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名機NEOGEOを処理落ちまで再現。過去の周辺機器も使えて,低遅延HDMIなど現代向けの機能も備える「NEOGEO AES+」のプレゼンをレポート[TGS2026]
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印刷2026/09/22 17:00

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名機NEOGEOを処理落ちまで再現。過去の周辺機器も使えて,低遅延HDMIなど現代向けの機能も備える「NEOGEO AES+」のプレゼンをレポート[TGS2026]

 さまざまなジャンルで名作を生み出したゲーム機「NEOGEO」を現代によみがえらせる「NEOGEO AES+」が,千葉県・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2026」のPLAION REPLAIブースにプレイアブル出展されていた。今回は,同機の開発に携わったBEN JONES氏BRUNO STEUX氏SEAN 'FURRTEK' GONSALVES氏によるプレゼンが行われ,NEOGEO復活にかける熱意とNEOGEO AES+の魅力が語られた。

東京ゲームショウ2026,PLAION REPLAIブース
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写真左から
SEAN 'FURRTEK' GONSALVES氏
(テクノロジーコンサルタント,NEOGEOアーキテクチャスペシャリスト。ASICエンジニアリングとリバースエンジニアリングを担当)
BEN JONES氏
(コマーシャルディレクター。製品コンセプトやハードウェア設計を担当)
BRUNO STEUX氏
(テクノロジーディレクター。エンジニアリングや独自技術開発,チップ設計を担当)
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 「NEOGEO」は1990年にSNKから登場したアーケードゲームシステム/家庭用ゲーム機だ。当時,アーケードゲームと家庭用ゲーム機のスペックには隔たりがあり,ゲームが移植される際にアレンジが行われることも少なくなかった。

 しかし,NEOGEOはアーケードと同等のゲームを家庭で楽しめるのが特徴である。ざっくり“アーケードゲームシステムと同スペックの家庭用ゲーム機を用意し,両者を展開した”とも言い換えられるだろう。

 現在は公式ライセンスのもと,エミュレーションを用いたゲーム機でNEOGEOのゲームを楽しめるが,NEOGEO AES+が目指すのはNEOGEOの完全再現である。オリジナルのNEOGEO用ROMカートリッジやジョイスティック,メモリーカードがNEOGEO AES+でも使えるのだから,再現度は高いといえる。

 これは本機を企画したJONES氏が,愛するNEOGEOの歴史をそのまま伝えることが重要だと考えたからだという。

 この再現度を支えるのが,独自開発したASIC(特定用途向け集積回路)である。NEOGEOのゲームが動くだけでなく,処理落ちまで実機同様に再現される。実際にNEOGEO AES+で「メタルスラッグ」をプレイしてみたが,当時ゲームセンターで遊んだときと同じ感覚だった。

 この再現度はSTEUX氏の苦労の賜物だ。NEOGEO AES+の開発が決定したものの,NEOGEOの内部に関する資料はSNKにも残っていなかった。そのため,実機を分解し,数か月を費やして内部構造を解析したという。

 付属するジョイスティックも,オリジナルに非常に近い操作感だ。こちらは1990年代にSNKでNEOGEOの開発に携わっていたスタッフの監修を受け,ボタンを押した際の感触からスプリングの強さまで再現したという。

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 昔のゲームを現代のディスプレイで遊ぶ際,気になるのが遅延である。NEOGEO AES+はAV出力で当時のテレビにつなげられるのに加え,HDMI接続でも特許出願中の独自技術により遅延を最小限に抑えられるという。シューティングやアクションはもちろん,応答性が重要な格闘ゲームも違和感なくプレイできるとのことだ。

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 そして,NEOGEO AES+はオリジナルにはなかった利便性も備えている。本体の裏にはDIPスイッチがあり,画面比率を4:3と16:9から選べるほか,解像度の変更やオーバークロックも可能だ。先に挙げた「メタルスラッグ」の処理落ちもオーバークロック設定で解消できるが,かえってゲームが難しくなることもあるかもしれないとのこと。

 さらに,BIOSをMVS(業務用)とAES(家庭用)で切り替えられるほか,言語設定も変更できるのは嬉しいところである(なお,「メタルスラッグ」を英語で起動すると流血描写がデフォルトでOFFになるなど,表現の一部が変わる場合があるという)。

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 ジョイスティックはドングルによる無線接続も可能で,こちらも遅延は最小限に抑えられている。有線と無線のジョイスティック2本を接続し,NEOGEO AES+本体のテストメニューで両者のボタンを同時に押してみても,反応に差は感じられなかった(綿密に検証したわけではなく,肉眼で確認した限りでの印象である)。

 メモリーカードも進化している。容量が増え,電池不要で,進行状況はもちろんハイスコアも記録できる。スコアラーにとっては嬉しい機能といえるだろう。

 NEOGEO AES+の開発では,SNKのスタッフから監修や制作面でのサポートを受け,JONES氏も心強さを感じながら開発を進めたそうだ。

 今回はホワイトカラーの「Anniversary Edition」も話題を呼んだが,これはNEOGEO AES+の完成品を大阪本社で披露する際,「実はもう一つNEOGEOがあるんですよ」とばかりにサプライズで見せたところ,SNK側から好意的な反応が得られ,発売が決まったのだという。

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 ソフトのラインナップも,今後継続的に拡充されるという。本体と同時に「メタルスラッグ」「ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002」「餓狼 MARK OF THE WOLVES」「ビッグトーナメントゴルフ」「ショックトルーパーズ」「サムライスピリッツ零スペシャル」「パルスター」「ティンクルスタースプライツ」「マジシャンロード」「オーバートップ」10本が発売されるのは,すでにお伝えしたとおりだ。

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「餓狼 MARK OF THE WOLVES」
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「マジシャンロード」
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「ティンクルスタースプライツ」。4Gamerでは本作と「ライバル・メガガン」の制作者による対談記事を掲載している。両作品の制作秘話も語られているので,ファンは必見だ
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 この日はソフトの新たなラインナップも明かされた。会場に出展されたNEOGEO版「ゼロウイング」に加え,復刻ソフトにはデータイースト作品も登場し,格闘ゲーム「ファイターズヒストリーダイナマイト」,パズルゲーム「マジカルドロップ2」「マジカルドロップ3」,スポーツゲーム「ダンクドリーム」,横スクロールアクション「ミラクルアドベンチャー」が発売されることになった。

 ゆくゆくはNEOGEOソフトすべての復刻を期待したい。また,個人的にはNEOGEO版「ゼロウイング」のように,往年の名作がNEOGEO向けに新規移植される例も増えてほしい。

NEOGEO版「ゼロウイング」。もちろんオリジナルの「ゼロウイング」はNEOGEOのゲームではない。こちらは移植版だ
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「ファイターズヒストリーダイナマイト」
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「マジカルドロップ2」「マジカルドロップ3」
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「ダンクドリーム」
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「ミラクルアドベンチャー」

 当時の周辺機器がそのまま使える高い再現度と,低遅延のHDMI出力など現代的な利便性を併せ持つNEOGEO AES+は,過去のゲーム機やIPを復活させるうえで,熱意とバランス感覚がいかに大切かを教えてくれる。

 発売日が2027年9月16日に決定し,データイースト作品をはじめとする今後のラインナップも明らかになったNEOGEO AES+。気になる人は予約を済ませておこう。


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