスを展開するのかはプレイヤーの自由で,金融街の一角に不法投棄場を設けるなんてことも,すべてプレイヤー次第であるという。
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その具体的なゲームプレイについては多くは語られなかったが,これまでのシリーズ同様に2人用Co-opモードに対応するようなので,キャンペーンを最後まで一緒にこなしたり,オープンワールドな世界を自由に探索してバカなことに興じてみたりしても良さそうだ。
コンバットムーブはアクション映画「ジョン・ウィック」からの影響を強く受けているとのことなので,凝った“ガン=カタ”が楽しめるのかもしれない。
また,本作はあくまでも仕切り直し作品であるために,スティルポートなど以前の作品の世界設定やストーリーとの直接的な関係はないという。いくつかのイースターエッグは用意しているとのことだったが,例えばジョニー・ギャットやショーンディのような過去シリーズのキャラクターが登場するといったシチュエーションは,現時点では想定されていない。
今回は利用できる武器などアクション面での詳しい発表はなかったものの,そのリリースまで残り半年ほどの間に,さらなる情報の公開も行われていくことになるはずだ。ファンにとっては今後も注目といったところだろう。
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