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本作はTRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(以下,D&D)の設定を土台としたオープンワールドアクションアドベンチャーだ。
魔法使いクラスの一つである「ウォーロック」にフィーチャーしたタイトルで,視聴したプレイデモでも武器や魔法を用い,プレイヤーの好きなように問題を解決できるという,まさしくイマーシブシムの醍醐味が詰まった内容になっていた。
本作の主人公「カァトリ」は,古代魔女の女王「ターシャ」と危険な契約を結び,「ウォーロックの眼」を手に入れる。その力を得た彼女は,周囲に存在する魔力を感知できるようになる。
しかし,力を得るためには大きな代償を払わなければならない。やがてカァトリは,不気味な世界「ダーコン」へと足を踏み入れていくことになるのだ。
プレイデモは,クリックシャンクの城下町を目指すところからスタートした。進んでいくと,彼女のそばにインプが現れ,彼女をからかいつつも,アドバイスをくれた。道中では,ランプを拾って扉を燃やし,池から水をくんで火を消すなどして道を切り開いていく。扉ひとつ壊すだけでもさまざまな方法が取れるようだ。
城下町へ入ると,カァトリへの陰口が聞こえてきた。どうやら彼女が持つ「ウォーロックの眼」は,この世界では忌み嫌われているようだ。とはいえ,お金を渡せば鍛冶屋で武器をアップグレードできるほか,物乞いに金を握らせて話を聞くこともできる。嫌われてはいても,金を出せるなら話は別なようだ。
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物乞いの話を頭の片隅に置いて進んでいくと,石畳に血痕を見つける。たどっていくと,地下室にたどり着き,さらにその先は巨大な穴へとつながっていた。ついに「D&D」らしいダンジョンのお出ましというわけだ。
ここでは「ブラックテンタクル」の呪文を使い,岩の破片を壁にくっつけて足場を作り出していた。この呪文は戦闘でも利用可能で,敵を引き寄せることもできるようだ。
穴の底に降り,通路を進むと戦闘に突入。「D&D」おなじみの敵,ビホルダーやスケルトンたちが立ちはだかる。
敵からの攻撃を受ける前に別の敵と自身の位置を入れ替え,同士討ちさせるといった戦法も取れるほか,ファンにはたまらない,光線を放つ呪文「エルドリッチ・ブラスト」も唱えられる。
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巨大な穴を抜けると,平原にたどり着いた。ここでは雨を降らせるための強力な呪文を唱えるプロセスが披露された。
大がかりな呪文を唱えるには,儀式用の木盤を取り出し,目玉や血を混ぜていく必要がある。戦闘中に使う簡易的な呪文だけでなく,こうした触媒を用いた呪文はまさしく魔女という趣で,テンションが上がる。
プレイデモの最後には,雨が降る平原で,巨大なアンデッドと兵士たちが戦っている場面に割り込むシーンが見られた。ここでは兵士たちを雷の呪文で痺れさせたり,テンタクルの呪文で敵の棍棒を地面に固定し,その隙に刺し殺したりするという戦法が披露された。魔法や環境を組み合わせることで,戦い方にはかなりの自由度がありそうだ。
プレイデモの視聴を終えたあと,Invoke Studiosのクリエイティブディレクターであるジェフリー・ハッテム氏に話を聞く時間が設けられた。気になった点を聞いてきたので,その内容をお届けして本稿の締めくくりとしたい。
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4Gamer:
魔女のターシャと,そばにいたインプは冒険の最中ずっと一緒にいるのでしょうか。
ジェフリー・ハッテム氏(以下,ハッテム氏):
ターシャについてはカァトリの「パトロン」と表現しています。ターシャは常にカァトリの感情を見ていますが,ターシャ自身にもやるべきことがあります。何かを頼むことはありますが,具体的な指示を出しはしません。
一方,インプのスカブは独立して行動しており,カァトリにアドバイスをしてくれます。
4Gamer:
「D&D」には魅力的なキャラクターがたくさんいます。本作でターシャを起用した理由は何でしょうか。
ハッテム氏:
ターシャには非常にカオスな性質があります。彼女は善悪がはっきりしていないところが魅力です。
また,歴史のあるキャラクターでもあるので,これまでにさまざまな多元宇宙を旅しています。そうした背景も,今回の作品に適していると考えました。
4Gamer:
カァトリはどのような武器が使用できるのでしょうか。
ハッテム氏:
カァトリは元戦士なので,メインとなる武器は剣ですが,両手剣やレイピアなども使用します。さらに「契約武器」というものもあり,魔法によって何もないところからハンマーなどの武器を作り出すことができます。
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4Gamer:
全体のプレイ時間はどれくらいになるのでしょうか。
ジェフリー氏:
どれだけ探索するかによって変わりますが,プレイ時間は数十時間におよぶと考えています。
4Gamer:
魔法を道具として使い,自由な発想で攻略できるイマーシブシム的な設計は,開発するうえで苦労も多かったのではないでしょうか。
ハッテム氏:
ゲーム側から何をしろと指示することはありません。プレイヤーは何をすべきか明確に告げられないまま,世界を探索できます。これが,このゲームにおける我々の戦略ですが,作るのはすごく難しかったです(笑)。
そのため,プレイテストを何度も行い,プレイヤーからフィードバックをもらいながら作っていきました。
4Gamer:
ゲーム中に選ぶ選択肢によって,物語の結末は変わるのでしょうか。
ハッテム氏:
メインストーリー自体は分岐しません。ただし,そこに至るまでの過程がたくさん用意されています。
この世界のすべてがカァトリを中心に構築されているわけではありません。彼女自身が自分のペースで,ダーコンにある不思議なものを発見していくことになるのです。
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4Gamer:
開発者の皆さんが「D&D」をプレイしてきた経験も,本作に影響しているのでしょうか。
ハッテム氏:
はい,もちろんです。「D&D」は,今年で誕生から52年目を迎えます。「WARLOCK: DUNGEONS & DRAGONS」でも多くのデザイナーやストーリーテラーとコラボレーションしています。
「D&D」以外では,「Far Cry」「Watch Dogs」「Guardians of the Galaxy」などからもインスピレーションを受けています。
4Gamer:
最後に「D&D」ファンへのアピールポイントと,新規プレイヤーに向けたメッセージをお願いします。
ハッテム氏:
まず「D&D」ファンに向けては,フォーゴトン・レルムのダークな側面を改めて楽しんでもらえる作品になっていると強調したいです。マルチバースの深いところまで踏み込んで楽しんでもらえると思います。
一方で新規の方には,本作を楽しむうえで「D&D」の知識がなくても問題ないことを伝えたいです。カァトリ自身もゼロからこの冒険を始めます。プレイヤーも彼女と同じ目線に立って,この世界に入っていけるようになっています。
デモを視聴した感想としては,武器を携えて斬り込むもよし,魔法で敵を翻弄するもよしと,「D&D」らしいプレイヤーの選択をできる限り取り込んでくれるゲームデザインになっていると感じた。往年のファンでも初心者でも問題なく楽しめる作りなのも嬉しい。なお「WARLOCK: DUNGEONS & DRAGONS」は,2027年に発売予定だ。気になった人は公式サイトをチェックしよう。


















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