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  • 発売日:2026/08/04
  • 価格:スタンダードエディション:7980円(税込)
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[プレイレポ]感情を理解できない少女と一匹の犬が,崩壊していく世界を救う旅へ。「Beast of Reincarnation」が描く,自然に飲み込まれていく大地は美しくも過酷
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印刷2026/07/23 17:00

プレイレポート

[プレイレポ]感情を理解できない少女と一匹の犬が,崩壊していく世界を救う旅へ。「Beast of Reincarnation」が描く,自然に飲み込まれていく大地は美しくも過酷

 「Beast of Reincarnation」(ビースト・オブ・リンカネーション,PC / PS5 / XBOX Series X|S)は,「ポケットモンスター」シリーズで知られるゲームフリークが手がける,オリジナルのアクションRPGだ。
 本作の舞台は,西暦4026年の遠未来の日本であり,腐蝕によって崩壊しかけている世界だ。プレイヤーは主人公・エマ(CV:石川由依)となり,腐蝕体の犬・クゥとともに,世界を終焉へと追い込む元凶である“輪廻の獣”を討伐する旅に身を投じていく。

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 4Gamerは,中国・上海で開催された「Bilibili First Look」にて,本作を事前に遊べる機会を得て,冒頭部分を2時間近く体験できた。本稿では,実機でのプレイフィールをもとに,本作のゲームプレイと,世界や物語の魅力を解説していこう。

※以下の操作解説は,XBOXコントローラ基準で行う。


受け流しから開花技へ。一人と一匹が織り成す爽快なバトル


 本作の戦闘は,エマとクゥが連携する“一人と一匹”のスタイルを採用している。プレイヤーが主に操作するのはエマで,RBを押すと刀を振るって攻撃できる。また,コンボ中の各段階でXボタンを押すことで,強力な刀技ヌシ技へと派生する。

敵には体力ゲージとダウンゲージの2種類があり,ダウンゲージを最大まで溜めると「絶」状態となる。この状態でRBを押すと,確実にとどめを刺す「確殺」を発動できる
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 敵の攻撃に対しては,LBを押すことで防御体勢を取る。攻撃が当たる直前にタイミングよく防御すると,受け流しが発動する。受け流しに成功したあと,さらにRBを押すことで,受け流し斬撃による反撃も可能だ。

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 受け流しは敵の攻撃をさばくだけでなく,クゥが開花技を使うために必要な開花力(FP)共鳴ゲージを獲得する手段にもなる。共鳴ゲージはエマの刀技に使うほか,LSとRSを同時に押すことで「共鳴加速」を発動し,時間の流れを遅くできる。

確殺は地上と空中のどちらでも発動でき,それぞれ異なる演出を見られる
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序盤から使用できる開花技「彼岸花・大輪」は,Yボタンを押してメニューを開き,そこから発動できる。目標の位置に巨大な彼岸花を咲かせ,再度RTを押すことで,エマが穢れ髪を伸ばして彼岸花の位置へ移動できる。これは敵にダメージを与えるだけでなく,立ち回りの幅を広げる手段にもなる
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 クゥは戦闘中に敵へ攻撃を仕掛けることもあるが,基本的にはエマをサポートする役割を担っている。Yボタンを押すとクゥの開花技メニューが開き,そのあいだは時間の流れが遅くなる。プレイヤーは状況に応じて,適切な開花技を選んで発動できる。

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 開花技の多くには特殊な効果があり,有効な属性ダメージを与えたり,敵の体勢を崩したりできる。盾を構えるゴーレムには,エマの刀がほとんど通らない。そこでクゥに破壊属性の開花技を使わせ,盾を砕いたところへ刀技を叩き込む。この一連の流れが滑らかにつながったとき,本作ならではの爽快感が生まれる。

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 クゥのサポートは,戦闘だけにとどまらない。探索中に「調合書」と呼ばれるアイテムを手に入れると,「研究」が行えるようになる。研究はさまざまな行動によって進行し,完了すると,クゥが素材を消費して“器用な前足”でアイテムを作成できる。
 さらに,クゥとの親密度ランクが上がると,装備スロットが増え,より多くの調合書を装備できるようになる。回復を重視するのか,攻撃を重視するのか。組み合わせによって,クゥのサポートスタイルも変化していく。

赤く光る攻撃は防御できない。攻撃が当たる直前にBボタンを押すと,見切りを発動できる
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 キャラクターの育成要素も,試遊範囲を見る限りではかなりボリュームがありそうだ。レベルアップ時に獲得する能力ポイントを使い,エマとクゥの能力を伸ばせる。成長項目は,戦闘力生命力開花力の3つに分かれており,対応するパラメータだけでなく,スキル習得にも影響するようだ。

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 ただし,このあたりは試遊範囲だけでは正確に判断しにくいため,今回は詳しい評価を控えておきたい。

 実機プレイでの感触としては,本作の戦闘システムはさまざまな要素をうまく融合させている。受け流しでFPと共鳴ゲージを溜め,クゥの開花技で敵を崩し,刀技やヌシ技で畳みかける。攻めのサイクルとリソースの循環には明確な設計意図が感じられ,遊ぶほどに爽快感と手応えが増していて好印象だ。

 難度は3種類から選択できる。アクションゲームが得意ではないが物語を楽しみたい人から,歯応えのあるバトルに挑みたい人まで,自分に合った難度でプレイできそうだ。


文明崩壊のあと,自然に侵食されていく世界は美しくも過酷


 物語は,エマたちが乗る浄化船バウエラから始まり,迫りくる腐蝕雲との遭遇からチュートリアルへと入っていく。その後,世界観の背景が簡単に説明され,本格的に物語が動き出していく。

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 最初に探索するのは,関東エリア・小河内前緩衝区域という場所だ。エマは浄化兵として問題の元凶を探り,浄化任務にあたることになる。

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 この一帯には,かつてゴーレムが暮らしていた村があり,無骨な機械が静かにたたずむ光景からは,文明の荒廃がうかがえる。その一方で,腐蝕の影響を受けた土地には一面に緑が広がっており,廃墟を覆う草木は,思わず足を止めて眺めたくなるほど美しい。現代に生きる筆者からすれば,環境保全が行き届いた土地と見紛うほどだ。
 しかし,美しい景色のなかには,さまざまな脅威も潜んでいる。周囲には穢れに侵された動物たちがはびこり,腐蝕体に対抗するために武装したゴーレムも巡回している。長い年月のなかで自我を失った彼らは,エマを腐蝕体と見なして容赦なく襲いかかってくる。

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 一見すると広大なフィールドが広がっているが,本作はオープンワールドではない。各章ごとに用意されたマップは,大型の箱庭エリアに近い構造だ。フィールドには宝物や道具,エリート格の敵などが配置されており,探索密度の高い作りとなっている。

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 フィールドの各所には,休息や能力成長,スキル習得などを行える施設「野営地」が点在している。“休息”行動ではHPを回復できるほか,回復アイテムや弾薬なども補給できる。

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 フィールド探索において,特徴的なのはエマの移動能力だ。Aボタンを押すことで跳躍できる一方,長押しすると,エマは蔓のように伸びる穢れ髪で体を支え,高所へ跳び上がれる。

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 穢れ髪の応用先は高低差のある場所だけでなく,水平方向の移動にもおよぶ。RTを短く押すことで,伸ばした髪の先端へ素早く飛び移ることが可能で,長押しすると,エマが立てる足場を作り出せる。これらの能力を活用することで,探索範囲は大きく広がっていく。

 その移動能力を前提に,マップの各所には多くの収集要素も隠されている。鼻の利くクゥは,使えそうなアイテムを発見するとマップ上に位置をマークしてくれる。しかし,プレイヤーはエマの能力をどう使えばそこにたどり着けるのかを考えることになる。

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浄化船では,戦いで血まみれになったクゥをシャワーに連れていき,きれいにしてあげられる
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 浄化船に戻ると,エマは野外探索で集めた物品を船に保管できる。一部の戦利品は浄化船の強化にも使える。アップグレードは,さまざまな施設機能の開放や,装備強化の上限引き上げにもつながっている。

浄化船の操縦士兼整備士を務めるブラッド(CV:大塚明夫)。外の世界に詳しく,さまざまな助言でエマを導く
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 船のなかでは,各種施設の利用に加え,船に乗る仲間たちとの交流も楽しめる。仲間との会話やクゥとの触れ合い,メインストーリーの進行などがここから行える。

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 記憶を持たず,感情を理解できないエマにとって,浄化船バウエラは,彼女が大切にしているものを乗せた場所なのだろう。腐蝕体とゴーレムが待ち受ける危険な地上から離れ,束の間の安らぎを得られる場所なのかもしれない。


封じ子として忌み嫌われるエマに,壊れかけた世界を救えというのか



※物語と世界観設定についてはネタバレを意識し,必要最小限の情報にとどめている。ご自身で体験したい場合は,この部分を読み飛ばしてほしい。


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 本作の世界は,「腐蝕」と呼ばれる現象に侵されている。動物や植物は腐蝕によって,穢れた存在である「腐蝕体」へと変化する。なかでも強大な個体は「ヌシ」と呼ばれる。
 一部の人類はこうした災厄から逃れるため,肉体を捨てて機械の体へ意識を移植する道を選び,ゴーレムと呼ばれる存在になった。一方で,腐蝕によって特殊な力を得た存在もいる。主人公のエマと,相棒の犬・クゥもその一例だ。

 一般的なイメージの腐蝕とは異なり,本作で腐蝕に侵された動物は,身体の一部が植物のように変化し,能力も花を咲かせるかのように見える。人類の視点ではたしかに腐蝕かもしれないが,地球そのものから見れば,本来の姿へ戻ろうとする作用にも見える。

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腐蝕に侵されたエマとクゥは,髪と尻尾が植物のような形状になっている。刀技やヌシ技にも,植物の成長をモチーフにした表現が盛り込まれている
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 機械の身体へ意識を移したゴーレムは,長い年月を経るなかで,自我が劣化しているようだ。腐蝕現象が人類を脅かす一方で,機械への意識移植にも自我を失うリスクがある。人類の数が半数以下にまで減少した状況は,種としての命運を生死の瀬戸際へと追い込んでいる。

 成長する力を持つ腐蝕体と,緩やかな死を象徴するゴーレム。この対立関係には,興味深い構図が見られる。

腐蝕体だけでなく,ゴーレムも敵として登場する。人間の意識を機械に移植しているものの,長い時間のなかで,ゴーレムたちも次第に自我を見失っている
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 そうした世界で,人類の統治者は,穢れを体内に取り込んで自らの力へと変換できるエマに,各地のヌシを討伐するよう命じる。そして最終的には「」へ向かい,穢れの吐息をばらまく“輪廻の獣”を討つこととなる。

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 皮肉なことに,エマは穢れを自身の力へ変換できる才能を持つがゆえに,人々から忌み嫌われている。そのため,彼女は「封じ子」と呼ばれ,人里離れた場所で暮らすことを強いられる。必要となれば,権力者の命令に従い,周辺に出没する腐蝕体を討伐していくことになる。

 エマ自身にも多くの謎がある。人間でありながら穢れを体内で安定させられる原因や,記憶を持たず,感情を理解しがたい理由など,その背後には何らかの事情が隠されていることをうかがわせる。
 今回の試遊範囲を見る限り,旅のなかでエマがどのように感情を理解していくのか,彼女の変化も物語の大きな見どころになりそうだ。

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 また,エマにしか見えない霊体の少女“ヴァイオレット”(CV:佐藤みゆ希)も登場する。ヴァイオレットは,エマが経験した出来事に対して自分なりの感想を述べる存在であり,エマに欠けている感情の一部を補っているようにも見える。
 彼女とエマの関係や,ヴァイオレットが現れる理由は今後の物語で明かされるようで,そのあたりも気になるところだ。

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 一方で,冒頭部分だけを見た限りでは,気になる点もあった。本作の世界では,腐蝕によって人類文明が崩壊へ向かう一方で,意識を機械へ移植できるほど高度な科学技術も存在している。しかし,生存者たちの社会は,封建的な統治体制へ回帰しているようにも見える。
 さらに,ゴーレムたちが実用的価値の高いエマを感情的に忌避し,蔑んでいるようにも感じられた。

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 現時点では,いくつか腑に落ちない部分も残った。ただし,それらが意図的に仕込まれたものなのか,あるいは説明が物語の後半に委ねられているのかは判断できない。本編で,この疑問がどのように解き明かされるのかに期待したい。




 2時間近い体験を通じて,美しくも危険な終末世界には強い魅力を感じた。受け流しを起点にエマとクゥの攻撃をつなぐ戦闘は,触り始めこそ覚える要素が多いものの,仕組みを理解するほど気持ちよくなっていく。
 物語設定も重厚で,先の展開を知りたくなる引きがある。感情を理解できない戦闘人形のようなエマが,旅を通じて少しずつ感情を知ろうとする。試遊を終えた時点では,戦闘の先だけでなく,彼女の物語の続きをもっと見たいと感じていた。

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 「Beast of Reincarnation」は,2026年8月4日の発売を予定している。対応プラットフォームはPC,PS5,XBOX Series X|Sで,XBOX Game Pass加入者は発売初日からプレイ可能だ。気になる人は,本稿と実機動画をあわせて,そのプレイフィールを確認してほしい。


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