プレイレポート
[プレイレポ]「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」ネットワークテスト参戦。ジージェネらしいシステムにテンポの良さが合わさった
「チャンスステップ」で敵をテンポよく倒し,テンションを上げて「超一撃」を叩き込む。ユニットを「開発」してツリーを埋めていくといった,「ジージェネ」らしいゲームプレイを味わうことができた。
※本稿掲載のゲーム画面はすべて開発中のものです。
「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」公式サイト
ジージェネらしいシステム,スマートフォンゲームらしいテンポの良さ
アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズの「モビルスーツ」(人型兵器)に,主人公たち「パイロット」を乗せ,原作を再現した戦場で戦う「ジージェネレーション」シリーズ。ガンダムやシミュレーションゲームが好きな人なら,「ジージェネ」と呼ばれる愛称を耳にしたことがあるはずだ。
最新作「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」のサービス形態は,基本無料+アイテム課金だ。1月24日に始まるネットワークテストでは,2022年に話題となった「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の「ガンダム・エアリアル」をはじめ,歴代作からさまざまなユニットが登場する。ステージは「機動戦士ガンダム」「機動戦士Ζガンダム A New Translation」,そして「機動戦士ガンダムSEED」(開放は1月27日12:00予定)をプレイ可能だ。
今回は「機動戦士ガンダム」「機動戦士Ζガンダム A New Translation」のステージを体験することができた。
本作の対応機種はスマートフォンだが,家庭用ゲーム機版のエッセンスが積極的に取り入れられている。陳腐な表現にはなるが,「スマートフォンで遊ぶジージェネ」といった印象だ。
その一方で「AUTO」「倍速」「スキップ」といった時短系システムもあり,隙間時間を使って楽しめるようチューニングされている。もちろん,スマートフォンアプリとしては定番のログインボーナスやガシャも存在する。
ゲームの基本システムは,まさにジージェネだ。マップに配された味方ユニットを動かして,敵ユニットを撃破。ステージごとに決められた目標を達成するとクリアになる。
敵を撃破すると,もう一度動けるチャンスステップが発生し,敵陣の真っ只中で活躍するエースパイロット感を味わえるのも,まさにジージェネらしい。
また,シリーズの定番である「テンション」も登場する。敵を撃破したり,自分の攻撃を当てたりするとMPが増加し,これが一定値を超えるとテンションが上がって与えるダメージ量が増える。
テンションは「普通」→「強気」→「超強気」→「超一撃」と推移し,超一撃状態では攻撃の威力が大幅にアップする。誰のMPを上げて,どこで超一撃を叩き込むか。マネジメントも重要だ。
ステージをクリアすれば,得られた経験値でユニットとキャラクターが成長する。一定レベルに達したユニットをベースに新型機を作り出す開発システムも存在するのが,とてもガンダムらしい。それはなぜか。同シリーズはモビルスーツをリアルな兵器として扱い,作中に現実さながらの開発史が存在することが大きな魅力だからだ。
本作の開発システムでは,その開発史を体感できる。例えば「機動戦士ガンダム」の「地球連邦軍」は,新型兵器であるモビルスーツの開発競争に出遅れ,戦車や戦闘機といった旧世代兵器で戦わざるを得なかった。
本作でも時代遅れの「61式戦車」からスタートし,モビルスーツの操縦席となる戦闘機「コアファイター」を開発できるようになる。そこから戦車がモビルスーツに進化しかかったような「ガンタンク」,やっと二本脚で歩けるようになった「ガンキャノン」を経て,ついに完成形「ガンダム」が作られるといった塩梅だ。パワーアップの楽しさと原作らしさが表現されている。
スマートフォンというプラットフォームに合わせて,さまざまな点が変化しているのもポイントだ。
敵ユニットを手に入れる「鹵獲」システムは続投しているが,「ステージごとに決められた鹵獲可能ユニットを撃破した際に,確率で入手できる」という内容になった。従来作のように「まずは部隊の中核となる敵戦艦を倒し,敵ユニットを行動不能の白旗状態にしてから,味方戦艦の空きスペースに収容する」といった手順は必要ない。
戦艦には「搭載」の概念がなくなり,消耗した味方を戦艦に戻して回復したり,鹵獲機を積み込んだりすることはない。戦艦や部隊リーダーが状況を把握できる範囲から外れると,モビルスーツに不利な補正がかかる「指揮範囲」システムも本作にはなく,ユニットを自由に動かせるようになった。
また,モビルスーツが撃破されても失われることはなく,ステージ終了時には経験値の割り当てを得られる。
従来作にはモビルスーツを調達する方法として,高レベルのユニットを新型機に変化させる「開発」と,複数のユニットを組み合わせて新しいユニットを生産(購入)可能にする「設計」が存在していたが,最新作は開発のみになっている。開発できるユニットの中には複数のユニットを必要とするものもあり,設計の考え方が開発に吸収されたと言えるだろう。
スマートフォンゲームらしくガシャも存在しているため,シナリオに参戦していないシリーズのユニットも入手できる。しかし,ガシャのユニットは開発ができないため,すべてをガシャのみで揃えることは不可能。しっかりと開発を進めていくことも重要というわけだ。
ステージの攻略では,ジージェネらしさにスマートフォンゲーム定番の便利機能が組み合わさり,快適なゲームプレイを楽しめる印象だ。
高難度ステージ,やりごたえあるステージを手動で互角の敵軍と戦うと30分弱,自動進行のAUTOと倍速を使えば(彼我の戦力差にもよるが)1〜3分ほどで決着がつく。AUTOは「すべて自動進行」と「敵軍フェイズのみ自動進行」を選べるので,放置しておくだけで素早くステージをクリアすることも可能だ。
さらに,最高評価でステージをクリアすると回数制限付きの「スキップ」が開放され,以降は戦うことなく報酬のみを手に入れられる。外出先で稼ぎたい場合はAUTOやスキップを使い,難関ステージは自宅でじっくり攻略するといった使い分けもできるだろう。
そして,シリーズ名物の戦闘アニメは今回もカッコよく,ロボット好きには嬉しい。もちろん,忙しいときには,戦闘アニメをスキップできる。
また,基本的に敵ユニットの戦闘アニメは表示されず,AUTOであれば自軍の戦闘アニメも表示されない(ただし,新たに入手したユニットのアニメは初回のみ表示される。このあたりの気配りもうれしい)。テンポ重視の現代らしいアレンジも加えられており,AUTOでもマップ上のユニットが動くため,思わず見入ってしまう。
ステージの開始前には原作アニメの場面写真をふんだんに使ってストーリーの説明が行われるが,これが没入感を増してくれる。何しろ原作そのままなので,思い出がよみがえり,原作アニメの面白さを再確認できる。
例えば「機動戦士ガンダム」のラストシーンでは,主人公のアムロが激戦の中で九死に一生を得て,「まだ僕には帰れる所があるんだ」と涙ぐむ。多くのゲームではセリフと顔ウインドウでシーンを再現しているが,本作では原作アニメの場面写真が使用されるため,より情感が伝わってくる。
また,戦闘アニメの中には原作アニメの名シーンを再現したものがあり,ストーリーの説明では元ネタとなったシーンが取り上げられることもある。本作のみで元ネタと見比べられるのは,興味深い体験と言える。
ジージェネ定番のシステムとシミュレーションゲームとしての面白さ,スマートフォンゲームらしい便利な機能,そして原作の場面写真を使った没入感が加わり,シリーズファンやガンダムファンにはたまらない新作といった印象を受けた。残念ながらネットワークテストの参加申し込みは終わっているが,気になる人は続報に注目しよう。
「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」公式サイト
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