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当初予定されていた2026年内から,2027年後半へとリリース時期を変更。またNintendo Switch 2版のリリースも1.0に合わせて行われる予定で,PC,PlayStation 5,XBOX Series X|S版と同等の機能を備え,フルクロスプレイにも対応するという。
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説明を行ったのは,Director of Marketing and PartnershipのAsim Tanvir氏と,Senior Narrative DesignerのAna Dukakis氏だ。プレゼンでは,7月21日に配信予定の「13 Willow Street」リワークに加え,正式リリースにあたる1.0アップデートの方針と,新たなロードマップが紹介された。
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モダンな住宅へ生まれ変わる「13 Willow Street」
まず紹介されたのは,「13 Willow Street」のリワークだ。Palm Springsを思わせるモダンでミニマルな住宅として再構成されており,以前のマップとは異なる,明るく清潔な印象だ。
しかし,その整った空間には猫用の玩具やアクセサリーが数多く置かれ,住人がどのような人物だったのかを想像させる。さらに,テーブルの上の地図や部屋に残された小物,不穏な絵画など,この家で何が起きたのか,なぜ呪われているのかを示唆する要素も散りばめられている。
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Ana Dukakis氏は,従来のマップでは比較的控えめだった物語面を,リワークを機に環境の中へ少しずつ加えていく方針を説明した。プレイヤーは,オブジェクトや空間の違和感を手がかりに,この家の背景を読み解いていくことになる。
ガレージだった場所はホームジムに変わり,パンチングバッグやトレッドミルなど,幽霊も干渉できるオブジェクトが追加されている。地下室も,ビリヤード台やダーツボードなどが置かれた空間へと作り直され,隠れ場所や逃走時のルートとしても活用できるようになった。
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幽霊の正体を推理することだけでなく,室内で何が動き,何が音を立てるのかを観察することも,本作の恐怖を形作る要素だ。「13 Willow Street」は,そうした環境とのインタラクションと,背景にある物語の両面を強化するマップになりそうである。
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幽霊はゾンビ的なものから,より“幽霊感”のある存在へ。個別の背景も表現
1.0に向けては,幽霊のデザインそのものも大きく刷新される。開発チームは,幽霊を“ゾンビ的”ではなく,それぞれ異なる死や背景を持つ,より幽霊らしい存在として描いていきたいと考えているという。
病により亡くなった子ども,Sunny Meadowsで実験を受けた患者,感電死した存在,溺死者,焼死者など,幽霊たちはそれぞれ異なるビジュアル,動き,音,イベントを持つ。プレイヤーは遭遇した瞬間の印象からも,その存在が何者なのかを感じ取れるようになるはずだ。
また,現在の「骨」に代わる収集要素として,「Conduit」と呼ばれるアイテムも登場する。これは幽霊を現世へつなぎとめる品であり,幽霊ごとに異なるデザインと物語が用意される。単なる収集対象にとどまらず,その存在の背景を知るための手がかりにもなるようだ。
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音で空間を感じさせる,新たなオーディオシステム
1.0のもう1つの大きな柱が,音響システムの再構築だ。専任のオーディオチームがWwiseを導入し,プレイヤーや幽霊の位置,部屋の構造,周囲の素材などに応じて変化する,より自然で没入感のある音を目指している。
たとえばプレイヤー同士のボイスチャットも,単に距離によって音量が変わるだけではない。上下階にいるのか,壁や扉を挟んでいるのかといった状況を反映し,実際に建物の中で話しているような聞こえ方になるという。
雨音や部屋の空気感,木材やレンガといった反射面の違いも音に反映される。長時間遊んでも音の繰り返しを感じにくくし,プレイヤーが毎回改めて空間の不穏さに身構えるような体験を作ろうとしているようだ。
G.H.D.と幽霊たちの謎を,少しずつ明かしていく
Ana Dukakis氏は,1.0における物語面の強化についても語った。「Phasmophobia」には,なぜこの場所が呪われているのか,幽霊は何者なのか,プレイヤーが所属するG.H.D.は何をしようとしているのかといった,いまだ答えの見えない謎が多い。
1.0では,マップの環境表現やロビー,プレイヤーが解く小さなパズルなどを通じ,そうした謎への答えを少しずつ示していく。明確に物語を説明するのではなく,気になる人が自ら手がかりを探し,つなぎ合わせていく形を目指しているようだ。
開発における難しさとして,Dukakis氏は,すでに長く愛されているゲームの中に,新たな物語を違和感なく組み込むことを挙げた。既存の「Phasmophobia」らしさを守りつつ,どの要素を大切に残し,どう物語を追加していくか。そのバランスを取ること自体が,1.0の重要な作業になっているという。
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日本ホラーから得られる“見えない怖さ”
ホラー表現について,独特の文化を持つ日本のホラー作品からの影響について聞くと,Ana Dukakis氏が,日本ホラーに見られる「見えないもの」や「はっきりとは分からないもの」による怖さに惹かれていると語った。
目の前で大きな出来事が起こる恐怖だけではなく,「今,何か見えたのではないか」「そこに本当に何かいたのではないか」とプレイヤーに思わせるような,ゆっくりと不安が広がっていく恐怖を目指しているという。
Asim Tanvir氏も,「リング」や「呪怨」など,日本のホラー映画からインスピレーションを受けていると説明した。もちろんそれは日本の作品に限らず,アート,音響,ナラティブの各チームがそれぞれ幅広いホラー作品を参照しながら,新しい「Phasmophobia」の恐怖を形作っているようだ。
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2026年はリワークとQoLアップデートを実施。12月には「Edgefield」も刷新へ
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「13 Willow Street」リワークは,すべてのプラットフォームを対象とする無料アップデートとして,2026年7月21日に配信される予定だ。
「Grafton Farmhouse」「Bleasdale Farmhouse」,そして直近の「6 Tanglewood Drive」に続く今回のリワークでは,各部屋のビジュアルの見直しや隠れ場所の調整を行い,またこれまでにないロアも環境の中に組み込まれるという。
また,Willowのリワークと同時に,大型のクオリティ・オブ・ライフアップデート第1弾も実施される。プレイヤーキャラクターのモデルやアニメーション,カスタマイズ項目の改善が予定されている。続いて第2弾のクオリティ・オブ・ライフアップデートと,Unity 6への移行が実施される予定だ。
季節イベント「Crimson Eye」と「Winter’s Jest」も2026年中に復活し,12月には「Edgefield」のマップリワークも予定されている。
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そのため,時間をかけて同アップデートを改善・拡充するとともに,1.0に向けて既存要素のブラッシュアップとコンテンツ追加を進め,プレイヤーが期待する完成度のホラー体験を実現したいとしている。
早期アクセス開始から長く遊ばれてきた「Phasmophobia」だが,1.0は単なる正式版化ではない。幽霊の見た目や挙動,音響,マップの環境表現,そしてゲーム世界に関わる物語までを見直し,初めて触れるプレイヤーにも,長く遊んできたプレイヤーにも新しい恐怖を届ける,大規模な再構築になるようだ。
現地取材でAsim Tanvir氏は「既存プレイヤーにとっても“新作のように感じられる体験”にしたい」と話していた。コアとなる協力型の心霊調査はそのままに,幽霊,音,マップ,ロアを作り直す「Phasmophobia」1.0は,長く早期アクセスを歩んできた本作の大きな節目となりそうだ。
「Phasmophobia」は現在,PC(Steam),PlayStation 5,PlayStation VR2,XBOX Series X|Sで早期アクセス版を配信中だ。1.0およびNintendo Switch 2版は,2027年後半のリリースを予定している。
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