本作の舞台となるのは,霧に包まれた町「セントアメリア」。主人公のサイモン・オーデルは,謎の電話をきっかけにこの町を訪れ,異形の怪物や不可解な現象と向き合いながら,自身の過去にまつわる謎を追っていく。
今回,Summer Game Festに合わせてロサンゼルスで開催されたメディア向けイベントで,本作のシアターデモを見る機会を得た。携帯型CRTVを使った探索や,物陰から慎重に周囲をうかがうアクションなど,本作ならではのシステムを確認できたので,その内容をお届けしよう。
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シリーズ最新作「SILENT HILL: Townfall」の最新映像が公開。2026年9月24日のリリースが明らかに
KONAMIは本日(6月3日),PlayStationの情報番組「State of Play」で,「サイレントヒル」シリーズの最新作「SILENT HILL: Townfall」の最新映像を公開し,本作を9月24日に発売すると発表した。
新たなサイレントヒルは,シリーズの精神性を継承し体験を再構築。「SILENT HILL: Townfall」のさらなる詳細を伝えた公式配信の情報まとめ
「サイレントヒル」シリーズ最新作「SILENT HILL: Townfall」の詳細や制作背景を伝える公式配信「SILENT HILL Transmission」の情報をまとめてお届けしよう。KONAMIと良質なストーリーゲームで知られるインディースタジオ&パブリッシャによる共同プロジェクトは,どのようは考えや制作体制で作られているのか。
プレゼンテーションではまず,開発のScreen Burn Interactiveより本作の概要が紹介された。
同スタジオは「Stories Untold」や「Observation」などで知られており,これまでの作品で培ってきた物語表現やゲームデザインの手法を「SILENT HILL」に持ち込むことを目指しているという。
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デモで紹介されたのは,ゲーム序盤のチャプターだ。サイモンはすでにいくつかの不可解な出来事を経験しており,そのなかで携帯型CRTVを手に入れている。このCRTVは,本作の探索における重要なツールだ。
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プレイヤーはCRTVを構えて周波数を調整することで,周囲に存在する信号を探せる。受信できる信号は,ストーリーを補完する音声や映像記録として機能することもあれば,パズルのヒントや探索の導線になることもある。さらに,敵の位置を探知する手段としても使われる。
デモでは,CRTVが「Come Back」という謎めいたメッセージを受信し,サイモンがその発信源を追う場面が紹介された。
ただし,メッセージだけで目的地が明確に示されるわけではない。プレイヤーはCRTVを使いながら,町のなかに残された手がかりを少しずつ読み解いていく。
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舞台となる町はUnreal Engine 5で制作されている。開発チームは実際にスコットランド各地を取材し,その土地ならではの景観や空気感を取り込んだという。
霧に包まれた町並みや古びた住宅の内部は,従来の「SILENT HILL」とは異なる土地でありながら,これまでと共通する不穏な気配を強く漂わせていた。ゲームの舞台として扱われることがあまり多くない地域だからこそ,見慣れない風景そのものが恐怖の一部になっている。
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室内空間についても,実在の住宅を参考にしているとのこと。一人称視点で描かれることもあり,家具の大きさや通路の狭さ,生活感の残った部屋の距離感がかなり生々しく感じられる。広大なフィールドを歩くというよりは,誰かの生活に踏み込んでしまったような圧迫感があった。
本作には,「Peek」と呼ばれる覗き込みアクションも用意されている。物陰に身を隠しながら,身体を傾けて周囲を確認できるシステムで,視線と身体の位置を細かく調整しながら,角の向こうや敵の動きを探れる。
この覗き込みアクションは,CRTVと組み合わせることでより重要になる。
デモでは,霧の向こうや壁の先にいるクリーチャーをCRTVで探知しつつ,物陰から慎重に様子をうかがう場面が見られた。シリーズでおなじみのラジオの役割を思わせつつ,より能動的に周囲を探るためのツールになっている印象だ。
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サイモンは頻繁に独り言を口にするタイプの主人公ではない。その代わり,彼の内面の思考が画面上にテキストとして表示される。
開発陣によれば,これはスローバーン型のホラーの雰囲気を壊さずに,物語のニュアンスや主人公の感情,探索のヒントを伝えるための仕組みだという。
また,手がかりを発見すると地図にメモや注釈が書き込まれていく。一般的なクエストマーカーを大量に表示するのではなく,サイモン自身が情報を整理していくような見せ方で,探索の没入感を保っている。
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デモの後半では,クリーチャーとの遭遇も披露された。本作では,敵に対して必ず戦わなければならないわけではなく,回避やステルスも選択肢になる。もちろん武器を使った戦闘も存在するが,闇雲に攻撃するのではなく,相手の動きやタイミングを見極める必要がありそうだ。
さらに,主人公が死亡したあと,左腕に医療用カニューレのような器具が装着された状態で蘇生する場面も確認できた。単なるリトライ演出なのか,それとも物語上の重要な意味を持つのかは現時点では分からないが,不穏な印象を強く残す場面だった。
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今回のシアターデモを見る限り,「SILENT HILL: Townfall」は,携帯型CRTVを軸にした探索,スコットランドの町という新たな舞台,一人称視点ならではの近さと圧迫感によって,シリーズに新しい恐怖を持ち込もうとしている作品だ。
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霧が焚かれ,雷鳴とともに照明が明滅する,さながらアトラクション型の映画館のような環境で行われた今回のシアターデモ。そこで見たプレイムービーは,派手なショック演出で驚かせるというより,ノイズの向こうに何かがいるかもしれない,この場所には何かが隠されているかもしれないという不安を,じわじわと積み重ねていくような体験だった。
Screen Burn Interactiveが手がける「SILENT HILL」がどのような形で恐怖を表現し,物語を描くのか。続報にも注目したい。
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