4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」，2025年3月17日〜3月23日

　桜の開花・満開予想の最新版が発表されたりした2025年3月17日〜3月23日，4Gamerに掲載された記事は304本でした。MLBの開幕戦が東京ドームで行われましたが，「ロボット審判」を導入するという話だったので，筆者はワクワクしながら見てました。全身銀色で，頭上のレーダーみたいなのをクルクル回し，「イマノハ，ストライクデス。ピピー！」とか言う場面を想像していたのですが，ちょっと違ったみたい。残念です。

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　さて先週は，アメリカはサンフランシスコで世界最大規模のゲーム開発者会議である「Game Developers Conference 2025」が開催され，4Gamerも現地に取材班を送り込み，いろいろな記事を現在進行形で掲載しています。知ってますよね？　イベントのメインは，700以上も用意されたセッションで，プログラミングやグラフィックス，ストーリー，サウンド，そしてAIなど，多岐にわたるテーマで最新の知見が惜しげもなく公開されました。今だから語れる開発裏話や制作秘話なども，GDCっぽくていいっスね。


　また，ゲームアワードである「Game Developers Choice Awards」と「Independent Games Festival Awards」の授賞式も併催され，第25回を迎えるGDCアワードでは，LocalThunkが開発したローグライトなデッキビルダー「Balatro」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Switch / iOS / Android）が栄光のGame of the Yearをゲットしました。


　2024年2月にPC版がリリースされた「Balatro」は，「Golden Joystick Awards」や「The Game Awards」「D.I.C.E. Awards」など，名だたるアワードにノミネートされたものの，惜しくも受賞を逃してきた高評価タイトルでしたが，ついにGDCアワードでGOTYに輝いたわけです。そのほかの部門を含め，「Balatro」は4冠達成でした。
　さらに，「こちら」 に掲載した連載記事でノミネート6作品を紹介したIGFアワードでは，大賞に相当するSeumas McNally Grand Prizeを「Consume Me」がゲットしました。まだ正式リリースされていない日常系シムだそうです。

　ゲーム開発者向けということで，難しめだったり長めだったりする記事も少なくありませんが，ゲーム業界の未来を考えている人は，以下のリンクをクリックして面白そうな記事を探してください。きっとタメになります。筆者が保証します（怪しい）。

「GDC 2025」公式サイト

4Gamer「GDC 2025」掲載記事一覧

　そんなこんなで，今回もはりきって，4Gamerと世界のゲーム業界の1週間を，アクセスランキングのトップ10や注目記事などで振り返ってみましょう。

※以下，PlayStationはPS，Nintendo SwitchはSwitch，スマートフォンはスマホなどと略記します。

先週のアクセスランキング

　先週のアクセスランキングトップ10，第1位に輝いたのは，「モンスターハンターワイルズ」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）の話題でした。期間限定のゲーム内イベント「砂がくれにし夜半の火影」と「バヨネットが踊る雨」の配信が3月19日に始まったというニュースで，記事によれば，「砂がくれにし夜半の火影」は，「調査隊の耳飾りα」が手に入るイベントであり，また，「バヨネットが踊る雨」は「光る珠・剣」を集めやすいイベントクエストだそうです。すでに配信されているので，熱烈プレイ中のハンターの皆さんもたくさんいるでしょう。がんばってください。


　そして第2位も「モンスターハンターワイルズ」の話題で，無料タイトルアップデート第1弾の情報が公開されたというものでした。「泡狐竜 タマミツネ」などチャレンジングなモンスターが登場したりするアップデートは4月初旬に実施が予定されています。
　以上，専門用語を使えば“ワンツーフィニッシュ”を達成したわけで，うーん，モンハンワイルズ，す・ご・す・ぎ〜。


　さらに言えば，モンハンワイルズの最新情報を公開する番組「モンスターハンターワイルズ ショーケース」の配信を3月25日23：00に開始するという記事も，金曜日の記事掲載以降，順調にアクセスを伸ばして第8位に入るなど，筆者の見るところ，モンハンワイルズ旋風はしばらく止みそうにありません。


　そして，ポケットペアが2024年1月にPC版をSteamでリリースし，大ヒットを記録した「Palworld / パルワールド」（PC / MAC / PS5 / Xbox Series X|S / Xbox One）の記事が第3位にランクインしました。発売1周年を記念して実施された全世界人気投票の結果を発表したという内容で，対象は180種類以上のパルと敵対組織のリーダー7人だったそうです。タイトルを見れば一発で分かってしまうのですが，果たして総合ランキングの第1位に輝いたのは，どちら様だったのでしょうか。
　第1位の方を仲間にできるアップデートも，年内に配信される予定になっています。

【先週のアクセスランキング詳細】

【第1位】 「モンスターハンターワイルズ」，頭装備「【調査隊の耳飾りα】」が入手できるイベント＆「光る珠・剣」が集めやすいイベントを開催	【第2位】 「モンスターハンターワイルズ」，無料タイトルアップデート第1弾は4月初旬に実施予定。泡狐竜 タマミツネや歴戦の個体を超えるモンスターが登場
【第3位】 「Palworld / パルワールド」，全世界人気投票の結果を発表。総合ランキング1位の「ゾーイ」を仲間にできるアップデートを年内に実施予定	【第4位】 「ポケポケ」，新テーマ拡張パック「シャイニングハイ」を3月27日にリリース。デザインが異なる“色ちがいのポケモン”カードが初登場
【第5位】 ホロライブ「星街すいせい」コラボデザインのピラーレスPCケースが予約開始。初回限定版にはタペストリが付属する	【第6位】 スマホゲームのセルラン分析（2025年3月6日〜3月12日）。今週の1位は「ウマ娘」。各国における昨年10月〜12月の最大収益タイトルも紹介
【第7位】 ［プレイレポ］圧倒的に遊びやすくなった「ゼノブレイドクロス ディフィニテ ィブエディション」。生身での探索と人型兵器による探索，その対比を味わうだけでも遊ぶ価値がある	【第8位】 「モンスターハンターワイルズ」ショーケース，3月25日23：00より配信。無料タイトルアップデート第1弾の配信日やアップデート内容を紹介
【第9位】 デュアルディスプレイを備えた携帯型Androidゲーム機「SUGAR 1」をONE-NETBOOKが発表	【第10位】 「ファンタジーライフｉ」，PC/PS5/PS4/Xbox版のプレオーダーを開始。予約特典で「駆け出し冒険者セット」が手に入る

サンフランシスコからの手紙

さーて，無事に終了した「GDC 2025」ですが，泣きながらサンフランシスコに取材に行った編集部のnoguchiが，このWeekly 4Gamerのためにわざわざ写真を撮影してくれました。どうもありがとう。まずこれは，サンフランシスコで乗った完全自動運転タクシーだそうです。完全自動運転というだけあって運転手がいないため，行き先は気合で伝えるとのこと。さすがサンフラン，進んでる〜。でも静止画だと，ただの無人の運転席ですね。なんだこりゃ

こちらはサンフランシスコの食事事情です。上は言わずと知れたホットドックで下はチャオメン（炒麺）ですが，お値段は上が邦貨で約1800円，下が約3000円（いずれも税別）だったそうです。おそらくホットドックに使われている肉は松坂牛，チャオメンには金華ハムでも入っているのでしょう。noguchiによれば，「普通にまずかった」とのこと。現地からの報告は以上になります。終わりかよ！

先週のタイトルランキング

　先週，もっとも注目されたゲームタイトルは，アクセスランキングのトップ10に3本もの記事がランクインした「モンスターハンターワイルズ」でした。そりゃそうなりますわね。
　先週はまた，カプコンカフェで開催されているモンハンワイルズとのコラボイベントのレポートや，ゲームに登場するチャームを商品化した「モンスターハンターワイルズ アイルーテディ」の予約受付開始といった記事を掲載しました。


　続いて，新テーマ拡張パック「シャイニングハイ」のリリースが発表されたポケポケこと，「Pokémon Trading Card Game Pocket」（iOS / Android）が第2位に，全世界人気投票の結果が発表された「Palworld / パルワールド」が第3位にランクインしています。


　第9位に入ったのは，3月20日に発売された「アサシン クリード」シリーズ最新作「アサシン クリード シャドウズ」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）でした。発売までにいろいろあったタイトルですが，先週は先行プレイレポートを掲載しており，ライターのオクドス熊田氏によれば，「……ん？」と感じる部分がいくつかあったにせよ，「めっちゃ楽しかった」とのことです。
　ちなみに，Metacriticのメタスコアは今のところ，PC版が78ポイント，PS5版が81ポイント，Xbox Series X|S版が85ポイントで，Steamのユーザーレビューは7000件以上を集めて，現段階で「非常に好評」となっています。
　さらに，発売から約3日間で，プレイヤー数が200万を突破したことも公式Xアカウントで報告されており，これは「アサシン クリード オリジンズ」と「アサシン クリード オデッセイ」を超える記録とのことです。

�� 2 MILLION PLAYERS! ��

We’re thrilled to celebrate this incredible milestone!

Assassin's Creed Shadows has now surpassed the launches of AC Origins and Odyssey. Thank you for joining the journey in Feudal Japan! #AssassinsCreedShadows pic.twitter.com/a6YezXNtYI

— Assassin's Creed (@assassinscreed) March 22, 2025

【先週の注目タイトル詳細】

【第1位】 モンスターハンターワイルズ	【第2位】 Pokémon Trading Card Game Pocket
【第3位】 Palworld / パルワールド	【第4位】 ユミアのアトリエ 〜追憶の錬金術士と幻創の地〜
【第5位】 ウマ娘 プリティーダービー	【第6位】 ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション
【第7位】 ポケットモンスター スカーレット・バイオレット	【第8位】 スプラトゥーン3
【第9位】 アサシン クリード シャドウズ	【第10位】 ファンタジーライフｉ グルグルの竜と時をぬすむ少女

先週の注目記事

　今回もいつものように，プレイレポートやインタビュー，イベントレポートなどを中心に，先週掲載された，注目してほしい記事をピックアップしました。したのです。

　「GDC 2025」たけなわの先週でしたが，その一方，フランスではアナログゲームの見本市「Festival International des Jeux」が開催され，「こちら」にレポート記事を掲載しました。開催場所は有名なリゾート地で国際映画祭なんかもやるカンヌでしたが，筆者は一度も行ったことがないので，コメントできません。まさに，わカンヌ。2月28日〜3月2日の開催期間中，なんと11万人が来場し，カンヌの街のいたるところにアナログゲームファンがあふれたというのだから半端ありません。
　アナログゲームのイベントといえばドイツのSpielが有名ですが，フランスもかなりお盛んなんですね。自慢じゃないけど知りませんでした。


　Amazing Seasun Gamesは，開発中のメカアクションシューティング「Mecha BREAK」（PC / Xbox Series X|S）のイベント「グローバル先駆者開拓戦」を，中国の珠海にある本社で開催しました。これは，中国や日本，アメリカのプロチームやストリーマーなどが集まった大会とのことで，正式リリースの前に大会をやるってのは珍しいかもしれません。
　そんなわけで，国際派の4Gamerは現地に出向き，プロデューサーでもあるKris Kwok氏の話を聞いたという合同インタビューの記事や，大会の模様をお伝えする記事を掲載しています。なんでも，正式サービス開始後には3か月に3機のペースで新たな機体を登場させるほか，マルチメディアでの展開も考えているとのことです。


　クッキングエンターテイナーの大西哲也氏が，ゲームに登場する料理を本気で作ってみるという連載「俺のコラボカフェ」ですが，3月22日に掲載した記事のテーマは「Arctic Eggs」でした。2024年5月にリリースされた「Arctic Eggs」は，ニワトリや卵の販売が禁止されてディストピアとなった未来の南極で，人々の求めに応じて違法の卵焼きを作り続けるという，なかなかよく分からない設定の作品です。
　物理演算によって表現された必要以上に難しいフライパンさばきが求められる高難度ゲームであり，初代PSを思わせるローポリグラフィックスも特徴的。大西氏は，ゲームに出てくるフライパンはなぜ，あんなにツルツルなのかという疑問に応え，現代最強のツルツルコーティングが施されたフライパンを使ってチャレンジしました。ちなみに，Steamの本作に対するユーザーレビューは，「圧倒的に好評」となっていますので，続編にも期待したいかもしれません。