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同スタジオは2014年に設立され,「A Way Out」「It Takes Two」「Split Fiction」という3つのタイトルを世に送り出してきた。いずれも2人協力プレイを前提とした作品であり,そのうち「It Takes Two」はThe Game Awards 2021でGame of the Yearを受賞している。
「The Game Awards 2021」の受賞作品発表。2021年の“Game of the Year”に輝いたのはどのゲームか
日本時間の2021年12月10日,ゲームイベント「The Game Awards 2021」が開催された。今年リリースされたゲーム作品の中から優れたタイトルに賞を与えるという本イベント。大賞に相当するGame of the Yearには,Hazelight Studiosが開発しEAがリリースした「It Takes Two」が選ばれた。
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Fares氏は,スタジオとして流行を追うことは意識しておらず,自身もあえてニッチと見なされがちだった協力プレイというジャンルに注力してきたと語る。その結果,設立以降にリリースした3作品はいずれも商業的に成功を収めており,なかでも「It Takes Two」は,現時点で累計販売本数は2700万本を突破しているという。
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この実績は,同氏の「上場しない」という考えをより強固なものにしている。上場すれば,財務的な数字を優先するあまり,短絡的な判断を下しかねず,創作とビジネスのバランスが崩れる可能性があると,Fares氏は懸念を示した。
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その一方で,Fares氏は業界全体の成長には前向きな姿勢を示す一方で,特定のジャンルに過度に集中していく流れには懸念を示している。かつて「ダークソウル」シリーズのヒット以降,数多くのソウルライク作品が生まれたように,今回は「Clair Obscur: Expedition 33」が注目を集めたことで,「2Aタイトルこそが次のトレンド」といった空気が醸成されつつある点を懸念しているという。
こうした状況を踏まえ,同氏は「流行を追うべきではない」という自身の考え方と重ね合わせる形で言及しており,クリエイターは独自性を貫くべきだとの姿勢を改めて示した。
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Hazelight Studiosの作品はいずれも,EA Originalsプロジェクトの一環としてリリースされてきた。Fares氏は,このパートナーシップについて高く評価しており,EAは彼らの仕事をよく理解しているとのこと。実際,開発に過度な介入を受けることはなく,創作の自由が尊重されているという。
一方で,EAは業界やユーザーコミュニティにおいては,しばしば批判の的となってきたパブリッシャでもある。こうした評価について,Fares氏は「失敗を一度も犯したことのないパブリッシャなど存在しない。EAは,本来受ける必要のない非難まで背負わされている」と述べ,同社を擁護した。
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さらに,近年盛んに議論されているAIについても言及している。Fares氏は,ゲーム開発においてAIツールを以前から活用してきたとしたうえで,「クリエイターのアイデアを形にする助けになるのであれば,活用しない理由はない」と語った。
一方で,AI生成コンテンツの長期的な可能性については,慎重な姿勢を示している。例として挙げられたのは画像生成AIのMidjourneyだ。同氏は「登場当初は非常に衝撃的だったが,現在に至るまで,目立った進化は見られない」と指摘する。
最終的に重要なのは,人間が持つビジョンや発想であり,AIがそれを根本から変える存在になるかどうかは,現時点では判断が難しいと述べている。


























