2025年11月に開始したアーリーアクセスを通じて,着実にアップデートが重ねてきた本作だが,2026年9月2日に待望の正式リリースを迎えた。12月10日には,セガからパッケージ版(Switch2 / PS5)の発売が予定されている。
ドット絵を卒業し,アニメルックになったビジュアルは見やすく洗練され,アクションパートもお店パートも楽しく進化している。
バックパックいっぱいにアイテムを詰めながら,「進むか,退くか」を選び続けるヒヤヒヤの冒険と,商品がジャンジャン売れていく気持ち良さを味わえるタイトルだ。
アーリーアクセスの時点で注目していた人も多いと思うが,この機会に改めてその手触りと魅力をお伝えしたい。
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すでにご存じかもしれないが,まずは本作のストーリーから追っていこう。
主人公は冒険者にして商人のウィル。彼はリノカ村にある自らの店を守りながら,ダンジョンで素材や商材を集める毎日を送っていた。しかし,第五のダンジョンが開かれたとき,リノカ村は別次元と結節してしまい,次元を歩く邪悪な収集家モロクに奪われてしまった。
かくしてウィルたち村人は追い出されてしまう。しかし,さまよった先のトレスナ村でウィルは反旗を翻す。もう一度,商店を建て直し,モロクから故郷を取り戻すのだ。
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本作はアクションパートとお店経営パートを交互に遊ぶローグライトゲームだ。各パートを順にチェックしていこう。
まずはアクションパートだ。ウィルは剣や大剣,槍,ガントレットの中から武器を選び,ダンジョンに繰り出す。もちろん,冒険を進めれば,新しい武器も手に入る。
ダンジョンは「Slay the Spire」のようにノードでつながっており,常に2〜3択から突入したいステージを選んでいく。
通常の戦闘,エリート敵との戦闘,ランダムイベント,特定のパークが得られるステージなど,これまたローグライトでは一般的なノードが並んでいる。
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ステージには敵が徘徊しており,一掃することで提示されていた報酬が得られる。通常攻撃,特殊攻撃,回避,銃,吹き飛ばしといった,見下ろし型アクションのスタンダードな動きばかりなので遊びやすい。
その反面,あまり奥深いとは言えず,同じダンジョンで同じアクションを繰り返していると,さすがに単調さを感じてしまう。
冒険を続けていくうちにアクションは洗練されていくものの,こちらから戦略を組み立てて縦横無尽に敵を薙ぎ倒していくというより,なるべく被弾しないように細心の注意を払って進めていくスタイルになりがちだ。
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報酬のシステムが特徴的だ。敵を一掃するとお待ちかねの宝箱を開けられるが,いくつかの商品が入っている。これらをバックパックに詰め込み,持ち帰るのが仕事である。
商品は戦闘中に使用できるものではなく,あくまでお店に並べるためのものなので,それぞれ価値が設定されている。なるべく価値の高い商品を厳選し,生きて帰りたいところだ。
このシステムにはバックパック整理ゲームの要素が盛り込まれており,それぞれの商品が互いに作用する仕組みがある。
たとえば,最初のダンジョン「カリーナ 昼の領域」には,“燃焼”のギミックがある。ある商品は隣の商品を燃やして消してしまうが,その代わりに商品にあった価値が別の商品に付与されたり,もっと良いことが起きたりする……といった内容だ。
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ダンジョンには取り切れないほどの商品が存在するので,うまくギミックを利用してバックパックを整理し,なるべく価値の高いものを持ち帰ることを目指すのだ。
ただし,配置を間違えると必要なものまで燃やしてしまうので,なかなか悩ましい。
ボスを倒すか,いつでも可能な「帰還」を選ぶことで,拠点であるトレスナ村に戻れる。
これはなかなか好印象だ。本作は難度選択もあるくらいなので,ローグライトとしてはかなりゆるい部類に入る。アクションが苦手なプレイヤーでもエンディングを見られるだろう。
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村に戻ったら,手に入れた商品をケースに並べて,お店経営パートのスタートだ。
次々に来訪する客はケースのアイテムを吟味し,お値打ちだと思ったらレジの前まで運んでくる。こうして物が売れるのだ。
基本的にはこの連続であり,商品がなくなったら補充する。時間が来るか,すべての商品を売り捌いたら,その日の商売は終了。仕入れ先がダンジョンということもあってか,お店経営ゲームとしてはほどよく簡略化されている。
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商品には適正価格や相場が表示されない。あまりに高い額をつけるとシステム側から禁止されるが,それ以下であれば好きな額をつけらる。とっとと売りたければ,いつもの半値以下にすることもできる。
商品にはダンジョンのギミックを利用して追加した価値があっても,それに対して細かく値段をいじる必要はなく,その分だけ売上が上乗せされる。それほど細かい操作をすることなく,次々に商品が売れていくのは爽快だ。
そして,売上金が一定の額に達すると,エンドレス・ヴォルトと呼ばれるモニュメントが現れ,新しいダンジョンをアンロックしてくれる。そこに潜れば,さらに高い商品を持って帰れるというわけだ。
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商売で得たお金は,ほかの商人たちとのやりとりに使用できる。主なものは恒久的なアップグレードだ。ダンジョンにおける回復アイテムの使用回数,新しい武器や鎧のアンロック,商売中の特殊効果の付与など,買えば買うほど得になる。
ダンジョンパート,経営パート,アップグレードパートがシームレスにつながり,やればやるほど強くなるので,モチベーションを保ちやすい。
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お店経営パートの面白さに対し,アクションパートの単調さが気になったものの,しっかり楽しめるローグライトゲームだ。
お店が徐々に大きくなり,ウィルが強くなっていく過程は,レベルアップの根源的な気持ちよさを思い出させてくれた。



















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