4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」，2025年11月24日〜11月30日

　マミコさんの旦那さんが2026年のWBCへの出場を表明したりした2025年11月24日〜11月30日，4Gamerに掲載された記事は271本でした。最新鋭のスーパーコンピュータをもってしても数週間がかりでその一部しか解けなかった物理学上の超難問がAIを使うことによって，わずか数秒で解けたそうです。ほほう。筆者の知識でそれ以上のことはさっぱり分からなかったので，聞かないでほしいのですが，ともかくAI，すごすぎ。いずれ世界を支配するのは間違いありません。

「ホロライブオールスター バトルタイルズ」，本日Steamでリリース。同色の連番タイルや同じ数字を集め，役を揃えて戦う4人対戦ゲーム

　さて先週，先々週となる11月22日〜23日に開催された中国最大規模のインディーゲームイベント「WePlay2025」のレポート記事を多数掲載しました。中国のゲームといえば，がっつり予算をかけたオープンワールドのRPGというイメージがありますが（個人の印象です），インディーゲームも活況を呈しているみたいです。会場となった上海の大型国際展示場「上海世博展覧館」の展示面積は1万7000平方ｍだそうで，4Gamer取材班はたぶん移動だけで疲労困憊したことでしょう。ひひひ。
　中国だけでなく，韓国やオーストラリア，モルドバといった国々からやってきたアイデアが光るインディーゲームが集結し，取材記事もバラエティ豊か。アクセスランキングのトップ10に入っている記事もありますので，以下のリンクをクリックして気になる記事を探してみましょう。


　さて，すっかりファンに定着した感のある「INDIE Live Expo」ですが，「INDIE Live Expo 2025.11.29」が11月29日に配信されました。YouTubeのほかTwitchやX，ニコニコ生放送など，さまざまなメディアで，日本語のほか英語や韓国語といったマルチな言語でも配信されるという，まさにインディーゲームの祭典と呼んで過言ではないイベントになってます。すごいなあ。
　4月に配信された「INDIE Live Expo 2025.4.13」に続いて，今回も数えきれないくらい数多くのゲームが紹介され，しかも，どれもこれも面白そうなのでボクちゃん困っちゃう。配信はトータルで3時間を超えた模様です。もちろん，4Gamerにも多数の記事を掲載しました。
　インディーファンは「こちら」にまとめ記事を掲載していますので，まずはそこからチェックしてください。


　4Gamerは仕事熱心なホワイト企業ですが，一方のブラックフライデーセールは，今がたけなわ。というか，12月に入っちゃったので，もう終わりそうなので，「いかん，出遅れた！」という人は，急いで4Gamerの「セール情報」を確認してください。いい流れです。
　ちなみに，Steamが誇る季節の大型セール「Steamウィンターセール 2025」は，発表によると，北米時間12月18日に開幕する予定です（外部リンク）。期間は2026年1月5日まで。セールに合わせて「Steamアワード 2025」の受賞作品が発表されるほか，いつものように，12月12日に開催される年末の大規模イベント「The Game Awards 2025」で受賞したタイトルなどもセール価格で販売されるでしょう。PCゲーマーは，今からおこづかいを貯めておきましょう。


　という感じで，今回もはりきって，4Gamerと世界のゲーム業界の1週間を，うわっツラを軽くこする感じで振り返ってみましょう。

※以下，PlayStationはPS，Nintendo SwitchはSwitch，スマートフォンはスマホなどと略記します。

先週のアクセスランキング

　先週のアクセスランキングトップ10，栄えある第1位をゲットしたのは，クリエイター集団の第四境界がパッケージ版「SILENT HILL f 残置物展」をリリースしたというニュースでした。第四境界のオンラインショップや全国の書店などで販売が始まっていますが，オンラインショップをのぞいてみると，初回分は完売したとのこと。大人気です。


　KONAMIのホラーゲーム「SILENT HILL f」（PC / PS5 / Xbox Series X|S）とコラボした本作は，もともと「東京ゲームショウ2025」で開催されたイベントで，舞台である「戎ヶ丘」で発見された残置物を調査し，断片的な情報を手がかりとして，ゲームに登場した少女たちのその後の壮絶な運命に迫っていくという内容でした（関連記事）。
　「東京ゲームショウ2025」では実物の残置物がロッカーに入っていましたが，イベント終了後には期間限定でオンライン版が公開され，多くの人がアクセスしました。それがついにパッケージ版として発売されたわけです。新たなエンディングも追加されており，コラボ作品ですが「SILENT HILL f」や「SILENT HILL」シリーズを知らない人でも楽しめるとのこと。やってみたい。


　第2位はグッズ情報でした。サブレ専門店「Sabléya」（サブレヤ）が「どうぶつの森」のオリジナル商品の販売を開始したというニュースでした。グッズというか，お菓子ですね。食べたらなくなっちゃいます。モノとしては，ゲームに登場する喫茶「ハトの巣」をイメージしたものなどが用意されており，プレイしながら食べるとオツかもしれません。


　記事ではさらに，任天堂公式の「Ninten島」で，この季節にふさわしいジングルのセーターとベルのセーター，そしてリースのセーターの配信が始まったというニュースなども合わせて掲載しています。
　Switch版が2020年にリリースされて大人気となった「あつまれ どうぶつの森」（Switch 2 / Switch）ですが，息の長いタイトルでありますよ。


　第3位は，毎度おなじみの「スマホゲームのセルラン分析」で，最新の記事によれば，11月13日〜11月19日の国内収益ランキングで第1位を獲得したのは，2016年に正式サービスが始まった位置ゲー「Pokémon GO」（iOS / Android）でした。11月15日と16日に開催した期間限定イベント「Pokémon GO ワイルドエリア：グローバル」が効果を挙げ，前週比185％の増収を記録したそうです。
　記事ではまた，アメリカの調査会社Sensor Towerで確認できる112の国と地域について，市場別の7月〜9月の最大収益タイトルを合わせて紹介しました。「eFootball」が最大収益となった市場数が大きく増えていて，そういえば2026年はサッカーのビッグイベントがありますね。

【先週のアクセスランキング詳細】

【第1位】 パッケージ版「SILENT HILL f 残置物展」発売。残置物を調査し，ある少女たちが辿った壮絶な運命に迫っていく	【第2位】 「どうぶつの森」のサブレがSabléya（サブレヤ）から登場。「ハトのすサブレ」をイメージした商品がかわいい
【第3位】 スマホゲームのセルラン分析（2025年11月13日〜11月19日）。今週の1位は「Pokémon GO」。各国における7月〜9月の最大収益タイトルも紹介	【第4位】 「どうぶつの森」，ゴディバとコラボした2026年バレンタイン商品が1月9日に発売。コンセプトは「ティーパーティ」
【第5位】 ケモミミの少女と共同生活。ケモノ化少女育成ADV「アニマロイドガール」は，欲望と理性が試される［WePlay2025］	【第6位】 「シャドバWB」，11月27日に「豊麗なるローズクイーン」「虹色の弓使い・クピタン」「風の理・イーウィヤ」のカード能力変更を実施
【第7位】 「モンスターハンターワイルズ」，イベントクエスト「竜都の中心で肉を焦がした者」を配信開始。チャーム「こんがり肉ストラップ」を手に入れよう	【第8位】 「アサシン クリード シャドウズ」，アニメ「進撃の巨人」とコラボ。奈緒江と弥助が正体不明のカルト教団に挑むイベントを楽しめる
【第9位】 アーマード・コア6」が最安値更新で半額！ イカダサバイバル「ザ フレイム イン ザ フラッド」は375円！「今週のすべり込みセール情報」	【第10位】 「20代のPC離れ」からPCゲームの未来を救えるか？　DLsiteの戦略と新たなクラウドゲーミング技術［IDC2025］

先週のタイトルランキング

　先週，読者がもっとも気になったタイトルランキングの第1位は，コラボサブレが思わず食べたくなった「あつまれ どうぶつの森」でした。
　あつ森ではサブレのほか，高級チョコレートで有名なゴディバとコラボした「ゴディバ meets どうぶつの森」コレクションが発表されています。販売開始は2026年9日〜2月15日，つまり期間限定で，しかも数量限定なので，コレクション性は高いですが，チョコレートなので，いつかは食べなければなりません。これは悩ましい！


　第2位は「Pokémon LEGENDS Z-A」（Switch 2 / Switch）でした。先週は，ポケモンの新グッズ「ほわほわてのひらマスコット」と「ピカピカマート」が発表されたほか（関連記事），「Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫」に出展するポケモンブースの詳細が明らかになり（関連記事），さらにランクバトルのシーズン3が開幕する（関連記事）など，いつものようにニュース山盛り。目が離せません。


　上にも書いた「WePlay2025」関連の記事ですが，インディーゲーム開発サークル，パンドリ丼の「アニマロイドガール（獣人化少女）」が第6位に入りました。やがて「アニマ」と呼ばれる獣人に変死してしまう運命の少女を研究目的で引き取ったプレイヤーが九龍城砦に移住し，そこで彼女の成長を1年間，見守っていくという，「ケモミミ×香港×サイバーパンク」を謳うアドベンチャーゲームとなっています。
　マルチエンディングシステムが採用されており，「理想のケモノ」に育てるか，「幸せな未来」を求めるかはプレイヤーの胸先三寸。水彩画のような魅力的なグラフィックスや個性的な設定などから，読者の注目をググっと集めた模様です。今のところ，発売日などは発表されていませんが，「WePlay2025」のプレイレポートによれば，製品版は相当なボリュームのゲームになるそうです。お楽しみに。

【先週の注目タイトル詳細】

【第1位】 あつまれ どうぶつの森 Nintendo Switch 2 Edition	【第2位】 Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition
【第3位】 SILENT HILL f	【第4位】 Pokémon GO
【第5位】 モンスターハンターワイルズ	【第6位】 アニマロイドガール
【第7位】 遙かなる時空の中で 龍宮の神子	【第8位】 Shadowverse: Worlds Beyond
【第9位】 俺だけレベルアップな件：ARISE OVERDRIVE	【第10位】 スーパーダンガンロンパ2×2

先週の注目記事

　いつものよーに，プレイレポートやインタビュー，イベントレポート，企画モノなどを中心として，先週の気になる記事をピックアップしてみました。ああ，気になるなあ。

　まずは業界動向です。「こちら」の記事にあるように，韓国のゲームメーカーSHIFT UPが開発中の「Project Spirits」について，Level Infiniteがグローバルパブリッシング契約を締結したと発表しました。ゲームデザイナーでイラストレーターのキム・ヒョンテ氏が2013年に設立したSHIFT UPは，寡作なスタジオですが，「勝利の女神：NIKKE」（iOS / Android / PC）と「Stellar Blade」（PS5 / PC）でよく知られています。つまり，美女だらけ。うふふ。Level InfiniteがSHIFT UPとタッグを組むのは「勝利の女神：NIKKE」に続いて2度めになります。
　ゲームの内容やリリース日など，「Project Spirits」の詳細は現段階で明らかになっていませんが，「こちら」の記事でお伝えしたように，SHIFT UPは「Stellar Blade」の次回作の開発に向けて，大規模な人材募集も開始しており，なんだか勢いが感じられます。続報を楽しみにしましょう。


　もう1つ業界動向で，任天堂が「Bandai Namco Studios Singapore」の株式譲渡契約をバンダイナムコスタジオと締結したそうです。「こちら」の記事にあるように，この契約によって「Bandai Namco Studios Singapore」は任天堂の子会社となり，「Nintendo Studios Singapore」に名称を改めます。
　じきにリニューアルされるかもしれませんが，公式サイトを見ると，「Bandai Namco Studios Singapore」はこれまで，「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」や「ソウルキャリバーVI」「鉄拳7」，さらには「スプラトゥーン3」などの開発に協力してきたと書かれています。新たなスタジオがどのようなタイトルを手がけるのかは発表されていませんが，期待するしかありません。


　セガが2001年にリリースしたドリームキャスト向けゲーム「セガガガ」を，ドリームキャスト発売27周年を記念して振り返ってみようという記事を11月27日に掲載しています。27周年って，ちょっとハンパですが，「セガガガ」という威勢のいいタイトルから，プレイしたことはなくても名前だけは覚えているという，それなりの年齢のゲーマーは少なくないかもしれません。
　セガの開発スタッフを指揮してゲームを開発し，セガの業界制圧を目指すという，かなりメタな内容のシミュレーションっぽいゲームで，内輪ネタや自虐ネタがいっぱい。セガは「セガガガ」発売の2か月前に家庭用ゲーム機事業からの撤退をすでに発表していたとのことで，それもまた，本作の「面白ければなんでもあり」感に拍車をかけたのかもしれません。
　記事では「セガガガ」のここがすごい！　を10のポイントに分けて解説しています。どれくらいの需要があるのか筆者には見当もつきませんが，セガファンは思いっきり懐かしがってください。